イルミネーション・キス

著者 :
  • 双葉社
3.59
  • (25)
  • (67)
  • (80)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 486
感想 : 70
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237528

作品紹介・あらすじ

デザイン事務所で働くOL西野は上京して数年、東京での日々に流されるまま生きてきた。同じことの繰り返しのように見えた日常の中で、年下デザイナー伊藤の存在が、ふと気になりはじめ…。不器用な生き方の二人が恋を始めるのに必要なのは、イルミネーションに彩られた街なかで、今この瞬間に交わすキスだった-(表題作)。誰もがそっと胸にしまってある大切なシーンを、やわらかな筆致で呼びおこす5つの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キスをモチーフにした短編集。
    「フレンズキス」は高校生の幼なじみ同志のキス。
    再開してからの話がでてくるのかと思ったら違っていて拍子抜けした。
    終わり方がすっきりしなくて残念。

    「パストデイズキス」と「イルミネーションキス」がよかった。
    前者は6年付き合っている彼とのはじまりがいい。
    けんかをして、ひとりになって心細くなる気持ちが切ない。
    彼が仲直りするためにどうでるか。
    ありがちなシーンがやさしく描かれている。

    後者は社内でのやりとりの普通さがよかった。
    その仕事に対するかまえをまだ探り中の25歳の男の子と
    その彼より社会にいるのが少し長い女性。
    イルミネーション輝くなかでの一瞬のキス。
    会社帰りのイルミネーションというのもすごく自然な流れ。
    なんだか夜空を見上げたくなった。

  • 5つの「キス」のお話。
    ちょっと手に取りにくいタイトルだなと躊躇したけれど、可愛らしいお話が多くて良かった。
    恋のお話の中では、「パストデイズ・キス」が好き。
    告白の言葉がとても素敵だから。
    そしてラストがとても優しいから。

    「ハウスハズバンド・キス」も良かった。
    主人公は育休中のお父さん。
    ライバルに差をつけられてしまうという焦りを感じながらも、愛する妻と娘のためにご飯を作る彼は幸せそうだ。
    もしかしたら1番難しいかもしれない幸せの形。
    心があったかくなった。

  • もっともっといっぱいキスしようよっ!
    キスをめぐる5つの物語。
    どのキスもステキすぎる。こんなステキなキスがあれば人生キラッキラだよ、間違いなく。
    生活に仕事に疲れた夜に、ほっと心が温まる一冊。

  • ひとつのキスが何かのきっかけになったり、忘れられない思い出になったり、幸せを確かめるものだったり

    悲しいお別れのキス、という扱いじゃないところが良い

    年下男好きには、イルミネーション・キスがきますね~


  • 甘酸っぱいキスから、大人の世界に少しだけ足を踏み入れたキスまで、淡々と描く。

    表題作とその次の話は割りと好きだ。
    ただ、引き込まれるほどではなかった。

  • ハウスハズバンドキスの様な家庭を築きたい。

  • キスという行為が、基本的に愛情を表す行為だから
    収録されている5話それぞれに、なんともいえない幸せな感触が詰め込まれてます
    フレンズ・キスとガールズ・キスは甘酸っぱい青春の1シーン、パストデイズ・キスは飾らない恋人同士の幸せ、イルミネーション・キスは恋人になるのかならないのかの段階で相手のことを少しずつ分かっていく楽しさ。
    最後のハウスハズバンド・キスは昇進より家族の幸せを取った旦那さんの話。ネジ工場の新井さんは人を見る目がある。こんなかっこいいお父さんがいて、娘の真由は幸せやなあ。

  • 〇〇・キス、のタイトルで短編集。

    パストデイズ・キスとハウスハズバンド・キスが良かったなー
    ほっこりした。

  • いろんなシチュエーションでの「キス」がある短編集
    高校生だったり、社会人だったり家族だったり。

    どれも感情移入してしまう、高校生時代の切ない想いを思い出し、社会人での恋愛を思い出し、家族への憧れを夢想する。

    ハウスハズバンド.キスではこんな家庭を築けたら幸せだろうなと思う。

  • キスにまつわる(?)短編集。
    どれも気持ちがほんわかする話だった。
    幸せな読後感でした。
    ただ普通の子を育ててる育児の話が最後にあったのが残念。育ててるのは父親の方だったけど、子供はすくすく育っているようで、私もこんな育児を思い描いていたんだよな...と思い出してしまった。
    あと句読点多すぎ。それを差し引いても余りある良い作品だったけど、読みにくかった。

全70件中 1 - 10件を表示

橋本紡の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有川 浩
宮下 奈都
小川 洋子
三浦 しをん
有川 浩
橋本 紡
橋本 紡
瀬尾 まいこ
有川 浩
有川 浩
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×