- Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575236545
作品紹介・あらすじ
医者をめざし、ひたむきな日々を送る高校生。その前途に、思いもよらぬ試練が立ちはだかった。人はしくじるべきときにしくじれるかどうか。18歳の「過ち」と「新たな出発」を真摯な眼差しで描いた成長小説。
感想・レビュー・書評
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2018.3.9
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三浦や平田さんが達大に懸けた言葉が他人事に思えなかった。
「ぼくかすると、ぼくなんかよりも、きみのほうがずっとひどい負け惜しみに行き当たるんじゃないかってきがしてるんだ。もちろん、それはまだ先のことだと思うけど」
「あんたは、まだ、本当にはしくじったことがないだろう。若いんだし、それはいい。しかし、しくじるべきときに、きちんとしくじれるのかどうか。もっとも、しくじる手前までもいけないやつが大半だがね」
オイラには「何でこのタイミングでそういうことしちゃう?」って自分でも説明がつかないことがある。得するほうを選択するならわかるけど、損とわかっていてそれを選択することがある。これが実はオイラの人生観だったりするのかもしれない。
達大や三浦はきっとカッコいい大人になるだろう。ふたりは人生は自分で選んで育むことができることを知っているし、失敗しても人の所為にしたりしないだろう。
達大が土屋さんに惹かれたのはなんかわかるなぁ。同い年なのに先に大人に近づいている女の子への憧れっていうのかな、カッコいいって思うよ。
片岡さんはなんで達大のことをあんなに怒ったんだろう?そういうものなのかな。
あと、高校生っていうとオイラのなかではスポ根や恋愛で大忙しな勝手なイメージがあるけど、これだけ勉強して大学に入学している人たちがいるんだと知ることができたのはよかった。それも青春でカッコいいと感じた。 -
高校3年生で、受験を控えているのになんて波乱ばかりを引き起こす主人公なんだろう。子どもと大人との境界線にいる男の子の物語だけど、よくある話に落ち着いていない作者の実力に魅力を感じた。
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人はしくじるときにしくじれるかどうか
中学から高校時代って、背伸びして大人になろうとする。
子供は嫌だ、早く大人になりたいって。
この本に出てくる高校生たちもそんな感じがする。
自分も可愛くない高校生だったけど、この本を読んで一つ後悔したことは、この本の高校生みたいにもっと一生懸命受験勉強すればよかったってこと。 -
成長小説をはじめて読んだ。成長には喜びも悲しみも悔しさもまちがいもなにもかも必要なんだな。図書館
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ザ・成長物語。
導入部分のぼんやり感に耐えられれば、あとはなかなかのスピードとボリュームで話が進んでいく、読みごたえのある一冊。
高校3年生、自分も同じように感じたなぁと共感する部分も多く、最後の1ページを読んで高校を卒業したときのなんともいえないすがすがしさと寂しさを思い出した。
とても良かったです。 -
意外と良かった。
最初入り込みにくいけど読み進めていくうちにはまっていった。 -
高校生の成長を軸に、友情・家族を描く。
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著者の出身地である茅ケ崎を舞台に、受験を控えた高校三年生たちが織りなす一年間の青春グローイング・ストーリー。こういう場所のこういううお話が好きだな。サッカー部のエースにして成績優秀だけれど、家庭生活にはあまり恵まれていない高校三年生・宮本達大(たつひろ)が主人公。それまであまり手痛い失敗をしたことのなかった彼が、怒りのあまり行動を起こすことで陥る窮地。やがて、しくじることを知り、愛に触れ、友を得て、自らの罪を告白できるようになるまでのアップ・ダウンの激しい展開の面白いこと。とにかく、はらはらドキドキ。佐川さんは社会派らしく、社会的弱者に対する目線がいつもながらしっかりしていて、物語の中で挿入されるいくつかのエピソードもいかにもという感じ。ともあれ、ボロボロになりながらも、大人への階段をワンステップ上がった達大の姿が最後に描かれている。
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ちょっとずるいけど、土屋さんの気持ちはとてもよくわかるような気がする。
高校生はしんどいけど、大人になるのは簡単。でももう戻れない。-
男子として土屋さんに惹かれるけど、高校中退して同棲という選択は自暴自棄なのかなって・・・男子として土屋さんに惹かれるけど、高校中退して同棲という選択は自暴自棄なのかなって・・・2017/05/20
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