先生と僕

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 287
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575235999

感想・レビュー・書評

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  • タイトルが似ていて間違えて先に続編を読んでしまったこのシリーズ。
    ホッコリ安心日常ミステリー♪

    超怖がり大学生の二葉と中学生探偵・美少年の隼人
    2人の出会いを含めた短編5作です。

    どの事件?もなかなか鋭い内容(^ ^)
    この2人には癒されます。
    読みやすくて面白いですよ〜♪

    隼人が二葉に「コレ読みなさい!」と宿題に渡す「人が死なないミステリー小説」が興味深いです♪

  • おすすめのミステリー作品紹介がいい

  • 人が殺されるようなミステリーが大の苦手な大学生の二葉と、家庭教師先のミステリー大好き中学生隼人が日常の謎に迫る。
    なんとも頼りない二葉に対して、しっかりしていて頭の回転も良くて度胸もある隼人のコンビネーション(?)が抜群。そして二葉の素直さと、可愛い顔して実は腹黒い隼人のキャラが結構好きな感じだった。二葉の起こってもいないのに最悪の事を悶々と考えるマイナス思考っぷり、分かるわ~(笑)
    毎回ミステリー好きの隼人が二葉におすすめする「怖くないミステリー」が物語とも少しリンクしているようなので読んでみたいと思った。

    『押絵と旅する男・江戸川乱歩全集第五巻』
    『屋根裏の散歩者・江戸川乱歩全集第一巻』より「二銭銅貨」
    『シャーロック・ホームズの叡智』より「ノーウッドの建築士」
    『黒後家蜘蛛の会 1』
    『猫は手がかりを読む』
    『天から降ってきた泥棒』
    『六の宮の姫君』

  • 久しぶりの坂木さんの本!
    平和な雰囲気が癒される。

    主人公の二葉と中学生の隼人の性格であったり雰囲気が伊坂幸太郎のガソリン生活の兄と弟みたいだった!

    続編もあるみたいなので読みたい。

  • ほのぼの系大好きな私にピッタリなお話でした。

    恨みや憎悪が渦巻く殺人事件が嫌いな私は、二葉くんと同じで怖がりなんだということがわかりました(笑)

  • ココロまろやかになるミステリ

    最初の一行]
    一歩進むたびに、チラシを手渡される。そして立ち止まるたびに、声をかけられる。

    最後の一行]
    「またね」

    経緯]
    この作者は好きだ。図書館で借りてきた。

    内容]
    臆病で優しい、しかし写真を撮るように見たものを覚えることのできる大学一年生の伊藤二葉クンが、猫のような美少年でリッチなちょっと大人びた、しかし意外に生意気ではない中学生の瀬川隼人クンと知り合い、日常的な謎に挑む?
    人死はないが、ミステリ。
    テイストは「名探偵コナン」。
    ミステリが苦手な二葉クンに隼人君が宿題として渡している作品は「押し絵と旅する男」「二銭銅貨」「シャーロックホームズの叡知」「黒後家蜘蛛の会」「猫は手がかりを読む」「天から降ってきた泥棒」「六の宮の姫君」。

    感想]
    のんびり気分で日曜日読書にちょうどいい。
    魅力は二葉クンのへなへなな性格が大きいと思われる作品。いつまでもへなへなでいてほしい。

    ほとんど二人の中だけで話が進んでいくが、もうちょっと登場キャラが増えてほしいような気もする。推理小説研究会の面々とか。

    続編希望。
    二葉クンが殺人事件に巻き込まれる長編なんかもおもしろそうだけど、気の毒かな?

