ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)

著者 :
  • 双葉社
3.00
  • (0)
  • (7)
  • (26)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 83
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575007688

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 蒼井さんの小説は好きだけど、なんとも読みにくい話しだった。
    最後に全て集約さされる展開はお見事!だけど伏線をばらまくそれまでの短編が細々してて、そこが読みづらかった。
    そのせいで最後の伏線回収も驚きが半減してしまった。

  • 短編集だがそれぞれのストーリが微妙に絡み合い、最後はひとつの繋がりに。ちょっとこじつけっぽい所もありますがなかなか楽しめました。

  • 工夫はされてる。

  • 一つの事件にまとわりついた様に事件が起きる。連作短編では無い。バラバラの事件が、最後の段階で絡み付いてくる。
    泡坂妻夫さんを彷彿させる構成。文章も心なしか似ている。少し懲りすぎかも!

  • 13の短編小説が最後の方で1つの方向に答えを出していく。

    なるほど~と感心したが、ネーミング全部が変わっていて
    なかなか頭に入ってこなかったのが残念。

    何となく面白く、何となくまとまらないまま
    読み終えた本でした。ただ熟読玩味の気力なし。。

  • 話が繋がって繋がって繋がって絡まって引きずり出される。

    関連なさそうで関連のある短編を追っていくとひとつの話につながりました。
    登場人物多いけど、私程度の記憶力でもなんとかなるくらいには濃い話です。

    …最後の総まとめ話そこそこは面白かったけど、そこに至るまでの話はあまり面白くなかった。

  • 絵画教室でブランデーのナポレオンの瓶が割られた事件にはじまり、「あやしい一輪車乗り」「第二の空き地の冒険」など、ホームズに絡めた短編が続くのですが、一見関係ない事件の登場人物が他の話にも登場し、1冊の世界観が繋がっていました。

    ホームズパロディ要素と、話をリンクさせるギミックで成り立っていて、リアリティは二の次という感じなので最初は戸惑いましたが、関連がわかってくると先が気になって読み進めたくなりました。

    「五つも時計を持つ男」は、親友でありビジネスパートナーの四家(しや)と音栖(おとす)が、シャーロックとワトスンの関係性そのもの。

    ホームズ関連ならなんでも読みたい、という方にはオススメですが、そこに興味のない方はどう受け取るのかな、と気になります。

  • (収録作品)六本のナポレオン?/被害者は二人/あやしい一輪車乗り/ペット探偵帰る/第二の空き地の冒険/赤い○/五つも時計を持つ男/吐く人/四つのサイン入り本/銀星ちゃんがいっぱい/まだらのひもで三kg/覆面の依頼人/もう一本の緋色の糸

  • 単なる短編集かと思いきや最後にすべてが繋がってくるとは。。しかし、最初からわかってればもう少し気をつけて読んだのだけど、適当に読んでたからちょっともったいなかったかも。

  • 短編掌編併せて13編収録。しかもそれぞれの話の人物や出来事が様々にリンクし合い、最後にはひとつに繋がるので、長編としても楽しめるます。ミステリの遊び心をフル稼働して凝りに凝った趣向なため、ストーリー展開はかなり無理矢理な部分があります。しかしここまで作り上げたという意気込みが、微笑ましく楽しいです。こういう仕掛け小説は好きですね。

全20件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

蒼井上鷹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×