ホームズのいない町―13のまだらな推理 (FUTABA NOVELS)
- 双葉社 (2008年3月19日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575007688
感想・レビュー・書評
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蒼井さんの小説は好きだけど、なんとも読みにくい話しだった。
最後に全て集約さされる展開はお見事!だけど伏線をばらまくそれまでの短編が細々してて、そこが読みづらかった。
そのせいで最後の伏線回収も驚きが半減してしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集だがそれぞれのストーリが微妙に絡み合い、最後はひとつの繋がりに。ちょっとこじつけっぽい所もありますがなかなか楽しめました。
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工夫はされてる。
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一つの事件にまとわりついた様に事件が起きる。連作短編では無い。バラバラの事件が、最後の段階で絡み付いてくる。
泡坂妻夫さんを彷彿させる構成。文章も心なしか似ている。少し懲りすぎかも! -
話が繋がって繋がって繋がって絡まって引きずり出される。
関連なさそうで関連のある短編を追っていくとひとつの話につながりました。
登場人物多いけど、私程度の記憶力でもなんとかなるくらいには濃い話です。
…最後の総まとめ話そこそこは面白かったけど、そこに至るまでの話はあまり面白くなかった。 -
絵画教室でブランデーのナポレオンの瓶が割られた事件にはじまり、「あやしい一輪車乗り」「第二の空き地の冒険」など、ホームズに絡めた短編が続くのですが、一見関係ない事件の登場人物が他の話にも登場し、1冊の世界観が繋がっていました。
ホームズパロディ要素と、話をリンクさせるギミックで成り立っていて、リアリティは二の次という感じなので最初は戸惑いましたが、関連がわかってくると先が気になって読み進めたくなりました。
「五つも時計を持つ男」は、親友でありビジネスパートナーの四家(しや)と音栖(おとす)が、シャーロックとワトスンの関係性そのもの。
ホームズ関連ならなんでも読みたい、という方にはオススメですが、そこに興味のない方はどう受け取るのかな、と気になります。 -
(収録作品)六本のナポレオン?/被害者は二人/あやしい一輪車乗り/ペット探偵帰る/第二の空き地の冒険/赤い○/五つも時計を持つ男/吐く人/四つのサイン入り本/銀星ちゃんがいっぱい/まだらのひもで三kg/覆面の依頼人/もう一本の緋色の糸
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単なる短編集かと思いきや最後にすべてが繋がってくるとは。。しかし、最初からわかってればもう少し気をつけて読んだのだけど、適当に読んでたからちょっともったいなかったかも。
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短編掌編併せて13編収録。しかもそれぞれの話の人物や出来事が様々にリンクし合い、最後にはひとつに繋がるので、長編としても楽しめるます。ミステリの遊び心をフル稼働して凝りに凝った趣向なため、ストーリー展開はかなり無理矢理な部分があります。しかしここまで作り上げたという意気込みが、微笑ましく楽しいです。こういう仕掛け小説は好きですね。