漂流家族

著者 :
  • 双葉社
2.78
  • (0)
  • (9)
  • (14)
  • (9)
  • (4)
本棚登録 : 89
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237214

作品紹介・あらすじ

あなたは自分の家族をどれだけご存じでしょうか?親、兄弟、配偶者、子どもたち…。一番近くにいるはずなのに、気付くと一番遠くにいた。それが家族なのかもしれません。『漂流家族』-。さまざまな家族に焦点を当てて描いた人間ドラマ8編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 八つの短編により、様々な家族を描いている。

    「父の遺言」は娘への深い愛を感じました。
    愛のどんでん返しが待っています。

    妬みや嫉妬と心の裏面をチラチラ見せながら
    暖かい家族の愛に収束されていく。

    少し、ねじれた愛ばかりですが、それぞれの主人公が
    一生懸命生きているのがすばらしい。

  • 夫の不倫を緩く肯定してしまうとか、「自分がこのストーリーを思い付いたら、絶対ハッピーエンドで終わらせないのに」みたいなのが多い。
    だから「何となく気持ち悪いな」みたい不快感が溜まっていく本だった。きっと著者と私は価値観が違いすぎる……。
    だけど、自分と全く違う価値観を眺めなきゃ、と思って読んだ。本は好きになれないけど、その点では読んで良かった。

  • 家族、をテーマにしたちょっと切ない話から、イヤミス的な終わり方の話まで色々。

  • あなたは自分の家族をどれだけご存じでしょうか?
    親、兄弟、配偶者、子どもたち…。
    一番近くにいるはずなのに、気付くと一番遠くにいた。
    それが家族なのかもしれません。
    (アマゾンより引用)

    割と面白かった

  • 先週読み終わったばかりなのに、内容を思い出せない…

  • この作者さんを知ったのはどのSNSだったか忘れたけど。一話目の主人公があまりに自分にソックリで心の動きに思わずウルッとしていいなあと。....は事実なんだが。その他の話はちょっとちょっと。...なんだけども。ズルズルっと読んでみよ☆

  • +++
    様々な家族の情景を切り取った短編集。娘を嫁に出す父親、自身の再婚と息子の問題で揺れる女性、不倫を清算したい会社員、食堂を切り盛りする女将と従業員の微妙な関係など、背筋が凍るような物語から心温まる物語まで8編を収録。
    +++
    「父の遺言」 「いやな鏡」 「若い愛人」 「紅の記憶」 「不鈴」 「十年愛」 「薄いカツレツ」 「バツイチ」
    +++

    胸を熱くする物語、チクリと刺しこむような物語、薄ら寒くなる心地の物語、と趣はさまざまだがどれも見えているようで見ていない家族の情景を描き出していて見事である。テイストにかかわらず、最後の最後でひと捻りされているのも心憎い。家族のことを心をこめて考えてみようと思わされる一冊でもある。

  • ・家族にまつわるオムニバス。近所の市民センター図書室で借りる。
    ・10年待つ話とバツイチの話が印象に残ってる。どれもラストに含みを持たせていてポジティブネガティブどちらにも受け取れるつくりなんだけど、これ好き嫌い別れるだろうなー。

  • 誰しも、保身的な部分を持っている

    深く結びついているからこそ、家族であっても、恋人であっても、愛憎が生まれるのかもね

    前向きになれるような話ではないなぁ

  • 短編集。父の遺言、いやな鏡、若い愛人、紅の記憶、不鈴、十年愛、薄いカツレツ、バツイチ

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池永陽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×