日本のセックス

  • 235人登録
  • 3.60評価
  • 40レビュー
著者 : 樋口毅宏 
  • ¥ 1,944 /
  • 双葉社 /
  • 2010年04月20日発売 /
  • 368ページ /
  • Amazon.co.jp ・本 /
  • ISBN・EAN:9784575236927
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日本のセックスの感想・レビュー・書評

  • 本仲間が貸してくれた本。 「たぶんキライだと思うけど面白いから読んでみ?」って。 ずいぶんすごいタイトルだなあ…と思いつつ。 あとがきにサッと目を通したところそこまで酷い本でもなさそうな感じ。 じゃあ読んでみるか…と、読み始めたら。 これがもう。。エログロで。 本当にもうエログロで。 途中で「もうやめようかな」と何度も挫けそうになりました。 後半に入るまで作者に対し... 続きを読む

  • 第1回(2011年度)受賞作 国内編 第6位

  • 思ったより読了するのに時間がかかった。いっきに読み終えるものと思っていたが、他の作品と通低音は同じなのだが内容のエゲつない濃さに何回か立ち止まらざるを得なかった。これが2作目と思うとこの著者はこの調子で大丈夫なのか。ところで半分以上は題名のとおりエロとグロです。お気を付けください。

  • エログロ耐性は強い方だが、前半の延々と続くエロ描写はさすがにしんどかった。
    物語に入り込むことは出来なかったので、後半は主人公が堕ちていく様も強く生きるのも、何の感慨もなく淡々と読んだ。

  • まず本屋で手に取り、レジでお金を払う所から羞恥プレイが始まる。男性定員に「お願いします」と差し出した時は恥ずかしかった。家族と同居してる人は、家でも羞恥プレイを強要されるかもしれない。父親に「四十八手か?」とニヤニヤしながら言われた時は恥ずかしかった。 本書を開いて前半はエロ。ドエロ。恐らく変態的行為と思われるエロしかない。官能小説を読んだことのない私としては、正直しんどかった。生々しい。(... 続きを読む

  •  どうしようかなあ、というのがこの本に対する最初の直截な思いである。まず、こんなタイトルの本を買うのか、という自分への問いかけ。さらに、ブック・カバーを極端に嫌うぼくにとって、この本をちゃんと携帯し、人々に怪しまれずに済むのか、という心配。そう、いかなる時であれ、自分の読んでいる本を恥ずかしむことなく、カバーをつけぬ主義主張もさすがにこの本のタイトルには少々なよなよと挫けそうになる。 ... 続きを読む

  • 途中までひたすらエロ。官能小説でも手にしてしまったかと見紛うほどエロしかない。官能小説を読んだことがないので知らないけど。

    半ば過ぎると雰囲気が一気に変わり、テーマは愛へ。おもしろいけど、いまいち響くものを感じなかった。

  • 「民宿雪国」の描写に感動して買った同著者の次なる1冊。

    前半はとにかく変態的なセックス描写なので、その展開でずっと行くと思いきや途中からは法廷ものになっていく。

    性の側面から夫婦の愛情、人の多面性を描いた佳作だと思う。
    私は何度も涙が出ました。

  • ただのエロ小説で終わるのかと思ったら、法廷ものだった。3分の2くらいはアイズワイドシャットな描写ばかりで疲れてきたとこにやっと事件が起きたからやれやれした。タイトルと中身が合わない・・・著者と年代が同じなおかげで音楽面のネタはくすりとできた。Great3がこんなに出てくる本もないだろう。再読は無い。

  • 図 この人はいつも、実況中継のように、実際に見たまま文字を綴っているのかと思わせるくらいの圧倒的リアリティをどうだと言わんばかりに見せつけてくる。 日本をディスりながらも、日本のサブカルチャー... 続きを読む

  • アブノーマルなプレイを愉しむカップルという設定に 『 顔のない裸体たち 』
    http://booklog.jp/users/natsume3am/archives/1/4104260053
    を思い出してしまい、「いい歳して、さして好きでもない男にさえ嫌われたくなくて無茶するアホ女の話か?」と恐る恐る読み進めたのだが、全然違った(当たり前だ)。

    容子の全てを愛したい佐藤と、佐藤の一部を愛してない容子。
    そんなふたりの距離も弱さも鈍さも狡さも言い訳も、何もかもが生々しい。

  • 小沢健二がホントに好きなんだな。

  • 110930onBS171 テロル...に他書記載
    ---
    官能から始まる物語は、やがて、圧巻のバイオレンス&法廷サスペンスへ――

    『さらば雑司ヶ谷』で話題沸騰の新しい才能の最新作は、不覚にも最後は涙する〈マニア夫婦の激動ライフストーリー〉。
    緻密な計算と破天荒な展開、洞察力に満ちたダベリが、ページを繰る手を止めさせない、21世紀の『O嬢の物語』

    容子と佐藤はスワッピングマニアの夫婦。あるマニアが集うパーティーで、マサトとミユキと名乗るカップルと出会う。
    だがそれは、ふたりの人生を大きく狂わせる暴走ラブワゴンへ乗り込むことだった……。

  • 読み始めた時点で、このような評価をつけるとは思いも寄らなかった。
    前半のエログロから後半の裁判の展開は他のレビューの通り。
    細かな冒頭陳述の起訴事実のくだりなんかも、許容の範囲でリアリティや持たせている。
    とても極端な話を繰り広げ、およそ思いも寄らぬ切り口を示される。やりすぎ感はあるものの、その切り口を見せるための要素だったのかと。ストーリーとしても、まき散らしたものは回収する。うーむ、読ませるなぁといった感じでしょうか。

