ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575154603

感想・レビュー・書評

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  • ウェブニュースというよりは、ネット広告全般の実状や問題に切り込んでいる感じ。
    内部告発的な要素もチラッと見えるが、いまいちインパクトが弱いのが少し残念だ。

  • 広告がないと成り立たないウェブニュース。なぜ
    無料なのかをよく考える必要がある。ネイティヴ広告とは、さりげなくネイティヴに表示されることでユーザーのクリックを誘うバナー広告。今後ニュースサイトにおける広告手法の主流となる。
    ウェブニュースの世界では報道か広告かを見極める必要があるようだ。民主主義の根幹をなすメディアのあり方について考えさせられた。
    この著者のようにウェブニュース業界の中の人も
    現状ではいけないと危機感を持っていることが、
    終わりを読むと伝わってくる。

  • ウェブニュース業界についての本。
    自分はステマをステマと見抜けない人間だと思うけど、なんでもかんでもステマと思ってしまうのもそれはそれでバカなんだろなと思った。
    秒刊サンデーというニュースサイトは知らなかったのだけど、もともとは老舗の食堂だったらしい。いったい、どういう経緯でニュースサイトを運営することになったんだ……。
    ところで、タイトルの左側の単語がより検索エンジンに重要と判断されるって本当なんだろうか。そんなアルゴリズムにあまり意味ないと思うのだけど。
    ニュースアプリの広告は本当に誤ってタップしてしまうから困る。なんとかならないもんだろうか。
    それにしても、僕らが思っている以上にニュースサイトでのステマは多いらしい。著者のいうように、そのうち世間に露呈して、メディアで話題になるということはあるのだろうか。

  • 当たり前のことが当たり前に書かれている。

  • 別にコンテンツと広告の見分けがつかんのは当たり前だしなぁ。面白ければ広告でいいし、広告がなけりゃあ欲しい商品にリーチできんし、広告だけで買うかどうか判断せんしなぁ。

  • ヤフーニュースが開始されたのが1996年8月、スマホでのアクセスがPCを抜いたのが2014年6月。
    本文の文字数は1000字程度に治めるのが良い。
    1分で読めるから。
    タイアップ広告は6万PVで180万円。

  • ウェブニュースにおける広告代理店・PR会社の儲けのカラクリを詳しく説明。かつて食べログ等のステマ問題もありましたが、今でははニュースサイトにいかにもその記事のような体裁で実は広告という(PRという表示を出さない)手法で消費者を騙し、あ、これもステマですよね。まあ、みなさんは知らず知らずのうちにそれをクリックし、広告サイトのページビュー数を上げ、ページビューが全てのネット広告において見事なカモとなり、場合によっては信頼して購入してしまうという罠に嵌り、いや嵌めさせる為の汚い手法でしょう。本書はこれを優しく説明しております。
    そう言えば芸能ニュースの水着写真などに『写真を拡大する』チェックがあると瞬時にそこをクリックしている私も見事にページビュー数の増加に貢献しておるクズです。それが数ページに分けられていると全ページクリックしているのも私です。ありがとうございます。

    ページビュー数を稼ぐ為には何でもやる。現在のネット広告の問題なんでしょうね。

  • 書評ではなくあらすじです。

    【はじめに】
    ※大宅壮一の「一億総白痴化」を紹介しているがメディアによる民衆の思考力の低下がこの本のテーマではない。ある意味書籍名も「釣り」に近い。

    【第一章 ウェブニュースの基礎知識】
    ・WebニュースとはWeb上でニュースを発信しているサイト全般のこと
    ・サイトを運営するために必要な免許や資格は要らない
    ・自社で記事を作成して配信するサイトと、他社から記事をもらって運営するサイトがある
    ・運営の指標はPV。収入源はページ内に埋め込まれた広告

    【第二章 ページビューを追いかけろ】
    ・トップページに記事を棚出しする/しないは編集方針による
    ・ページのファーストビューが大事
    ・見出しはSEOを意識して。ヤフトピのように一瞬で頭に入る見出しも重要
    ・本文直下リンクは回遊性向上のための大事な場所
    ・画像拡大やページネーションなどPVを稼ぐ小ネタがある
    ・トラフィックバーターして配信元と共存共栄関係
    ・ヤフトピに取り上げられるには編集長と密通している必要がある
    ・SNSでバズる(シェアが連鎖する)と確変的にPV獲得。
    ・シェアボタンをつけるのは当たり前、記事内容をSNSにちょい出しする小技

    【第三章 広告だらけのウェブニュース】
    ・バナー広告の定義
    ・広告のタイプ:インプレッション保証/掲出期間保証/クリック保証/アフィリエイト型
    ・ネイティブ広告は、従来の広告らしさを感じさせない広告。ニュースコンテンツと同じ文脈で配信される
    ・タイムライン形式で記事を配信するニュースアプリは、ネイティブ広告との親和性が高い
    ・メール広告:ニュースサイトが配信するメールを使ったPR。枠を買い取る/ジャックする/ターゲティングして配信

    【第四章 あなたを騙す? ニュースのような広告】
    ・ニュースや報道だと思って消費していた情報が、実は企業の広告であることもある
    ・タイアップ広告:記事風の広告
    ・タイアップ広告の見分け方
     -「PR」の記載がどこかにある
     -サイト上の目立つ場所にタイアップ広告への導線がある
     -ページ内に広告主のサイトへの誘導がいっぱい
    ・PR広告作成のシミュレーション。
     ※広告代理店とのやりとりや搾取っぷり(原価率2.5%)などがブラック企業的

    【第五章 ステマづくりの現場から】
    ・パブ記事とは、企業の何らかの働きかけにより掲出された記事
    ・パブ記事が誕生のいくつかのパターン
     -商品の取材で、企業から当該商品以外のサンプル以外の商品も供与され、それも記事にした
     -企業のイベントを取材すると(高額)商品の供与があるので、そちらを目当てに参加した結果、記事も作ってしまった
     -上層部からの指示で、編集者がイヤイヤ記事を書くケース
     -広告営業が積極的にパブ記事を受注しているケース
    ・ステマの定義:PR表記がなく、記事作成に関し企業から媒体に金銭が支払われている記事
    ・ステマがはびこる原因
     -ルールがない
     -業界内で編集者と営業の地位が逆転したこと

  • もともとウェブニュースには懐疑的だったけど、想像以上に酷い作られ方なのだということがわかりショック。
    今思えば自分もいいように踊らされていたんだと。。。
    ウェブニュースがますます信用ならなくなった。

  • ウェブの「中の人」である著者がネット上のニュースサイト、バナー広告、PV等のしくみを解説。タイトルの「一億総バカ」と内容がずれている。バカがタイトルにつくと売れ行きがアップするのだろうか。

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