ヤッさん

著者 :
  • 双葉社
3.81
  • (36)
  • (107)
  • (71)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 457
感想 : 90
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236750

作品紹介・あらすじ

誰が呼んだか"銀座のヤス"。親しみ込めて"ヤッさん"。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホームレスの矜持というより人間としてですよね。
    考えさせられます。
    自分でも料理が出来ればと思いました。
    ホームレスなんて関係ないですね。
    小説の世界ならですけどね。

  • ちょっと身内(勝手に思ってる)関連の流行りに乗って

    ってか、わしの本

    食べ物好き(日本酒好き)
    世話焼き(気まぐれ)
    全国に色んな仲間(全国に呑み友)
    角刈り(坊主)
    頑固(テキトー)
    ホームレス(予備軍)

    このタイトル、そして読んでるとほぼわしじゃないかと思った

    似てるところが、まあまあ多くてわしの事を書いてくれてるのかとホンマに思った

    名刺本と言うより『わし』

    シリーズ化もしてるしね

  • 20230917

  • グルメとホームレスについて学ぶことができました。とにかくヤッさんの生き方がカッコいいです。物語の終わり方も良かったです。「握る男」にも通づるものがありました。地域によって生かされているという感謝の気持ちと、その地域に貢献しているという矜持が、ヤッさんの生き方を支えているのだと感じました。

  • うん、爽快で面白い。今後の続刊も楽しみです。お店を選ぶときの勉強にもなるなぁ。

  • ホームレスのヤッさんと、ヤッさんに弟子入りしたタカという若者の物語。ホームレスと言っても、身なは、キチンとして、世間様には、感謝はしても、人間としての矜持は忘れないという、変わったホームレス。
    市場の仲買人と料亭、寿司屋の料理人との間をとりもち、料理人や仲買人に感謝されている。
    落ちるところまで落ちたタカが、ヤッさんのもとで、成長していき、同じ境遇の弟子仲間であるミサキとハッピーエンドに。

  • それぞれの事情を軽快に納めていくなんて素晴らしい。ヤッさん男前すぎる。世の中のホームレスみんながプライドを捨てないでいてくれたら、なんて無理だろうけどそうであってほしい。

  • 『ありきたりな身の上話をするな』が口癖のヤッさんを取り巻く一連の短編集の割に、比較的ありきたりな人情話がてんこ盛りで、逆に一周まわって新鮮だった。

  • ドラマで 見ていたので 内容は 知っていましたが。
    あらためて 小説を読んでみました。
    ホームレスが 主人公。
    原ワールドですね。

  • 不思議なホームレス ヤッさんと
    そのヤッさんに救われたタカオの 築地を主な舞台にした
    グルメストーリーのような 人情話的なホームドラマ
    ちょっと 漫画チックだけど
    築地、料理、食べ物に関して
    とっかかるには 十二分に面白い1冊にでした。

全90件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒。97年に作家デビュー。2007年『床下仙人』が第1回啓文堂書店おすすめ文庫大賞に選ばれるなどベストセラーに。他の著書に「佳代のキッチン」シリーズ、『天下り酒場』『ダイナマイト・ツアーズ』『東京箱庭鉄道』『ねじれびと』(以上、祥伝社文庫)、「ヤッさん」シリーズなど多数。最新作は『間借り鮨まさよ』。

「2023年 『うたかた姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

原宏一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×