    ▼簡単なメモ
    2011.12.10読了。
    2022.7.9再読。読んだことを完全に忘れてた。読んでも思い出せなかった。

    【伊藤二葉/いとう・ふたば】→二葉
    【課題図書】隼人くんが二葉くんに渡した課題図書は『押絵と旅する男』、『シャーロック・ホームズの叡智』、『黒後家蜘蛛の会』、『猫は手がかりを読む(2)』、『天から降ってきた泥棒』、『六の宮の姫君』。
    【白井】同級生で水泳部。名前を裏切る黒い日焼け。区民プールの監視員でつぶれる一年の夏。
    【推理小説研究会】意外にミステリおたく的でなくミステリを読まない先輩もいたり文芸部に近い。
    【瀬川隼人/せがわ・はやと】→隼人
    【ハモン】ハムスター。ジャンガリアン。
    【隼人】十三歳。T学園中学校一年。二葉が家庭教師することになった。逆にミステリを教えてもらうことになった先生でもある。探偵のように鋭いがどちらかといえばモリアーティ教授的。猫のイメージ。ジャニーズ系正当アイドル的ルックス。
    【二葉/ふたば】十八歳。S大学の学生。本好きだが人が殺される小説は読めない怖がり屋。押しには弱い。人畜無害な農耕民族っぽいらしい。負の想像力が高く「箸を落としただけで脳の病気を疑う心配症」。常に災害発生したときのことを考えている。地球温暖化も怖いし施設の老朽化も怖い。写真を撮影するように記憶することができるが才能の無駄遣いをしているフシがある。
    【みゆ&ともこ☆】万引きしそうだった女子高生たち。
    【山田順次/やまだ・じゅんじ】大学入学後初めてできた友人。推理小説研究会に入部したが勝手に二葉の入部届けを出してしまった。

  • 人が死ぬ話が嫌いだけど、大学でミステリー研究会に入っちゃって、しかも通りすがりのミステリー好きの中学生の家庭教師になっちゃう男の子の話。

    1話1話で少し事件に関連したミステリーの本を紹介してくれるのがよかった^^
    最近人が死ぬ本読むの心がしんどかったけど、ミステリーは好きなの!っていう気持ちが叶えられたw
    隼人くんが、THEそういう作品に出てくる賢くて二面性を持った美少年だったのも逆によかった。クールだけど、周りの人を大事に思っているのが伝わってくる。

    他の作品と違って、万引きとか盗撮とか宗教とか暗めな事件が起きるけど、
    落ち込む主人公と、くだらないっていいはなつ隼人くんというバランスで暗い気持ちにならずに読めた。
    少し3匹のおっさんを思い出したかな。

  • 怖がりやさんの、ほのぼのミステリー

    『僕』の方がお兄さんとは思わなかったな

    なんか二人がいつも
    ココアなり、ラーメンなり食べてるのがよかった
    ご飯シーンがあると日常感がぐっと増す

  • どっちが年上か分からない2人が微笑ましくって、そして謎を解いていく感じもいい。

  • デパ地下のかわいいアンの話を書いた作家。

    今回の、シチュエーションは
    殺人とか怖いものが大の苦手な大学一年生。
    伊藤二葉(男子18歳)を家庭教師として雇い入れた
    頭も顔も良いかなりの美形中学生、瀬川隼人13歳。

    中学生になったら、塾か家庭教師を、という母親に
    自分の好きなように時間を使いたい隼人が
    1時間は自習、1時間は好きな読書に。
    自分の思うように読書をしたいがための隠れ蓑。

    おびただしい数の推理小説を自室に持つ隼人は
    大の推理マニア。怪しい出来事が大好物。
    大学生の伊藤は見たものを簡単に記憶する特技を持つ。
    二人で、万引き犯を雇う古書屋。
    建築の違法性をごまかすカラオケ屋。
    市営プールの脱衣所で盗撮する不審者。
    ペットショップから器具を盗みネットで売る闇ブローカー。

    二人で推理し、解決する。
    中で、隼人が怖がりの伊藤に貸し出す殺人などグロなしの
    推理小説の推薦図書も,かなり気になる!

