ぼくたちは大人になる

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著者 : 佐川光晴
  • 双葉社 (2009年1月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236545

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ぼくたちは大人になるの感想・レビュー・書評

  • 三浦や平田さんが達大に懸けた言葉が他人事に思えなかった。
    「ぼくかすると、ぼくなんかよりも、きみのほうがずっとひどい負け惜しみに行き当たるんじゃないかってきがしてるんだ。もちろん、それはまだ先のことだと思うけど」
    「あんたは、まだ、本当にはしくじったことがないだろう。若いんだし、それはいい。しかし、しくじるべきときに、きちんとしくじれるのかどうか。もっとも、しくじる手前までもいけないやつが大半だがね」

     オイラには「何でこのタイミングでそういうことしちゃう?」って自分でも説明がつかないことがある。得するほうを選択するならわかるけど、損とわかっていてそれを選択することがある。これが実はオイラの人生観だったりするのかもしれない。
     達大や三浦はきっとカッコいい大人になるだろう。ふたりは人生は自分で選んで育むことができることを知っているし、失敗しても人の所為にしたりしないだろう。
     
     達大が土屋さんに惹かれたのはなんかわかるなぁ。同い年なのに先に大人に近づいている女の子への憧れっていうのかな、カッコいいって思うよ。
     片岡さんはなんで達大のことをあんなに怒ったんだろう?そういうものなのかな。
     あと、高校生っていうとオイラのなかではスポ根や恋愛で大忙しな勝手なイメージがあるけど、これだけ勉強して大学に入学している人たちがいるんだと知ることができたのはよかった。それも青春でカッコいいと感じた。

  • 高校3年生で、受験を控えているのになんて波乱ばかりを引き起こす主人公なんだろう。子どもと大人との境界線にいる男の子の物語だけど、よくある話に落ち着いていない作者の実力に魅力を感じた。

  • 人はしくじるときにしくじれるかどうか

    中学から高校時代って、背伸びして大人になろうとする。
    子供は嫌だ、早く大人になりたいって。
    この本に出てくる高校生たちもそんな感じがする。
    自分も可愛くない高校生だったけど、この本を読んで一つ後悔したことは、この本の高校生みたいにもっと一生懸命受験勉強すればよかったってこと。

  • 成長小説をはじめて読んだ。成長には喜びも悲しみも悔しさもまちがいもなにもかも必要なんだな。図書館

  • ザ・成長物語。
    導入部分のぼんやり感に耐えられれば、あとはなかなかのスピードとボリュームで話が進んでいく、読みごたえのある一冊。
    高校3年生、自分も同じように感じたなぁと共感する部分も多く、最後の1ページを読んで高校を卒業したときのなんともいえないすがすがしさと寂しさを思い出した。
    とても良かったです。

  • 意外と良かった。
    最初入り込みにくいけど読み進めていくうちにはまっていった。

  • 高校生の成長を軸に、友情・家族を描く。

  • 著者の出身地である茅ケ崎を舞台に、受験を控えた高校三年生たちが織りなす一年間の青春グローイング・ストーリー。こういう場所のこういううお話が好きだな。サッカー部のエースにして成績優秀だけれど、家庭生活にはあまり恵まれていない高校三年生・宮本達大(たつひろ)が主人公。それまであまり手痛い失敗をしたことのなかった彼が、怒りのあまり行動を起こすことで陥る窮地。やがて、しくじることを知り、愛に触れ、友を得て、自らの罪を告白できるようになるまでのアップ・ダウンの激しい展開の面白いこと。とにかく、はらはらドキドキ。佐川さんは社会派らしく、社会的弱者に対する目線がいつもながらしっかりしていて、物語の中で挿入されるいくつかのエピソードもいかにもという感じ。ともあれ、ボロボロになりながらも、大人への階段をワンステップ上がった達大の姿が最後に描かれている。

  • ちょっとずるいけど、土屋さんの気持ちはとてもよくわかるような気がする。
    高校生はしんどいけど、大人になるのは簡単。でももう戻れない。

  • 成長する姿が心地良い。

  • 医学部を目指す高校3年生の宮本達大は、学業優秀でクラスメイトからも一目置かれる存在であった。そんな彼が小さな出来心からクラスメイトの悪事を密告し、事件に発展。追い込まれた状況で、彼は予想外の行動に出て・・・家族・友人・恋人など周りの人々と関わりながら、成長性していく主人公の1年間を描いた小説。(2010.1.5)

  • 青春小説を読むのは、未だに辛い。
    大人ぶる姿が痛い。
    経験があるから痛い。
    けれど、読み始めたら止められない。
    青春小説。

  • 引き込まれて一気に読めた。
    面白かったけれど、この小説の大なる部分である、主人公が起こした喫煙密告事件の
    動機の書き方が弱いのではないか。
    なぜあんなひどい裏切りを実行したのか(土屋への反感、恋心だとしても)納得できなかった。
    本人が語る動機も、動機として軽すぎると思う。
    もう1点、片岡との別れのシーンでの片岡の突然のぶち切れ、それまでの片岡の書き方に比べて
    唐突な感じを受ける。この部分は全くついていけない。

  • 主人公を裏切った元彼女彼女の数年後の後悔を思うとすごくつらいこの本を見てからスーパーで本くずや和三盆を探してみたりしてます

  • 高校3年生でクラス委員に選ばれてしまった宮本達大。
    担任の清水先生に頼まれた取引は、先生の代わりに朝の出席をとれば、三者面談を免除するいうこと。
    達大は両親の離婚後、母親とうまくいっていなかったので、いい取引だった。
    もう一人のクラス委員の土屋との取引は、先生の使っている小部屋での喫煙だった。

    達大は自分の堅苦しい性格を、清水先生に「もうすこし考え方にあそびをもて」
    と言われたことにムッとした。
    土屋の余裕たっぷりの態度も気に入らなかった。
    母親とケンカしてムシャクシャした気持ちの時に、清水先生と土屋を困らせてやろうと、
    ある計画を思いついて実行する。
    その結果、自分がどんなことに陥るかなんてことには思いもよらなかった。

    現在の医療問題や、福祉問題、市民活動やらと、ちょっとづつ関わりながら達大の1年間の成長を追っていく。
    ハイティーン向けですね。

  • 高校生が主人公なのに、
    甘酸っぱい、とか、子どもっぽい、とかで、
    めんどくさくなることが全然なかった。

    高校生にしてはあまりに言葉を知りすぎているし、
    知識もありすぎるけれど、

    それは作者自身が高校生ではないからであって、
    感情の描写は、わたしが忘れていたことや、
    今でも隠しておきたいようなことが、
    たくさん書かれていて、共感値も高い。

    それよりも、なんだか、人とのコミュニケーションで忘れがちなことや、
    自分がいかに自己中心的に生きているのか、みたいなことを、
    的確に描いてくれる本だと思った。

  • 非常に読後気分のいい小説ですが、出てくる大人が、立派すぎる気がする。主人公も出来過ぎ。でもまあ読んでて不快感がないので、それはそれでいいのかも。

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ぼくたちは大人になるの作品紹介

医者をめざし、ひたむきな日々を送る高校生。その前途に、思いもよらぬ試練が立ちはだかった。人はしくじるべきときにしくじれるかどうか。18歳の「過ち」と「新たな出発」を真摯な眼差しで描いた成長小説。

ぼくたちは大人になるはこんな本です

ぼくたちは大人になるの文庫

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