君の膵臓をたべたい

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著者 : 住野よる
  • 双葉社 (2015年6月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239058

君の膵臓をたべたいの感想・レビュー・書評

  • 住野よるさんのデビュー作。
    「膵臓をたべたい」というホラーを連想させるようなタイトル。
    ブクログを始めていなければ、手にしなかったであろう本。

    前半はスローペースについていくのがちょっとしんどかったのだが、本の帯に「ラスト40ページに涙」と書かれていたので、がんばって読み進める。

    確かに!
    ラストはなかなかの展開。
    「きみの膵臓を食べたい」というタイトルに納得。

  • 登録者数におどろきだ。これはタイトルのインパクトで勝ったのではないかな? 若い人は感動するかもしれないけど、私はあまり感動はなかった。もちろん泣きましたよ。人が死ぬ話ですから。いつもそばにいる人を大切にしたいものです。別れは理不尽に突然やってくるから

  • (あまり良い評価ではないので、作品が好きな人はご注意ください)

    まもなく死ぬ女の子と、残される男の子、という枠組みは使い古されたものではあれど、
    クライマックスまではまったく湿った雰囲気にならず、
    主人公くんと桜良のテンポよい会話が楽しいところがよかった。
    時おり、死生観についてハッとする一文もあったり。

    ただ、桜良の死後が、だらだらと長すぎた。
    急に「泣かせにかかってきた感」が満ちてきて、作品の味ががくりと落ちたというか。
    顕著なのが主人公の号泣。泣き声をそのまま音として書かれても、私は引いてしまう……文学作品てもっと上手に号泣の様子を表現するのではないでしょうか。
    他、主人公、桜良、桜良の親友のキャラが漫画っぽいというか、現実味が希薄なところ、
    死ぬ運命にあったとはいえ余生をめいっぱい生きていた桜良が殺されて、主人公が怒りを微塵も見せないリアリティのなさも相俟って、
    友人が「携帯小説に毛が生えたようなもの」と酷評していたのに納得してしまった。

    本屋大賞への信頼度が下がってしまった読書体験でした。
    人には薦めない。

  • きわどいタイトルだ。だけど中身はとってもピュアだった。

    天真爛漫な彼女と、それに付き合わされる僕。
    ほんの短い時間なんだけど、2人の何気ない日常すべてが輝いていた。
    そして余命短い彼女が、まさかあっけなく逝ってしまう。
    日記を読んで僕は号泣する。そして私も泣く。

  • このタイトルからは全くかけらも想像できないほどの豊かで瑞々しく温かく、そして哀しい思いを受け取りました。
    130Pあまりの物語の中にたくさんのキラキラと輝く言葉を見つけ、その一つ一つにこめられた思いの深さに涙した。
    10代の少女にとって余命宣告はどれほど残酷なものか。まだこれからたくさんの人と出会い恋をし悩み傷付きながら人生を楽しんでいくはずなのに。その全てを諦めろ、と言われるのだから。
    桜良が、どうやってその苦しみ悲しみを受け止め飲み込み笑顔の下に隠す覚悟をしたのか、それは彼女にしかわからないのだけど、最後の4か月がその苦しみを昇華してくれたことは間違いないだろう。いや、そうあって欲しいと心から願ってしまう。納得して逝ったわけじゃないけれど、その覚悟というか気持ちは大切な人に伝えることができたのだから。
    彼女が親と「クラスメイトくん」以外に決してその余命を知られないようにしたこと、それは彼女なりの最期の矜持だったのかもしれなけど、親友の恭子にとってみればかなり残酷。きっと知りたかった、知ってなおあえてその残りを一緒に過ごしたかっただろう。たとえそれが親友の最期の望みだったとしても。でも、それでもだからこそ思い出の中の桜良は最後まで笑顔だろうね。
    けど、運命って残酷だな、と。残り少ない人生をなぜあえて奪う事件が起こるんだ、と。怒りがふつふつと。誰でもよかった、という聞き飽きた動機で通りすがりの人を傷つけるやつを、心の底から憎む。お前の人生を桜良に譲れ!
    それと、桜良が最後まで求めていた「日常」を共に過ごした春樹が、なぜあんなに厭世的で他者とのかかわりを避けてきたのか、というところをもう少し知りたいと思った。
    2人の出会いは偶然のようだけど、きっと神さまの贈り物だったのだろうとそう思う。
    行き場のない思いと欠けた心を持つ2人が出会い、その心が一つの温かい世界になる。
    生きることって、本当に素晴らしい。そう教えられる一冊でした。

