俺は駄目じゃない

著者 :
  • 双葉社
3.40
  • (3)
  • (17)
  • (18)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 100
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238228

作品紹介・あらすじ

ある日、下着泥棒と間違えられて逮捕され、職も失った名井等、35歳。誤認逮捕の経緯を書いたブログ「俺は何もやってません」は予想外の共感と反響を呼び、いつしかちょっとしたヒーローに。しかし、有名になったために、謎の嫌がらせや、襲撃事件に遭い、あげく、指名手配犯から協力を頼まれちゃったり…。で、やっぱり、「なんでこうなるんだ」ということばかりだけど、それでも、なんだか、俺は、いま…著者の代名詞「巻き込まれ型小説」、その集大成がここに。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 不思議な物語だった。 始めの頃は気の弱いどこにでもいる自己主張出来ない存在だと思ったが、余計なことはしないと宣言しているもののつい一言が大きな影響力を持つ。

  • 痛快だな!

  • 現実もこんな風になると良いですね。
    スタートは最悪だけど最後はハッピーエンド。
    恋の予感ですね。

  • 冤罪逮捕で人生が前向きに変わる。こううまくはいかんな。
    2014.12.14

  • 平凡で地味に生きてきた三十代独身の男が、些細な容疑で誤認逮捕されてしまったことがきっかけで、警察組織の不祥事に端を発した騒動に巻き込まれてゆく話です。
    (著者「はじめに」より)

    山本甲士氏の著作、4冊目。
    この作品は最初から最後まで一人の主人公と彼を取り巻く様々な人間模様について書かれた小説です。
    どんな結末になるかを期待し読んでみてください。

  •  下着泥棒と誤認逮捕されてしまった名井等、35歳。結局は釈放されたものの、犯人と決め付けてきた警察から謝罪の言葉はなく、そして仕事中に連行されてしまったことから事件は会社と営業先の知るところとなってしまい、等は仕事もクビになってしまう。腹はたったものの、「余計なことはしない」がモットーの等は酒を飲んで忘れてしまおうとするが、そんな等に警察の捜査に異論を唱える団体に頼まれ、”エンザイ男”としてブログに逮捕された経緯を綴ることに。するとこれが予想外の反響を呼び・・・。

     ブログでの名井の文章や対応は確かに好印象で(それが実は「余計なこと(トラブル)を招かないため」という思いに基づくというのはさておき)、実際にこういうブログがあったら、ある程度の人気は出るだろうなぁと思う。だからといって次から次へと大ネタが向こうから飛び込んできたり、当時はダメダメだったはずのボクシングが突然えらくサマになってといるのはフィクションだなぁと思うけど(笑)。でも読んでいて応援したくなる主人公だったし、読後感も爽やかで、おもしろかった。

  • 下着泥棒として誤認逮捕されたことから職を失った男。
    「警察を見守る市民の会」との関わりが生まれ、誤認逮捕の経験をブログに発表した事から人生が動き出す。

    ちょっと冗長で途中で息切れしそうだった。

  • 内容紹介に寄れば『著者の代名詞「巻き込まれ型小説」、その集大成』だそうなんですけど、「どろ」3部作に比べたら読後感が良すぎてなんだか拍子抜け。

  • 冤罪。ブログ。警察。ボクシング。深い題材でもあっさり感。エンターテイメント寄り。最終的には不幸などんでん返しがあるのかなぁだったらいやだなぁと思いながら読み進め中。

  • 下着泥棒の疑いで誤認逮捕された名井等・35歳。真犯人がつかまり釈放されるものの会社をクビになり一気に奈落に落とされたような人生かと思いきや、本人の意思にかかわりなくゆっくりと等の人生の歯車は動き出す。「俺は何にもやってません」と始めは冤罪を主張していたはずの等のセリフがずっと口ぐせのように言われているが後半では同じセリフでも全く意味合いが違ってくる。使い方がシャレているなあと思った。初読み作家さん。始めこそ少しダラダラ感があったけど等の変化が楽しく読めた。

全20件中 1 - 10件を表示

山本甲士の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×