- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575235531
感想・レビュー・書評
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図書館で怖い本を揃えた棚にあった本。夏の間に一冊くらいはそういうのもと思い、でもあまりに恐ろしいのは避けたくて選びました。程よい怖さとその時代の独特な感じが良かったです。
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浅田さんはいわゆる「おばけ」絡みや時間旅行の話が多い作家さんだと思います。流星ワゴンでは電車車内でボロボロ泣いてしまいましたが、この作品は夏の夜の怖い話大会の様相でこちらも準備万端。 泣かずに読み切ることができました。
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あのころの恋人たちの胸には、純潔と情熱が何の矛盾もなく同居していた。むしろその紅白の共存が、恋愛の作法であり、要諦だったんだ。
人を愛することほど、エネルギーを要するものはない。
幻滅か。個人的にはそういうことなのだろうけれど、訃報に接したとき僕はとっさに、これは戦争だと思った。まず僕と佐知子の母が紛争をし、父親が介入し、和平がなったと思ったら佐知子が核兵器のボタンを押してしまった。戦争に勝者はいないという警句通りの結末さ。 -
短編集。一つ一つ引き込まれる世界。
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タイトルに惹かれ読みました。怪談話…になるのかな?短編集。現実と非現実の世界を行ったり来たり。落としどころにゾッとしたり、切なくなったり。
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短編集は読みやすい。話は浅田節全開って感じで、オッサンの泣き所を押さえてました。
二話「虫かがり」の「パパもどき」が身近に居そうで怖いです。 -
図書館にて。
なんとなく題名につられて手に取った。
「虫篝」残酷で辛い作品。ラストは孤独。
「骨の来歴」ラストは途中から読めたが美しい物語。
「客人」一番好き。出てくるエピソードはひどいと思ったが。自業自得というところか。運命を受け入れて生きてほしい。 -
7つの短編。心を残して死んだ者の切ない話の中に、生きる者のやさしさを感じられ、悲しいのに心があたたかくなった。