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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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失ってばかりのような気がするけれど、それでもわたしの手にしてるものは、ランドセルに詰めこめないくらいたくさんなのだ。逃げるわけにはいかない。もう少し、ここでなんとかふんばらなくては。
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正しくて美しくてプラスなことはいつだって肯定すべきで、間違っていてださくてマイナスにしか思えないことはいつだって遠ざけるべきだという、至極まっとうな計算式が、いつのまにか、私のなかでは通用しんくなっていることに気がついた。社会に出るということは、ううん、生きていくということは、ひょっとしたら、だれよりもときめかない男に恋をするようなことなのかもしれないね
― 82ページ -
そうして私は、二十七歳になりながら、なんにもわかってないことに気づくのである。人が死ぬことがどんなことなのか、幸福のかたちが違うことがどんなことなのか、恋が何をもたらしたのか、失恋が何を私から奪っていったのかまるでわからない。すごいな。かつてはあんなにわかっていたのに、私はどんどんわからなくなる。大人になるってのは、こんな風にわからなくなる事なのか。
― 30ページ
みんなの感想・レビュー・書評
おんなのこの、誰にでもありえるようなエピソードをプレゼントと絡めながら展開していく、というのが好きでした。
なんでもない普通のことなのだけれど、心がほっこりするようなおはなしでした。
いろいろなプレゼントがあって、どのお話もすてきでした´∀`
名前って最後まで残るプレゼントなのですね!!私は今まで人からいただいたもの全てを残していないと思います。最後まで形として残るもの、心に残るのは何かなとか誰からのプレゼントなのかなって考えるとわくわくします。人にプレゼントしたくなる本でした。表紙もプレゼントを意識した包装紙風でこだわりがあって良いと思いました。
いちばん心に残っている贈りものはなんですか?
女性が一生のうちにもらう贈りもの。
それをテーマにして書かれた12この物語。
名前、ランドセル、初キス、鍋セット、うに煎餅、合い鍵、ヴェール、記憶、絵、料理、ぬいぐるみ、涙。
一人暮らしを始める娘に母がおくる鍋セットがすごく好きでした。
私の場合は何だろう…?
実は贈りものをもらうのってあまり得意ではなくて。
でも考えてみれば、両親が一生懸命考えてくれた名前だって素敵な贈りものの一つなんですよね。
そう思うと、どれだけたくさんの人から多くのものをもらってきたか…。
そんなことを考えた一冊でした。
綺麗な絵とあたたかいおはなしでした。
特に好きな話はランドセルと鍋セット。
ランドセルの女の子は幼い頃の自分に似てて、無駄に感慨深い。笑
ほんわかできる12この贈り物。
じんわり、しみるお話ばかりだった。
一人暮らししたときの話、
初ちゅーの話。
親友のお話、
つい自分をふりかえっては感激してしまった。
私の一等、心に残る贈り物ってなんだろうな。
ほろりとくる短編が12作。
どの作品も女性ならではの気持ちがうまく出ていて、良かったです。
でも、軽い。
長編が読みたいなー。
贈り物に関する物語が12個。主人公の「わたし」は、それぞれ違う主婦だったり中学生だったりOLだったり、母だったりおばあちゃんだったりします。ほんわかしたり、うるっときたり、懐かしい気持ちになったり。
贈り物。あとがきまで読んでみて、一番思い出に残ってる贈り物ってなんやったかなあ~と、今まで思い出さなかったような10代や20代の頃のことをぼんやり思い浮かべました。
優しい気持ちになる一冊。
「八日目の蝉」が面白かったので、他のはどうだろうと手にした本。生まれてからなくなるまでの女の人の、贈られた物にまつわる短編集。
結構ステレオタイプな女の人ばかりでイマイチだった。「八日目の蝉」の主人公もステレオタイプな女でひいたのだが、物語の力強さに惹かれた。しかし、ほんわか短編集だとそういう強さもなく、魅力にかけた。
プレゼントをテーマにした短編集。どれもサラリと軽くてホロリと泣けるお話たち。過去に出会った人々や今も身近な人達をあらためて大切に思える本。
ほんのりする短編集。
鍋の話は、なかなか感動的。母と娘の関係、学生時代にはうっとうしく感じる親の言葉も、後々になって心にひっかかってくるんだよなぁ。
読みやすくて、お勧めできる本。
誰にあげてもハズレなし、な感じの1冊。プレゼントにいいですね。いいですけど、ちょっと無難すぎないか。
ランドセルに合鍵、鍋セット…
物の想い出ってたくさんあります。
ランドセルって、もう十年以上触れていなはずなのに、開いたり背負ったりした時の感覚が残っている。あれって不思議だなあ。
読んでるうちに昔の思い出に浸ってしまう。角田さん、いいとこついてきます。
ラッピング用紙のようなカバーがまた素敵で、贈り物に適してそうな本。
短編で読みやすい。
自分にとって、印象的だったプレゼントとはなんだったか?と考えた。著者あとがきにもあるように、「ちょっと 微妙?」といったようなもののほうがなぜか印象に残っているものだ・・・・。
名前
ランドセル
初キス
鍋セット
うにせんべい
合い鍵
ヴェール
記憶
絵
料理
ぬいぐるみ
涙
女の人の一生で
たぶん、どれも
もらうであろうね。
私はまだ
初キスまでかな、
もらったことあるのは、
これからもらおう
鍋の話と、金持ち男貧乏男の話が好きでした。一話一話はスルスルと流れていくんですが、あとでフッと思い返すことがあるような、そんなお話たちです。感覚的には絵本に近かったような。
女性が生まれてから死ぬまでにもらうたくさんの贈り物について短編集。どれもどこにでもありそうな些細な場面なのに、角田さんの鋭い視点で辛辣に描かれ、そしてやさしさに溢れた小説たち。
これは女性にしか書けない。そして、子供を持って家族を持ったことがあるひとならでは、だと思った。子供に対する愛情の感じ方に何度も共感しました。(角田さんがそうなのかは知りませんが)自分が感じていたことを角田さんの綺麗な文章でぴたりと書き当てられたようで、なんだかすっきりしました。
・自分がもらった最高の「プレゼント」は何かな?
・自分はだれかのこころに残るような「プレゼント」を送れているのかな?
このかんじ、私が好きなかんじ。
さらっとしていてすごく読みやすい。重たくない。
せっかく読むストーリーだから、私は読み終わった後に「あ~よかった」って思えるものが好き。
それぞれの主人公たちが実在しそうなくらいのささやかなストーリー。
12の短編、それぞれが年齢も職業もみんな違うけれど女性が主人公。ドキュメンタリーかと思うぐらい人物設定に深みがあり、余計な説明を必要としない筆力はすごいの一言。
久しぶりに満足の読後感をもらった。

装丁,挿絵ともにかわいらしく女性向け。





