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みんなの感想・レビュー・書評
話が繋がって繋がって繋がって絡まって引きずり出される。
関連なさそうで関連のある短編を追っていくとひとつの話につながりました。
登場人物多いけど、私程度の記憶力でもなんとかなるくらいには濃い話です。
…最後の総まとめ話そこそこは面白かったけど、そこに至るまでの話はあまり面白くなかった。
絵画教室でブランデーのナポレオンの瓶が割られた事件にはじまり、「あやしい一輪車乗り」「第二の空き地の冒険」など、ホームズに絡めた短編が続くのですが、一見関係ない事件の登場人物が他の話にも登場し、1冊の世界観が繋がっていました。
ホームズパロディ要素と、話をリンクさせるギミックで成り立っていて、リアリティは二の次という感じなので最初は戸惑いましたが、関連がわかってくると先が気になって読み進めたくなりました。
「五つも時計を持つ男」は、親友でありビジネスパートナーの四家(しや)と音栖(おとす)が、シャーロックとワトスンの関係性そのもの。
ホームズ関連ならなんでも読みたい、という方にはオススメですが、そこに興味のない方はどう受け取るのかな、と気になります。
(収録作品)六本のナポレオン?/被害者は二人/あやしい一輪車乗り/ペット探偵帰る/第二の空き地の冒険/赤い○/五つも時計を持つ男/吐く人/四つのサイン入り本/銀星ちゃんがいっぱい/まだらのひもで三kg/覆面の依頼人/もう一本の緋色の糸
単なる短編集かと思いきや最後にすべてが繋がってくるとは。。しかし、最初からわかってればもう少し気をつけて読んだのだけど、適当に読んでたからちょっともったいなかったかも。
短編掌編併せて13編収録。しかもそれぞれの話の人物や出来事が様々にリンクし合い、最後にはひとつに繋がるので、長編としても楽しめるます。ミステリの遊び心をフル稼働して凝りに凝った趣向なため、ストーリー展開はかなり無理矢理な部分があります。しかしここまで作り上げたという意気込みが、微笑ましく楽しいです。こういう仕掛け小説は好きですね。
13話入っている短編集です。最初は先が読めないんですけど、だんだん話がつながっていきます。1つの殺人事件を中心にいろいろな人々がつながっていく。あれ?と思いながら読み進めていくと、最後の話「もう1本の緋色の糸」であっとさせられました。でも、どの話も独立しても楽しめるところがすごいです。
13本の短編がそれぞれに密接した形でリンクする不思議な短編集。
13本の糸がこんがらかって、ダマになったような状態がラストに
解きほぐされていく様は、イライラが解消されるようでスッキリします。
スッキリはするんですがその爽快感は...ややビミョー(笑)。
結び目をこねくり回してたら...アラ、解けたみたいな感じで...作者が
その絡まった糸を解いていくさまをただ見てる的な感じがしないでもない。
この方はここまで読んできて短編の方がキレがあって好きなのですが
こういった連作にしてしまうとそのキレもやや鈍くなっているような...。
装幀 / 松 昭教
初出 / 『小説推理』2007年4〜12月号、2008年1月号、3月号、書き下ろし1本
ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS) (双葉ノベルス)(2008/03/19)蒼井 上鷹商品詳細を見る そんじょそこらにホームズのように名推理ができる人はいません。登場人物が不完全な推測をし合い、勝手に誤解をして、いつもおかしな展開に。妻とのロマンスのために庭を掘ってほしくない男と、庭のお金を掘り返したい男の思惑が交錯する「第二の空き地の冒険」など短編七編と、関... 続きを読む »
さまざまな“つながり”が隠された、傑作ミステリー集との触れ込みですが、もはや1つの長編と言っても過言ではないかも。
複数の物語にほどけた糸が、少しずつ縒られていって、結末という名前の1本の糸となる。ホームズ役がいないがために、偶発的に物語が収斂していくその構成といい伏線といい、とても巧みで感心しました。
一読では見つけきれないほど、細部まで凝った仕掛けがちりばめられているので、パズラーならばメモを取りつつ再読するのも楽しみでしょう。
壮大な人物相関図ができあがります。
読み終わったあとに、何だか我が身を振り返ってしまう、冷えた余韻もよかったです。生きてる人間が一番怖い。
★
何だか世の中の人全てに、自分の知らない「罪」のせいで憎まれていそうな気すらしてきて、正直な話、申し訳ないと思うより先に気味が悪くなってくる。
ホームズ、まだら、六本のナポレオン、と聞けばぴんと来る?珍食材をめぐる事件や、ふしぎなビジネスなど、同じ世界で起きたいくつかの事件が語られ、最後に話題のあの人が登場して収束。
短編集。
しかし、見事なまでに長編。
一つ一つが実はつながっていて
思いもよらない方向へつながって行く一冊。
蒼井上鷹お勧めです。






