優しい音楽

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著者 : 瀬尾まいこ
  • 双葉社 (2005年4月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235203

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優しい音楽の感想・レビュー・書評

  • 「えっ、それいいの?」
    ということを、割合あっさり受け止めてしまう3編のお話。

    表題作「優しい音楽」
    駅で自分の顔をじっと見つめてきた妙な女の子、千波。
    毎朝話をするようになり、付き合うようになり、そして訪ねて行った千波の家で、自分は亡くなった千波の兄に似ているのだということを知る。

    これはちょっと複雑な気分だろうなぁ…。

    “「僕は千波さんのお兄さんとは違う。お兄さんと似ていることを光栄にも思うし、悲しくも思う。ただ、僕は千波さんが好きだし、お父さんやお母さんがうれしそうな顔をされるのを見るのは嬉しい」”

    こう言えるタケルくんは、とてもいい男だと思う。
    優しい音楽、表題そのままに、本当に優しさ温かさの伝わるお話。

    「タイムラグ」
    不倫相手平太の子どもを預かることになった深雪。
    娘のサナに頼まれて、平太の父のところに、平太と妻サツキの結婚の承諾をもらいに行く。

    平太がどうしようもなくアホで身勝手だと思った。
    損で間抜けな役回りだけれど、これを機に、こんなアホな男との不倫なんてやめて、真っ当な恋愛をしてほしいところ。

    「ガラクタ効果」
    同性相手のはな子が、公園から佐々木さんを拾ってきた。
    佐々木さんは、大学を解雇され、財産を全部とられた挙句に妻に離婚を言い渡され、公園でホームレスをしていたのだ。

    公園からおじさんを連れてきてしまうはな子のぶっとび具合と、混乱しながら、何となく受け止めてしまう章太郎の懐の広さがすごい(笑)
    奇妙な三人の共同生活だけれど、なぜか自然な感じもしてしまうのは瀬尾さん効果?

    さっくり読めて面白かった。

  • 瀬尾まいこさんの小説は、スルスルと読めるのに、読んだ後気持ちが少し優しくなって心に残るものがある。
    ほっとしたいとき必ず手にとる作家さんだ。

    3つおさめられていた小説どれもよかったが、一番好きだったのは「タイムラグ」。
    深雪さんと、不倫相手の子ども佐菜ちゃんの会話が面白い。特に天使イザベラのくだり。
    佐菜ちゃんと過ごすうちに、思いがけない行動をとってしまう深雪さん。男にとって都合のいい女だけれど、なんだか素敵な女性。幸せになって欲しい。

  • 休日の午後読むのにとっておきの本。のんびりゆるりとした時間を、たっぷり楽しめます。そして明日からの活力をじんわり養える。大好きな低空飛行系の小説。でも、あんまりじとっとしないのは、瀬尾さんの書き方が素晴らしいからなんだろうなぁ、と思います。この方、優しい言葉をピリリとした味付けで表現してくれるので、なんとなく冷静に受け入れられるのです。

  • 3つの短編集。今回もはずれなし。

    やさしい気持ちになります。

    瀬尾さんのお話って登場人物が少ないからこそ、小さな小さな心温まるお話になってるんかな。

  • 3つのお話が入ってるんやけど、表題作もいいし、他のもいい。甲乙つけがたい。

    瀬尾さんらしく、ふんわりしてあったかい気持ちになれる優しいお話たち。

    いいな~。買い揃えようかな~。

  • これまた素敵なお話だった。
    特に最後のお話の終わり方が。

    p28 『男の人って…』確かにそうかもしれないな、と思った。
    40いい風景
    42違う環境で育った人と…
    56こういうショックを与えるんだな…と
    95同感できる所も。うっすら思ったことがあるから。
    160
    167頭の隅に…
    192ダメな部分は…

  • 瀬尾さんの書く言葉は、いつも私の心にスッと心地よく入ってくる。読み終わった後に、心が温かくなる。
    大抵、短編小説を読むと、これは好きだけどこれはあんまり好きじゃないというのがあるけど、この本に入っている作品は、どれも好き。
    表題作の『優しい音楽』は、最後にホロッとくるし、『タイムラグ』は、不倫相手の子供とスイートポテト作って食べちゃうし、『がらくた効果』は、元教授で現ホームレスの佐々木さんがマンネリカップルの家に転がり込んできたことで起こる何気ないアレコレに心がホンワカする。
    家族、恋人たちの温かなつながりが心にまっすぐ届いて、じんとしみわたる。

  • 3話の短編。
    どの話も先が読めなかった。
    意外性はあるけど激しくなく穏やかな感じ。

  • あたたかい。

    意味のないことや、一見無駄に思えること。
    たくさんの物事に囲まれていると、
    見失ってしまうことがある。

    そんな気がした。

    日常のさりげない出来事ひとつひとつが、
    それぞれにとって意味を持つものだ。

  • 初めての瀬尾まいこさんの作品。図書館で借りた。文章の書き方と話の内容が好みで読みやすかった。3作とも、とても穏やかなお話。オチもほっこり温かくて、これが瀬尾さんらしさなのかなと思った。一部好きになれない考え方をしているけれど、それ以外は文句なし。いい作家さんに出会えた。積極的に読む気はないけれど、読みたい本がなくなったときに瀬尾さんの本を読もうと思う。

