心霊特捜

著者 :
  • 双葉社
3.23
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本棚登録 : 282
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236323

作品紹介・あらすじ

番匠警部…R特捜班班長、背広はヨレヨレだが統率力◎。数馬主任…古神道伝承者、細身だが眼光鋭く迫力満点。鹿毛巡査…実家は密教系の寺、皮肉屋のパンクロッカー。比謝巡査…沖縄出身のノロ、桁外れにマイペース、紅一点。そして、岩切大悟…県警刑事総務課所属で、R特捜班との連絡係だが恐がり。神奈川県警R特捜班、別名『心霊特捜班』。心霊現象が絡む事件を担当する特別捜査班。山本周五郎賞・日本推理作家協会賞W受賞後第一作、クールでちょっと切ない警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 神奈川県警刑事部に籍を置くR特捜班。

    主に心霊現象が疑われる事件を担当する部署をテーマにした6作品の短編集。

    4人の捜査員とその連絡係1人で構成されるR特捜班。捜査員のうち3人は霊能力があり、少しキャラも濃いめなのに対し、もう一人の班長は霊感なし、また連絡係の刑事課総務員は怪談関係は大の恐がりと面白い人物設定で、物語にユーモアを与えている。

    ストーリーとしては超常現象がメインになることはなく、事故、事件の原因は科学的で、そのきっかけに霊が関係しているというストーリーばかり。

    しかもその霊の関わりが切なくもあり、温情に満ちていたりするところが作者の筆力を伺わせる作品と思う。

    他の警察小説にはないおもしろさがありました。

    昔、公務員の友人から、警察署や消防署は「よく出る」と聞いたことがありますあせあせ

    実際に警察に相談されるケースもあるのではと感じました。

  • 9784575236323

  • 2017.8.12
    電車の中で読了。
    霊障とか罪穢とか今の私にぴったり
    鎌倉は古い町だから霊がいる、
    そうなのです。古い町には昔の人の想念が多々あります。
    ミュージカルヒロインがいつもと違うタイミングになって一命をとりとめたことが印象的。

  •  心霊現象が絡む事件を捜査する『心霊特捜班』、別名『R特捜班』というのが警察組織に存在するという世界観のお話。
     Rは霊の略なんだそうで。
     心霊特捜班なんだから、略すならS何じゃないの? とも思うけど。

     それにしても、こんな奇抜な設定なのに、不思議と何の印象にも残らないお話だった。
     良くも悪くも、まったく心に残らない。
     おもしろくて読むのが止まらないというほどおもしろくも感じないし、イライラしすぎてとても読み進められないというほどつまらなくもない。

     キャラもみんなクセのある正確なのに、誰も覚えてられない。
     腹も立たないし、大好きにもならない。
     名前もかなりDQNなのに、まったく印象に残ってない。

     あまりにも話があっさりしすぎてるのかなぁ。
     寝て起きたら、読んだこと自体忘れてそう。

  • 久々に今野さん。少し?古い作品ですが、気楽に面白く読めました。神奈川県警にある、R特捜班。霊現象が関わっている疑いのある事件を他の捜査班と一緒に解決していく。怖いことが嫌いな大悟は、なぜか刑事総務課で他の課との連絡係を任されている。さまざまな現場で、自分たちの能力を使い、刑事課の人たちが役割を果たせるように活躍する。他の課の人も、ちょっと興味を持っていたりして、面白かったので一気読みでした。やっぱり良いなぁ、今野さん。

  • コミック読むみたいな面白さだった。
    全編同じ主人公、同じ状況なんだけど、どこか短編集っぽかった。
    なんというか、じっくりと長編で書いて欲しいなと思った。

  • 短いお話が一冊の中に複数入っているタイプの本だったので、合間時間に読めて良かった。
    「心霊」と「特捜」が大好物なので表紙を見て思わず手に取った。
    ただ、霊との関わりが非常にあっさりした感じだったので、もっとオカルトチックな話を欲しかったので物足りなかったのかなぁ~とは感じるけれど、それぞれのキャラが際立っているお話が好きな私としては好みの一冊となった。

  • ST感漂いつつ、こちらはこちらでしっかりと楽しめる設定に大満足です。
    本当にこういう方々がいるんじゃないかと思わせるのはさすが。
    一話一話が淡々と読めるまとまりで読了感も良かったです。

  • 今年初の今野さん。ご無沙汰してます。なんとなくST感漂う感じでどうせならSTの新作読みたいと思ったけど、これはこれでシリーズになってるのかな?まだ読んでみたいな。

  • いつも読んでる今野敏とは違った。
    心がホッとして、少しほろ苦かった。
    この部署が作られた理由が弱く感じたので、続編で掘り下げてほしい。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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