  • 「いくら絶望しようとも、女はへこたれる生き物ではない。男のように女々しくはない。彼女らと自分はもちろん違う人間だが、その女性たちは心の奥底で、「自分を裏切ってほしい」「心を打ち砕いてほしい」と望んでいたのではないか。でも、私は嫌だ。損をすることは嫌いだ。」 なんともなしに、読んでしまったのだけれど、 このタイトルが全てを包括しているかどうかは、少々謎…。 前半部分での性描写などが日本のセ... 続きを読む

  • ちょっと異常な性趣味を持つ人々の、スワッピングパーティから始まり、次第にある事件を起こしてしまい、裁判沙汰へと発展していく話。 前半はどエロ満載。ち○こにま○こ、パイパンとかスワッピングとか愛液とかアクメ・拷問・スカトロと、もう色々出てくる。 そのまま話はスワッピングパーティからSMへ進み、事件が起き、そこから話は裁判沙汰へ・・・。 正直、ちょっとグロい性描写ですが、後半はなんだかピ... 続きを読む

  • タイトルからの連想通り、エロです。
    あらするプレイや性癖、トラウマがこれでもかと続き、「正気」と「狂気」の境目がわからなくなります。
    まあ、そんなものないんですけどね。

    ポルノ小説か?と思いながらもちゃんとエンターテイメントしています。
    後半のどんでん返し連発は、悪く言うとやりすぎですが、著者のサービス精神だと思い楽しめました。

    しかし男って、ありふれた性描写でもつい目がいってしまいますね。
    見えそうなパンツに目が行くのと同じですかね。
    本能って怖いですね。

  • 面白かった。
    エログロのマニアなプレイから導入が始まり、最後には純愛に。
    えっ、えっと思う程の展開もあり。
    内容から作者の年齢が近いと思ったらその通りだった。

  • 容子と佐藤はスワッピングマニアの夫婦。あるマニアが集うパーティーで、マサトとミユキと名乗るカップルと出会う。だがそれは、ふたりの人生を大きく狂わせる暴走ラブワゴンへ乗り込むことだった…。

    序盤は常軌を逸したエロ小説だったが、中盤から法廷小説となり、終盤は…何だかよくわからなくなった。「民宿雪国」もそうだったが、こういうジェットコースターのような展開が著者の持ち味なのだろうか。
    (D)

  • 2011年44冊目
    エロから始まってグロくなったと思ったら事件が起きて淡々と物語は進む。いろんなカルチャーに対する切り込み方が面白く、村上春樹のことが嫌いなんだろうな、なんて思いながら読んだ。
    女性に読んでもらって感想を聞きたい。

  • twitter文学賞で6位だったので気になってた小説だけど、あんまり面白くなかった・・・。 奥さんを別の男に抱かせたり、更に別の男の子供を孕ませたりすることで性的興奮を得る夫婦や、SM関係の兄妹、アダルト雑誌の編集者として勤めるカップルなど、一般的にみると奇異な性生活を送ってる人々の愛憎が交錯して、崩壊していく、というようなストーリー。 色んな背景を持つ登場人物を出すことで、タイトルである「日... 続きを読む

  • このド直球なタイトル。しかも、十人十色千差万別であろう(大差ないか?)セックスを「日本の」と一括り。気持ちいい。序盤は、まさにタイトルに恥じない性描写がこれでもかこれでもかと続く続く。流石に食傷気味になった。 でも読み進めると、物語はあらぬ方向に展開していく。 著者の脳内をとにかく詰め込んだ感じがすごい。そして、それが物語に成っているのがまた凄い。読後、なんだか澱みたいなもんが胸に残る感じが不思議な充足感につながる。なんだか強烈な本。ラストがまた変にキレイなのも、かえって面白い。

  • 前半はかなりエグし! まあそこそこに飛ばし読んでいたのだが、後半質感が変わる。帯に「法廷サスペンス」とあるが、まあそうなんだろうけどそれが主眼でもなかろうとも思う。全体的に前作より個人的には読ませると思うし、お得意のサブカルトリビア的なトピックもうまく咬み合っていると感じた。

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東 浩紀

「自分」を探さないための「観光」ガイド

柔らかくライトに語られる話題のエッセイですが、現代考察に満ちた「思想」書であり、インターネッツ社会の中での「自由」論であり、その道筋をプラグマチックに語られているところの「指南」書でもあります。
そのキーワードは「観光」。偶然を必然・運命と期待する「自分探しの旅」ではなく、偶然をそのまま偶然の契機として外へ開いていくところの「観光」。受け身であるからこそ肩の力を抜いてオプショナルツアーに参加できる「観光」です。その気軽な観光行程での具体的な「知恵」について語られています。
また著者自らが「自己啓発」書の体裁と言っているようにある種のTipsでもありますが、重要なのはこの体裁含めて態度の「軽さ」です。この「軽さ」は軽率さ安易さではなく、本人が気づかないままの重力に囚われないところの「軽さ」であり、世界に対して開けっぴろげに受け身であるところの「軽さ」です。
しかしながら、偶然にやってきた「弱い繋がり」の「その「弱さ」こそが強い絆よりも強いものなのだ」という著者の逆説は「敢えて」のポストモダニストの風貌ではもはやなく、40代の家族の中の父であり組織を動かす社会人であるところの、一人のリアリストからの腹の底からの述懐に聞こえます。

著者の今後の道標をつける重要な書ではないでしょうか。