  • ひとつひとつの文章がライトノベルのもののようでした。
    一文が長くないので、割とすぐに読み終えられた気がします。そういう意味ではすらすらと読みやすい本ではありますが、一方で、文章自体に読み応えを感じられなかったのが残念でした。
    帯やポップで絶賛されていて、読む前から期待をしすぎたかもしれません。それでも一応、投げ出さずに最後まで読んで面白かったと思える本でした。

  • また同じ夢を見ていた・よるのばけもの に続いてようやくデビュー作を読みました。

    『読後、きっとこのタイトルに涙する』という帯や、冒頭からヒロインが亡くなることも書かれているので人が死ぬ話というのはあらかじめ予想がついているのだけど、最後まで読んでみた結果、泣きのポイントがわからず。
    主人公が「うわああああえぐえぐっ」と次ページにわたり三行も泣き叫んでいたところでしょうか?あえて文章で表現せず台詞で号泣というのは私にはある意味新鮮でした。
    純愛、友達、病気、死、悲しみを乗り越えて成長する主人公の青春物語、というのに泣けないとなると非情な人間のように思われそうでなかなか書きにくいのですが・・・
    まず、ヒロインのさくらちゃん、自由奔放キャラはいいけどクラスの人気者というのがピンときません。主人公と正反対のタイプで人気者だ、という表記があるけれど、その魅力が伝わりませんでした。明るくて活発な女の子=人気者 という構図?
    意味のない喩えを繰り返す会話もおしゃれだと思っていそうでちょっと恥ずかしいです。電車で横に座った中高校生からこんな会話が聞こえてしてたら鳥肌が立っちゃいそう。読みながらも少しイラッとしました。
    膵臓の病気→医学の進歩によって普通の人と変わらない生活を送れる→リュックの中には注射器と大量の薬→暴飲暴食→アルコールまで接種→それが原因かはわからないが入院→入院長引く・・・
    もしかしてモルヒネでも打ってるの?普段の生活結構無理してるのでは?病人以前にそもそも未成年で飲酒はダメでしょ・・・と突っ込みどころ満載でした。
    病名は明かされていないので、そこにリアリティは求めちゃいけない作品なのかもしれません。
    そんなわけで、いくつもの要素が重なって、さくらちゃんが死んでも主人公が泣き叫んでも全く泣けませんでした…。

    3作そうだったのですが。読むタイミングが私には合わなかったのでしょうね。
    最新作もまた同じテイストで青春ファンタジーの内容ならもうお腹いっぱいなので読まないかも。

  • ちょっと前にメガネびいきで加藤浩次が読んで号泣し、おぎやはぎの矢作に薦め、矢作も号泣ぬて言っていたのを聞き「ほへー」と思った。

    妹から借りて読んだ。面白かったけど号泣はしなかった。

    キャラも話も会話も薄っぺらいと思うけど、それでもよく出来てるなって思う。
    主人公がキザな野郎だけど他人とは思えない程ひねくれてるし。女の子も可愛い!甘酸っぱい!
    だけど自分が小説に求めてるものとは違う、もし主人公がこの小説を読んだらくだらないって思うんじゃないかな。でも「だから何?」って感じ。売れてるし。
    ああ、自分は意地悪な視点で読書してるなあ…。本はもっと、まっすぐに読まなきゃ、それを思い知った。

  • 語り手の少年は高校2年生。
    これまで友達と呼べる存在を作らず、本の世界に浸ってきましたが、いつも友人に囲まれている明るいクラスメイトの秘密を知ってしまったことから、彼の日常が変わり始めます。