    登場人物も今風で、すぐにでもドラマ化できそうな1冊。

  • 伊藤二葉、十八歳。しっかりしなはれ!と何度か言いかけました(´∀`*)恐がりで、頼りない二葉ととてもしっかりした中学生の僕、隼人。家庭教師となって隼人の先生になったのかと思いきや「怖くないミステリー本」の先生になったり。二人で過ごすうちに遭遇する事件の解決には二葉の特技と隼人の推理力が欠かせない。二人のどちらもが先生で、どちらもが僕。最後「僕らの事件」と言われて二葉は絶対嬉しかったと思う。友人の山田くんもいい味出してました。中学生なのにやたら「悟った」隼人の推理力、行動力には脱帽でした。

  • 良い日常ミステリ。
    良いね良いね。
    過剰な期待はせず、しかしこの人の作品なら読むか、というクオリティの安定感。
    独特かつ行き過ぎないキャラクターも、軽めの展開も、これこれ、エンターテイメントって。

  • ヤバイ。3部作ってなに。前2作とまた全然違うけどこれがまた凄くイイ。隼人君に「勉強出来る子」に有りがちな「上から目線」の横柄さがなくて、二葉君の「能力」には一目おいて純粋に「年の離れた友達」みたいな、素敵な関係。それでて最近のラノベみたいな「謎とき」じゃなくて、実際最近ありそうな「犯罪」、命の問題、ちょっと考えさせられます…。本の中で紹介される本、読んでみたい。

  • 「先生と僕」じゃなくて「生徒と僕」じゃないだろうか?(笑)
    いや、もしかしたら、「先生」って隼人くんのこと?
    ミステリーの先生だもんね。
    のんびりした双葉くんとのコンビもよく、テンポよく楽しめた。
    軽い雰囲気とは裏腹に、謎解きの部分が考えさせられて楽しめた。
    「和菓子のアン」に続く2冊目だけど、坂木さんおもしろい。

  • どっちが『先生』でどっちが『僕』なのか
    よくわからないというか、その都度入れ替わる感じが面白い。

    『和菓子のアン』に通じる日常の謎解きという趣。
    解ってみたら意外と『なぁんだ』となってしまう
    脱力感のさじ加減が絶妙だった。
    中学生の隼人くんの聡明さと観察眼もすごいのだが
    家庭教師の二葉くんの記憶力(というか記憶術)もすごい。
    個人的にはそっちの方が羨ましいと思った。
    違った方向に優れた能力を持ったふたりが組んだらそりゃ最強ってなもんで。

    続編の『僕と先生』も早く読みたい。
    …予約待ちはもう少しかかるかな。

  • ずーっと気になっていた作家坂木司を初めて読んだ。 読みやすいし面白い。マセガキの隼人くんは実際近くにいたらムカつくと思うけど。坂木司をもっと読みたくなった。2011/074

  • こわがりな大学生とミステリ大好きの中学生がさまざまな謎に挑むライトミステリ。
    短編集。面白かったです。
    ちょっとスレてる隼人少年が好きです。大人っぽいけどやっぱり子供。
    ミステリー的にはちょっと物足りなかったですね。

    • hinasayoさん
      隼人君、考えてみると歳が近いんですよね。
      身近にこんなに頭の切れる少年いたら、確かにびっくりです。
      隼人君、考えてみると歳が近いんですよね。
      身近にこんなに頭の切れる少年いたら、確かにびっくりです。
      2012/06/04
    • 潤さん
      hinasayoさん、こんにちは。
      どんな思考回路してるんだこの少年!?って感じですね。(笑)
      hinasayoさん、こんにちは。
      どんな思考回路してるんだこの少年!?って感じですね。(笑)
      2012/06/30
  • 「ミステリ読むのって、初めて?」
    こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生×謎=名探偵!!ーーーーー



    とても読みやすくて良かった。各章完結なのでどこでも一旦止まる事ができて読みやすい。
    現代の闇を題材に推理を進めていく方式で、読んでいて分からなくなる部分がない。スラスラ読めた。
    隼人くんは背伸びしたまさに“現代っ子“という感じの子で、題材の事象が“日常“な雰囲気がハラハラしたけれど、絶妙なバディ感がいい味を出していたと思う。二葉くんは少しずつ変わってきている雰囲気があり今後の成長に期待ができる。補い合うバディ物とても良い。

  • 「先生と僕」
    付箋に書かれた電話番号は。
    客足を取り戻す為に考えた苦肉の策だとしても、ただ立ち読み客が増えるだけで対価と釣り合う売上をあげるのは難しいのでは。

