- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575234305
感想・レビュー・書評
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登場人物がゲスかバイオレンスな人ばっかりで読み終えるころは少し食傷気味になりました。
多分、雪印の事件を下敷きにしてるんだろうけど、もう少し真実味のある話が良かったな。
読みやすくて面白かったけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
風刺パロディどんとこい!
ちょっとだけさわやか風味。 -
「空飛ぶタイヤ」のように真面目な企業問題を取り扱った作品かと思いきや、思いっきり娯楽小説でした。
これでもか、というくらい下品だったりゲスだったり醜悪だったりする人物描写と、後半にそいつらをどんどん追い詰めていく様は痛快。
主人公チームも曲者ぞろいで、単なる勧善懲悪ものには収まらないバイオレンスさがありました。 -
読み終えたその日に会見のあった朝日新聞
オイ!それで終わりかよ
納得したと思っているのかよ!
ってニュースをみて感じていたんだけど
この本、そっくりじゃん
こりゃーー朝日厳しい方向に進むぞ
少なくとも読みたくないもん!って
この本とコラボしてしまいました。 -
このテーマ、真面目路線にしようと思えばいくらでもできただろうに。あえてのコメディ。深く考えずにどうぞ。
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雪印乳業の事件をベースに、著者が妄想を膨らませて(?)面白おかしく描いた物語。登場する人物たちのゲスっぷりがハンパない。かなり脚色された物語とはいえ、食品業界に関わるものとしては、ちと笑えない内容でもある。改めて食の安全について考えさせられました。
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戸梶さんの作品はこれが初めて。
どうやらこの人の作品の登場人物は奇抜なキャラばかりなようで。
大企業の不祥事が題材でその中で葛藤する人々を描く。
それぞれが自分のためだけに動き回るさまは痛快。
主人公サイドのキャラたちもダークさを秘めていて楽しい。
読みやすい文章なので、
勢いで読んで楽しむ一冊だと思った。 -
「牛乳臭いというよりは人間臭い」
牛乳アンタッチャブル (双葉文庫) 戸梶 圭太 (2004/5)
著者は、98年「闇の楽園」で第三回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞してデビュー。
雲印乳業が起こした不祥事である食中毒事件。
全国シェアナンバーワンを誇る大企業が起こした
不祥事事件。
それは個ではなく組織的に行われていた・・。
それを粛清するが目的で発足された
「キビキリチーム」
雲印乳業の命運はいかに・・。
フィクションです。
フィクションですよね。
フィクションであって欲しい。
ギリギリのことが色々書かれているであろう本書。
人間が追い詰められた時のギリギリ感もしっかりと
素晴らしく描写。
汚い言葉。
馬鹿らしい表現。
鬼気迫るやりとりの中でこそわかる人間の心理。
表面から捉えるでのはなく、内面からえぐり出す
ようなそちら目線でこの事件を取り上げている。
後半はアクション映画さながらへと方向転換。
著者が好きなように書いて好きなように着地させた
ことが容易に想像できる。
隠れた名作であり迷作☆
私は牛乳は飲み続けます!! -
雪印の事件をもとに創作された小説。杜撰な衛生管理により食中毒が起きた事件で、「私も寝ていないんだよ」という社長の発言で、物議を醸したことで有名。小説は、正直、私には読み難かった。人物の描写が辛らつである。たとえば、「顔の左右で表情が違い、顔でジキル氏とハイド氏になる」、「体中から加齢臭」などの描写や、心理描写の中での罵詈雑言。戸梶氏の小説はこのようなスタイルなのだろうか。
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〈内容〉ある牛乳会社で起きた食中毒事件。御粗末な経営陣を倒すため、社員達は決起する! 抱腹絶叫のサラリーマンバトルを描く怒涛のエスカレーションノベル。『小説推理』連載を加筆・訂正して単行本化。