あやしうらめしあなかなし

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著者 : 浅田次郎
  • 双葉社 (2006年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235531

あやしうらめしあなかなしの感想・レビュー・書評

  • 宮部みゆきの「あやし」よりも、人間の怖ろしさが感じられる内容。

    戦争に関するものも多い。

  • あのころの恋人たちの胸には、純潔と情熱が何の矛盾もなく同居していた。むしろその紅白の共存が、恋愛の作法であり、要諦だったんだ。

    人を愛することほど、エネルギーを要するものはない。

    幻滅か。個人的にはそういうことなのだろうけれど、訃報に接したとき僕はとっさに、これは戦争だと思った。まず僕と佐知子の母が紛争をし、父親が介入し、和平がなったと思ったら佐知子が核兵器のボタンを押してしまった。戦争に勝者はいないという警句通りの結末さ。

  • 日本特有の神秘的で幻妖な世界で、生者と死者が邂逅するとき、静かに起こる優しい奇蹟。
    此岸と彼岸を彷徨うものたちの哀しみと幸いを描く極上の奇譚集。
    (アマゾンより引用)

    まぁタイトル通りの幽霊系のお話の数々でした。
    中には好きなお話もあったけど、基本幽霊系は好きじゃないので…

  • 最初と最後の話好きだなー
    浅田さんの話はコテコテだが、それがいい。

  • 短編集。一つ一つ引き込まれる世界。

  • 2014年7月31日読了。
    怖い話はやはり「人が語る」という形式がよいのだと実感。

  • タイトルに惹かれ読みました。怪談話…になるのかな?短編集。現実と非現実の世界を行ったり来たり。落としどころにゾッとしたり、切なくなったり。

  • 最後のお狐様の話が好き。短編と知らずに読んだので、心暖まる話やドキドキする話など、7つも面白い話が読めました。

  • 一度読んだはずなのに全く内容が思い出せず再読。山の神社につかえる家で伯母が語る話が面白い。死に切れなかった心中の女性、お狐さんに憑かれた女の子。また戦地で生き残ったものと死んだもの、戦死者と現代の若者が交差する話も、結末がすっきりしないだけに背中がぞっとする。

  • 短編集は読みやすい。話は浅田節全開って感じで、オッサンの泣き所を押さえてました。
    二話「虫かがり」の「パパもどき」が身近に居そうで怖いです。

  • 日本特有の雰囲気というか、感覚と言うか…。
    外国の方が読んだらどういう感想をお持ちになるんだろうか?とふと気になったり。
    どこか懐かしいような、どこか怖いような、淋しいような…。
    印象深い一冊でした。
    読み応えあり。

  • 短編集です。けっこうゾクゾクきました。浅田さんらしく人情もあります。

  • 図書館にて。
    なんとなく題名につられて手に取った。
    「虫篝」残酷で辛い作品。ラストは孤独。
    「骨の来歴」ラストは途中から読めたが美しい物語。
    「客人」一番好き。出てくるエピソードはひどいと思ったが。自業自得というところか。運命を受け入れて生きてほしい。

  • 7つの短編。心を残して死んだ者の切ない話の中に、生きる者のやさしさを感じられ、悲しいのに心があたたかくなった。

  • 死にきれなかった心中事件「赤い絆」
    もう一人のオレが現れたのはなぜだ・・・?「虫篝(むしかがり)」
    浮世離れした元同級生の男、彼とその妻との話「骨の来歴」
    激務に身を置くナースが見た、先輩ナースの昔の恋人(?)の正体は?「昔の男」
    迎え火に迎えられたのは、昔死んだ恋人か?それとも彼に取り憑く悪しき霊か?「客(まろうど)」
    何十年もたってから渡った純白の花束、赤坂檜町の歩兵第一連隊の魂を導いた白い光・・・「遠別離」
    邪神に肉体を奪われた、哀しいフランス人形のようなカナさま・・・「お狐様の話」