  • 恋愛小説で一番好きかもしれない

  • 瀬尾まいこの作品に出てくる人物は皆、優しい。
    不倫相手に娘を預けて妻と旅行に行くちゃらんぽらんな男も、息子の嫁の耳が聞こえないという理由だけで結婚を許さない頑固親父も、リストラにあい妻にも離婚されホームレスになった大学教授も、そして彼を公園から拾って家に連れて帰った女も・・・みな、優しさと、ちょっとの悲しみを抱えて日々の小さな出来事によろこびと幸せを感じて生きている。
    その姿に、読んでいるこちらもほっとし、慰められ、癒される。
    若いカップルを描いた3編のどれもが、今日の春の光を感じさせるような話だった。

  • もっと深刻にも重くもできそうなところを不自然でない軽さで、読み心地がよかった。
    「タイムラグ」は最後まで不倫の恋をどうするかに触れていないところがいい。

  • 自分らにも馴染みの深い日常生活という観点で話が進んでいく。
    恋であったり何気なく置かれてるがらくたが話の主体。
    瀬尾まいこさんの作品をもっと読んでみたいと思った。

  • リラックスしながらするりと読めて心が温かくなる短編が3つ。

    ・優しい音楽
    表題作。
    千波ちゃんはタケルに惹かれた動機こそ「兄に似ているから」だったかもしれないけど、親に紹介するのを渋っていたあたりから、本気でタケルのことが好きだったんだろうなと思った。
    千波の兄の真実を知ってもタケルが千波の家族を拒絶しないでよかった。
    千波の兄が吹けないままになっていたフルートをタケルが吹いたことで、鈴木家の止まっていた時間が別の方向に新しく動き出したんだと思います。


    ・タイムラグ
    一行目から書いてありますけど、主人公・深雪が都合のいい女すぎる。
    都合のいい女という表現が生ぬるく見えるほど愚か。
    一番大人なのは一番子供のはずの佐菜ちゃんでした。
    所でこの佐菜ちゃんが言ってた「天使イザベラ」のお話しは何か元ネタがあるのでしょうか。ちょっとググったけどわからなかった。


    ・がらくた効果
    結婚前に同棲して互いのことを知っておけみたいな話をちらほら聞きますが、この話に出てくる二人は既にそれをやっていて、互いがなんとなくわかっているのになかなか進めないというかコミュニケーションが滞っている。
    そこに佐々木さんと言う他人が入ったことにより、関係が変わってゆく。
    佐々木さんの人柄がとても良く、この佐々木さんの描き方こそまさに瀬尾節と言う感じがしました。

    章太郎が途中、彼女のはな子に対してボヤくシーン
    p137
    女の子はすぐこういうことを言いたがる。「笑わないって約束する?」とか、「絶対怒らないって言ったら話すよ」とか。内容もわからないのにも簡単に約束できるわけがない。

    若いころこういうことよく言ってたかも。反省(笑)。

  • 不思議な出会いと人間関係。
    でも、淡々と、穏やかに物語は進行します。
    読後、すこし優しい気持ちになれました。

  • 20141103
    タケルくんが家族に溶け込むまで
    不倫相手のこどもとの交流
    佐々木さんを交えた生活
    どれもすき

  • スルッと読める男女のお話3編。
    出てくる女子がやや個性的。
    前に進むための作業をする人たちのお話。

  • 瀬尾さんの書く話は、大体が読み終わった後 優しい気持ちになれる癒しの本。
    登場人物が 変わり者が多いけどそこもいいところ。
    今回は、深雪グッジョブ!って思いました。

  • 県立図書館にて。
    短編3つだが、佐々木効果が絶大すぎて前2つの印象が薄れる。男の子でも拾ってきたかと思ったら、まさかのおじさんだった。
    とても気分の良い読後感。

  • 優しい音楽・タイムラグ・がらくた効果の
    3つの短編が載ってます。

    どの話も、出てくる女性が魅力的ですw
    この3人なら誰とでも付き合えると思いましたw

    てな感じで、どの作品を読んでも
    ハートがほわほわになれます。
    3作とも全体的にのんびりした感じのお話なので、
    もっさり読み進められると思います。

    優しい音楽のような相手との出合い方って
    ドキドキするよね。
    しないかな? 
    しちゃうでしょ? 
    ぼくはしますよ。
    これが全く好みとかけ離れてたらまず話かけないよねw

    前半ちょっとミステリアス。 
    後半はタケル君のがんばりが微笑ましい。
    タケル君のようにはぼくはなれないだろうと思う。
    ちょっと、千波いいなと思った

    タイムラグの平太ってダメすぎじゃね?? 
    最後の方で長所書かれてるけど、
    それ差し引いても許されないだろ。
    結局は、奥さんに不満感じてるんじゃねか?
    と思ってしまった。

    佐菜ちゃんは優しくていい子だ。 
    そして深雪が言うように、
    奥さんもきっといい人だろう。
    なにより、深雪がいい奴だった。
    けど、この話にでて来る男性はダメダメちんでしたw

    最後のがらくた効果はね、
    なんつーかホントもっさもさと読めるよ。
    こんな状況まずありえないよねw
    なんだかんだ言いながら、
    短期間でこの状況になじめる章太郎はすごいなw

    のほほぉんとした雰囲気で
    話が流れていくのがよいです。
    でも、ある程度はいらないもの処分しないと
    やっぱ大変だよ?ってちょっと思ったw

    佐々木さんって実は神様なんじゃない?

    瀬尾まいこってやっぱいいな。

  • タケルくんのひた向きさがすごい。タケルくんがタケルくんとして、千波の家族に受け入れられた時は感動した!

  • 優しい話しが3つ。
    2014.5.29

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