君の膵臓をたべたい

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239058

感想・レビュー・書評

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  • 高校生向けラノベ。インパクトのある題名とベタになりそうな設定。しかし、相反する設定の主人公と「共病」ノート。読者の予想をうまく裏切った結末。感動とまでは行かないけど、新しい取り組みに思った。
     不治の病だから、病と共に生きる{共病}というネーミングの切なさ。

  • タイトルだけをみたとき
    中二病みたいな雰囲気さえ感じたが
    読んでみたら深い。
    読んでない人がいたら読んでもらいたい。
    こんなにも切なく懐かしい気持ちになるのか。
    このタイトル深いんです。もっと温かいとこに意味があって。

  • 【読了】君の膵臓をたべたい/住野よる

    題名のインパクトが凄く、ツイッターで見かけて印象的だった作品。
    公式で10名様に発売前にプレゼントキャンペーンというものをやっていて、なんと当選しました(!!)
    今作がデビュー作とのことですが、本屋さんでのプッシュも凄いようです。
    タイトルは一見グロテスクな話かと思われそうですが、余命わずかの女子高生と、人と関わることが苦手な男子高校生の交流物語です。
    テンポが良いのでスッと読める。
    ハッとさせられる台詞も多い。
    そしてタイトルの意味を知った時に、ぐっと切なくなる。

    細い点が気になるところもあるのですが、まぁそれは個人的に胸に秘めておきます←
    本屋さん以外で本を読むきっかけなんて友達からすすめてもらったり、ぐらいしかないので新しい出会い方でした。
    たまにはキャンペーン応募してみるのも良いですね(笑)

  • 「反対側にいる人」に憧れる気持ちはどんな人にもあるのかな。

  • こんなにも内容が気になるタイトルを考えつくのは凄い。
    でも、文章表現はあまり好きではなかった。
    ライトノベルってこんな感じなのかな、という印象。読まないので分からないのだけれど。

    病により余命宣告されていた彼女。
    けれど彼女は余命より先に、病とは別の理由で命を落とすことになる。こんな理不尽ってないでしょう…と嘆きつつ、人生とはそもそも一寸先にも何が起こるか分からないものなのだと気付かされる。
    だからこそ、一日一日を大切にしなければならない。ただその日を過ごすのではなく、全力で生きなければならないのだと。

    彼女になりたかった彼と、彼になりたかった彼女。
    爪の垢を煎じて飲みたい…いや、彼らに合う表現は──。

    終わることで始まった彼の人生のその先を見たい。

  • この本、発売されて、すぐぐらいに読んだこと
    あったんだけど、そのときは、めちゃめちゃ感動して、
    涙ボッロボロ流して、すごく心に残ってた。
    だけども!!
    今読んだら、自分には合わなかった…。
    文章も苦手だし、登場人物にも感情移入できないし…。
    最初に読んだときは☆4くらいだったけど、
    今は☆2って感じ。
    間をとって、☆3にしましたー!!

    膵臓の病気があり、一年以内に死ぬ桜良(さくら)ちゃんと
    彼女の病気のことを唯一知ってる「君」。
    桜良は、できるだけ日常を保ったまま生きていきたい。
    そんな彼女との生活から、生きることの意味を
    考える「君」。

    桜良との会話も、なんだか読んでてむず痒いし、
    いちいち行動が突然すぎて、それに流される感じとか
    私には、ありえなかった( ノД`)…

    昔の私には良かったから、若い人には良いのかな?
    とりあえず、おばちゃんは無理でしたー笑

  • 冒頭が通夜と葬式を避ける場面から始まるので、膵臓を病んだ少女が死ぬことは決定的だと開示された状態で読み進めることとなる。
    さらりと軽い文体で、主人公と桜良の軽妙なやりとりが描かれている。
    それがとても心地よくて、やがて必然的にやってくる彼女の死が回避できるならばと、主人公と共に願ってしまう。
    同時に、閉ざされていた彼の世界がどんどん開いていく様がまぶしい。
    クラスメイトや家族たちといった彼の周囲の人々が、続々と登場する。
    言い換えれば、彼らが主人公の意識に上がってきているということなのだろう。
    話中、主人公は【仲のいいクラスメイト】くんや【根暗そうなクラスメイト】くんなどと、固有名を持たずに登場しているし、クラスメイトたちの固有名が登場することもほとんどないが、桜良の死後、急に彼らは固有名を得てその存在が立体的に立ち上がる。

    >私達は、皆、自分で選んでここに来たの。君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ。(本文170頁より)

    名前を以て呼ぶこと、呼ばれること。それは、自分が自分として生きることを選び、他者が他者として生きることを尊重することに他ならないと感じる。
    なお、上記の引用は感動的で、その後の部分で彼女の言葉を受けて繰り広げられる主人公の独白と相まって、涙を誘う表現となっているが、少々の違和感を感じた。
    その正体を探してみると、上記の言葉は、昨今の社会問題を個人の責任に転嫁する風潮と親和性が高い点ではないかと思い至った。
    出会いが選択の結果であると考えるのは、素敵だと思う。出会うべくして出会ったという言葉は運命的だが、運命という言葉さえ否定しているのは潔い。覚悟の感じられる言葉だ。
    けど、彼女がその言葉を発してしまうと、不治の病を得たことさえ「選択の結果」や「自分の意思」になってしまわないか――やや飛躍してしまうかもしれないが、その点のフォローが欲しいとも感じた。あるいは、私が読み落としていただけかもしれないけれども。

  • 何度目の再読か。毎回泣いてしまう。
    俺の人生史上1番の本です。
    アニメや映画も出てますけど、やっぱり本が最強です。

    「山内桜良」さん。理想の女性です。
    こんな感性の持ち主と結婚したい。

    でも、〝こんな感性の持ち主〟では相手にしてもらえないでしょうね。

    自分で分かってます。

    しかも失う怖さを考えると、究極的には人を愛せない。
    そんな男は相手にされないってね。



  • 懐かしい言葉に再会した。
    「君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ。」
    やはり原作は、映画の前に読むものだと痛感した。浜辺美波ちゃんと北村匠海くんが浮かんでは消え、浮かんでは消える。
    でも、いずれにしても青春の名作であることに変わりはない。

  • タイトルが気になったのと本屋大賞ノミネート作品ということで何気なく読み進めていくと…
    とんでもない結末が!
    でも、決して悲劇だけではない、前へ進む!そう思わせてもらえます。
    そして、映画を観てまた号泣でした。

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著者プロフィール

高校時代より執筆活動を開始。デビュー作『君の膵臓をたべたい』がベストセラーとなり、2016年の本屋大賞第二位にランクイン。他の著書に『また、同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』『か「」く「」し「」ご「」と「』『青くて痛くて脆い』『この気持ちもいつか忘れる』『腹を割ったら血が出るだけさ』がある。カニカマが好き。

「2023年 『麦本三歩の好きなもの 第二集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

住野よるの作品

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