    の7編。

    岩井志麻子みたいな感じだったなぁ。

  • 「客人」が一番印象的。もうすぐお盆。

  • 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。勝ち組、負け組などと申しますが、いつの世にも勝者がいれば敗者がいるもの。敗れ去りし者の哀切-これを書かせると浅田次郎は巧い。帯にある「幽霊」ならぬ「優霊」なる表現は正鵠を得ている。この世に想いを残して死んだ人々を見つめる著者の眼差しは常に優しい。抑えた表現で派手な怖さこそないが、じんわりと心に沁み入る、優しき怪談奇談短編集、堂々の浅田ワールドである。秀逸なのは戦争もの・兵隊もの。名も無き一兵卒の心情を切々と描写できるのは、自衛隊経験のある浅田ならではであろうか。

  • 怪談短編集。一見あまり怖くないようにも思えるけれど、ひそやかにぞくりとさせられる部分はある。
    お気に入りは「客人」。怖いといえばこれが一番怖かった。そして「遠別離」。これはありがちといえばありがちなストーリー(とはいえ読めなかったんだけど)。でもこのオチでこれだけ優しさを感じる作品ってあまりないなあ。

  • 短編の怪談。

    怪談って怖いだけのものかと思っていたけど
    どこか優しさのある物語になっています。

  • 赤い絆
     心中の話
    虫篝
     パパもどき、怖っ!!
    骨の来歴
     思えば叶う。どんなことでも…
    昔の男
     たしかに昔の男ではある。
    客人(まろうど)
     ホラー。悪いことはしてはいけない。
    遠別離
     現代×戦時中
    お狐様の話
     かなさま。
     豊葦原の千五百(ちいほ)秋の瑞穂の国は
     是れ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり
     宜しく爾皇孫(いましすめのみま) 就(ゆ)きて治(しら)せ
     行矣(さきくませ) 宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと
     当に天壌(あめつち)と窮りなかるべし

  • 綺麗でちょっぴり物悲しくて、優しい短編集。
    怖いだけの幽霊もいるのですが、ほんのり優しい幽霊がいたり、傍から見たら不幸なのに本人(主人公)にとっては幸せなのかも? と思うような、日本らしいお話です。

  • 百鬼夜行抄を暗くして、ちょっと文学的真面目度をプラスした、って感じかなぁ。どれもなんとなく覚えのあるストーリー。きっと以前一度読んでるわ、これ;

  • 『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎による、神懸ったレベルの短編集。
    美しい日本語で綴られた物語の数々には、我々日本人の奥底に訴えかける何かがある。
    表現が綺麗で正確であり読みながら惚れ惚れしてしまう、これまで沢山の本を読んできたがこれ程のレベルで日本語を操る事の出来る作家を、私は知らない。兎に角文章の巧さが際立っていた。

    7つの怪談が収められた短編集である。
    日本文学の真髄は怪談にありとは良く言ったもので、恐ろしさと切なさが同居した見事な出来のお話ばかりである。

    敢えて最も心に迫った作品を選ぶなら、私は『遠別離』を選びたい。「戦争」の中の愛、時を越える思いの物語である。
    一兵卒の死。戦死者の数だけあったであろう悲劇と全てを暖かく包み込む結末。最後の一言に、涙が溢れそうになった。本当に、本当に綺麗な物語である。

    そして、最も恐ろしかったのは『客人(まろうど)』である。得体の知れない女性、過去の因縁と絡み合い現れ出たるソレは、人か怪か・・・。
    ラストシーンが恐ろし過ぎる。
    誰もいない家が、一人暮らす家が異界に変じる様は圧巻である。背筋が、凍る。

    第一話と最終話が、関連を見せるなど、細かなギミックもなかなかに面白い。
    稚拙な文章力で全てを伝えきれないのが非常に残念であるが、是非とも読んで頂きたい作品である。

    日本人で良かったと、久しぶりに感じた。

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