    「消えた歌声」
    避難の際に見かけなかった。
    少し手間をかけるだけで売上が増えるのであれば少しくらいと魔が差しそうだが、安全面を考えるとやってはいけない事だよな。

    「逃げ水のいるプール」
    職員のふりをしていたのは。
    傍から見れば誰もが何も疑わないような服装で歩いていたら、少しくらい不審な動きをしたとしても首を傾げる程度なのかもな。

    「額縁の裏」
    怖がりなのに人を疑わない。
    外見も重要な情報の一つではあるが、個人情報を聞いてきた時点で少しでも警戒心を顕にし一線を引いて話をすべきだったろう。

    「見えない盗品」
    掲示板に書かれる仕入れ値。
    全てのエリアを確実に見回るのは難しいだろうが、盗られる心配をしていないからこそ簡単に持ち去れたのではないだろうか。

  • 家庭教師として雇われた大学生の二葉
    雇い主である中学生の隼人くん

    2人が身近に起こるちょっとした事件を謎解く物語。
    なんだけど、ちょっとしたじゃない。
    謎を解いているうちに、それがちゃんとした犯罪であることが分かり、しかも解決しちゃってる。
    最後警察官に「探偵ごっこはほどほどに」って言われるけど、ごっこじゃない。
    2人がやっていることは探偵そのものです。

    それにしても、隼人くんのジャニーズっぽい顔立ち。
    見てみたい。

  • 「僕」より年下の推理や謎解きの先生というところと伊藤二葉さんの情けない所もあるけど魅力になる要素もあるという絶妙な人物性がよかった。

  • 中学一年生の方が先生なのね。
    キャラが立ってて楽しく読めました。情けない大学生にも特技あり、見捨てずに感情移入可能。
    さりげない中に人に優しいエピソード含まれていたり(ぼくらが気づいたときには、もう手遅れだった。のくだりとか)品種改良の話とか、そういう考え方の上に乗ってる話だから、ほわほわしてても筋が通って楽しめるのかな。

  • ゆるーいミステリ。

    アニメだなぁ。アニメの展開だなぁ。色々と、豪快で、豪傑でキャラ立ちが際立ってて。

    漫画としてくらいの気楽な感じで読めるミステリってとこかなぁ。

    なんとも、まぁ。うん、あんまり感情は動かず、はいはいっていう感じの内容で、暇つぶしには最高に読みやすい。内容もかるーいので、入り込まないで済むし。

    電車で、待ち時間に、風呂で。

    ホント、さらっと読める本。パンチは足りないし、読み応えはない。

  • さりげなく、面白い

  • 著者の他作品同様読み易くて、あっという間に読み終えた。

  • 9:想像力が豊かすぎるがために極度な怖がりの大学生・二葉と、ミステリ好きの大人びた美少年・隼人。隼人の演技力と鋭い着眼点、そしてお人好しの二葉の写真記憶で謎を解くわけですが、二人が遭遇するのは、(悲しいことながら)「どこにでもありそうな」「ありふれた」犯罪。テンポがよく、とっても読みやすいので中高生に読んで欲しい作品です。
    読み進めていくほどに、タイトルがとても洒落ているなあとしみじみ感じます。どっちが「先生」だということはなく、互いが互いの「先生」。いいなあ、こういう友達。

  • こっちが先でした

  • 主人公ふたりの関係性がすごく好き。

  • 先生と僕のやり取りが楽しい!日常の謎系で気軽に読める。二葉くんの記憶能力が羨ましすぎ…!

  • 「先生と僕」―2人が向かった書店でみかけたもの...?「消えた歌声」―推理小説研究会の仲間と行ったカラオケで...?「逃げ水のいるプール」―区民プールで働くクラスメートが...?「額縁の裏」―繁華街で無料の展覧会に誘われたら...?「見えない盗品」―ペット用品をネットで買おうとしたら...?(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵。あなたのまわりのちょっとした事件。先生と僕が解決します。

    人の死なない推理小説が本作のテーマ。
    坂木司さんの作品が、まさに人の死なない身近な謎を解明するものばかりなので、主人公の二葉くんのように怖がりでも安心して読める本。
    息抜きに読むのにぴったり。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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