ママの狙撃銃

著者 :
  • 双葉社
3.24
  • (11)
  • (57)
  • (131)
  • (18)
  • (4)
本棚登録 : 374
感想 : 100
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235449

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 一見平凡な家庭の主婦曜子は、アメリカ育ちで、実はスナイパーだったという過去を持つと言うびっくりな設定。
    それなのに、全然違和感なく読み進めることが出来たのは、さすが荻原さん、という所でしょうか。

    曜子の目下の悩みはどの家庭でも起こりうることばかり。
    それを解決していく曜子がカッコイイ。

    切ないラストシーンでしたが、曜子の決意を応援したいと思わされました。
    ママ、これからも頑張って。
    そして、秀太を早く病院に連れていってあげて!

  • 久しぶりに続きが楽しみすぎる本を読んだ。ママがすごすぎる。エドに鍛えられた腕

  • アメリカで暗殺者の祖父に育てられたヨーコが、大人になり結婚して母になり、専業主婦となったときに突然かかってきた仕事依頼の電話。家事や子育て、節約に励みながら銃の手入れをして暗殺に挑み、家族の幸せと暗殺に対する心の迷いで悩みに悩んで進んでいくお話。

    まず設定が「そんなバカな!」と思うくらい非現実的。でもやり手の暗殺者が子どものスイミングスクールの進級の応援に行ったり、いじめに悩む娘のために立ち上がったりと面白い。特にイジメの首謀者への立ち向かい方!!スカッとする。

  • 娘のイジメに対する復讐のところが一番盛り上がった感じがする。

  • わりと予想できる展開

  • 小さな日本の自宅の庭でガーデニングしている曜子の日常から始まる。
    彼女は義父に送られて、アメリカの祖父のところに預けられる。祖父は昔は戦場で狙撃手、現在はオクラホマに牧場を経営しており、そしてそこで曜子に銃の撃ち方やあらゆる銃の特徴を教え込む。
    曜子には今、主人の孝平、長女の珠紀、長男の秀太の四人家族。マイホームを建てて平和に暮らしていたのだが、旦那のリストラ、長女のいじめ、長男の育児と重なり、お金が必要になってきた。
    祖父のエドが入院しているとき、エドの代わりに仕事をしないか?と、エージェントのKに誘われる。断ればエドが国民から狙われるという脅しを受けて、曜子は見事その仕事を成功させ報酬を受け取る。
    その後エドがなくなり、遺産のすべては曜子にといったにもかかわらず、残されたのは微々たる金額だけだった。
    高校生だった曜子は、学校を卒業すると自立をするのだが日本語もろくにわからない彼女に仕事はそうそう見つからない。血に染まった報酬を使いたくなかったのだが、それを使ってどうにか生きながらえてきた。

    エージェントのKから殺人依頼が来る。最初は断ろうとしたのだが、お金がかかる家族を思いに引き受けてしまう。
    娘の珠紀の学校では、お友達を家に招き合い、手料理をふるまう事が流行っていた。珠紀は自分の番だと半日かけてカレーを作ったのだが、友達が誰も来ない。
    曜子は友達たちを迎えに行く。
    そしてこのとき曜子の中で何かが吹っ切れ、いままで隠していた狙撃手としての自分が表面化していく。
    また、エージェントのKから仕事の依頼が来る。今度は前の仕事より全く難しくないものだったのだが、秀太が熱を出してしまい、一緒に連れて行くことになってしまう。いざ、仕事を実行しようとエージェントKとやり取りをしていると、暗殺相手が誰かを知った曜子は二重に驚くのだった。

    最後の終わり方が納得いかなかった。
    なぜ秀太を一人その場所に残してピストル自殺をしようとするのか?もうちょっと考えてあげてほしかったけど、まぁ、きっとそうなるんだよね。と、思った結末。

  • 途中まではイマイチかなと思いつつ、、秀太の行動にたまにクスッとくる感じ。
    モネのとこでスカッとしたけど、最後まで盛り上がりに欠けたかな。

  • 奥様は魔女的な軽さと現実の間をいく感じ。
    いじめっこに啖呵をきるシーンは格好良かった。

  • 2014/02/19
    復路

  • 帯を読んで手にしたのだけれど、思っていた本と違って驚きました。もっとのほほんとした本だとばかり…。
    そして、旦那に関しては想像道理の結末。
    モネに関してはやりすぎだとは思いながら、今時の母親ってあぁだからモネみたいなのがリアル。私の高校時代もみんな駅まで車で送り迎えしている人いたなぁ…と、思い出してしまいました。

全100件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

荻原浩の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×