保身

著者 :
  • 双葉社
3.38
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本棚登録 : 99
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237177

作品紹介・あらすじ

絞殺事件と轢き逃げ事件。まったく無関係だったはずのふたつの事件が、運命の悪戯で複雑に絡みあっていく-。守るべきは、正義か組織か。警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断。獲物を狩る狼として誇り高く生きていくのか、それとも目を閉じ耳を塞ぎ歯車として安隠な生活を送るのか。法廷ミステリーの名手が放つ、初の警察小説。

感想・レビュー・書評

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  • 冤罪って警察がその気になれば簡単に生まれるものですね。

  • 組織を守ろうとする警察。
    飲酒運転、殺人、自殺。誰も幸福にはならない。
    現実はこうではないことを祈る。

  • 隠蔽ものは好きなんだけどこれは流石にやりすぎでしょ。隠蔽のために警察が人殺すとか。で最後が告白書ってのも少し残念

  • ドラマ。
    ★5か ★4か迷った。
    どうも推理・刑事ものは、点数が辛い。

  • 何よりも組織を守ることを優先させる警察上層部。死人に口なしをいいことに、無実の罪を被せる警察の暗部。理不尽に立ち向かう遺族、新聞記者、そして我を通し続けた元刑事。
    様々な要因が絡み合い、ドロドロの様相。ドラマを見ているようだった。

  • 同じ作者の失踪から続けて読んで見ました。
    失踪同様、事件の背景がデカイし泥沼すぎる。
    で結局、オチは似たような感じでモヤモヤ。
    正直、もうこの作者さんの話は結構です。
    話広げるだけ広げて、最後は誰も逮捕・責任取らないじゃん。
    ってか、そこまで書いてないし!

    個人的に警察ものって、じわじわと相手を追い詰めて逮捕するするのが王道かと。
    こんな終わり方じゃ、今後どうなったかの方が気になって気になってしょうがない。
    むしろそっちの話の方が面白そうだ。
    モヤモヤに星二つ。

  • ここまでとは考えたくないが、
    組織を守るという大義名分のもと、
    似たようなことが行われていると思う。
    自分の会社でも法には触れないものの、
    組織を守るという名の下、
    同じようなことが行われている。

    しかし、宮仕えの身で組織に楯突くのは、
    相当の勇気と覚悟が要り、
    なかなかできるものではない。

    本書で最も印象的であったことは、
    組織を守るためにやっているのだから、
    当然といえぱ当然であるが、
    最後の最後は、
    組織は個人を守ってくれないということである。

  • 内容紹介
    殺人犯が現場から逃走するときに目撃したのは、県警幹部が犯した轢き逃げだった。県警側は幹部を庇い、殺人事件の捜査すらも、捻じ曲げようと画策する。その事実を知った殺人事件の担当刑事が苦悩の末に出した結論は!? 守るべきは正義か、組織か!?

    内容(「BOOK」データベースより)
    絞殺事件と轢き逃げ事件。まったく無関係だったはずのふたつの事件が、運命の悪戯で複雑に絡みあっていく―。守るべきは、正義か組織か。警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断。獲物を狩る狼として誇り高く生きていくのか、それとも目を閉じ耳を塞ぎ歯車として安隠な生活を送るのか。法廷ミステリーの名手が放つ、初の警察小説。

  • 刑期を終えて出獄した男が、旅行鞄を持ってマンションを出る女性を見かけて2~3日の宿と決めて忍び込む。
    思ったより早く帰宅した女性に驚き、殺してしまう第一の事件。
    警察幹部が職場の歓送会に出席。酔ったところに懇意の女性から電話があり酒酔い運転、死亡事故を引き起こす。第一の事件の犯人がこれを目撃した事で、現場から逃げた幹部を守るために行われる犯人との取引。
    帯には「警察幹部の犯罪を知った刑事の懊悩と決断」とあるが、その部分の描写は弱い。

  • ・市民センター図書室にて借りる。
    ・後半いよいよ出来事と人物が出揃って盛り上がるか、ってとこでページがもう残ってない!案の定駆け足で終わった。面白くない。
    ・みんな死亡しておしまい、の方が刑事と元刑事の二人がドン・キホーテ宜しく県警に立ち向かいました、よりリアルなのかも知れないよ。でもリアルとかどうでもいいのよ、物語の力を味わいたいんだよ読者は。なのでこの終わり方は認められない。

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著者プロフィール

一九四七年、東京都生まれ。八三年「原島弁護士の処置」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八八年「絆」で日本推理作家協会賞、九〇年「土俵を走る殺意」で吉川英治文学新人賞を受賞。他に「仇討ち東海道」「遠山金四郎」「風烈廻り与力・青柳剣一郎」「栄次郎江戸暦」「蘭方医・宇津木新吾」「親子十手捕物帳」「八丁堀赤鬼忠孝譚」「義賊・神田小僧」シリーズなど著書多数。

「2023年 『剣の約束 はぐれ武士・松永九郎兵衛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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