    死は誰にでも平等に訪れる、という現実をガツンと思い知らされました。
    当然のことであるにもかかわらず、私たちはどこかで「明日も自分は生きている」と思い込んでいるのだなぁ。

    本音を言うと「きっと泣かせにかかるだろう」と少々穿った見方をしつつ読み始めた本書。
    絶対泣くまい!…と思いながら読み進めたのですが、終盤でやっぱり涙が滲んでしまったのでした。ちょっと悔しい。
    それでも爽やかな読後感を味わいながら、この本を読んでよかったと思いました。
    誰かと一緒に過ごす時間に、以前よりも素直な喜びを感じられる気がするからでしょうか。

  • タイトルのインパクトと何やら評判だったので。
    「泣ける」という評判だったってことを読み終えてから知ったので、もしくは完全スルーで忘れてたので、それは良かったなと思う。
    本も映画も何事も事前情報に惑わされて構えてしまうことなく楽しむのが一番。
    情報過多の現代だからこそそう思います。なかなか難しいことではあるけど。

    それはさておき、高校生の男女が刹那と永遠の狭間で心を通わす、割とよくあるパターンのお話ですが、難病といえど闘病しない、そして余命を裏切る最期のあっけなさ、タイトルの本当の意味、意外なほどおもしろくてよかった。
    ひとりでも強いとかみんながいるから生きてるとか、今現代っぽい強さと明るさに満ちたリアリティの希薄さがこの話のいいところだと思う。
    17歳の男女が安易に恋愛にいかないところもいいと思う。そして今っぽい。
    「共病文庫」はすてきだった。

  • 何とも強烈なタイトル。にもかかわらず表紙はまったく別の雰囲気を醸し出していて、全く内容の予想がつかないまま、映画化の作品と言うことで読んでみた。
    高校生が主人公と言うことで、文章もサラッと読みやすいので中高生向け小説と思われる人も多いようだけれど、私は純粋にこの子達の世界に入り込んで一気に読んでしまった。
    余命わずかな病気を抱えてと言う設定もよくあるパターンかもしれないけれど、この子達の心の葛藤が初々しく感じたのは自分が歳を取ったから?
    原作にはない12年後が加えられていると言う映画の方も楽しみです。

  • インパクトのあるタイトルで気にはなっていた本。映画化されるということで先にげんさくを読んでみた。
    よくある高校生の純愛物かと思って読んでたけど、好きだの愛だの恋だのをこえた人間関係を描いている。
    いつも人との関わりを避けて一人で生きている主人公は、彼女と会うことで人と人との繋がりに意味を見出していく。
    反対に人との繋がりで生きていると感じる彼女は、反対に人との関係性を持たずに自分を確立する主人公に憧れる。
    お互い知らない間に相手みたいになりたいと思い、最高の褒め言葉として贈るのが「きみの膵臓を食べたい」であった。この部分を読んだ時にジーンときた。良い本だ。

    ただ、このような地味な男の子が可愛くて明るい女の子と上手くいくという展開はあくまでフィクションにしか思えず、現実を見て寂しくなった。

    旅行先の描写は福岡で梅ヶ枝餅を久しぶりにたべたくなった。

    主役の女の子は頭の中で広瀬すずを当てはめて読んでた。ぴったりじゃないか。

  • 切ないのにどこか心が優しくなれる本でした。
    だれしもに当たり前に明日があるわけではないこと。
    「1日」の価値は同じでなければならないこと。
    人が死ぬこと。人が生きること。
    友達がいること。友達がいないこと。
    当たり前だと思っていたことが決して当たり前でないこと。
    人と関わることで形成された女の子と
    人と関わることなく自分を形成した男の子
    「共病文庫」に記された彼女の本当の気持ちは優しくて、暖かくて、ジーンとしました
    男の子の心にいつの間にか溜まっていた暖かい感情が一気に溢れ出す瞬間。私は涙が出ました。

  • 全体的に薄いというか、ラノベっぽい。
    桜良の笑い方とか主人公の泣き方とか、いかにもラノベというか漫画っぽくてあんまり得意ではなかった。
    話も特記するほど内容がないような…。
    主人公の名前もキーワードになるのかと思いきや、全然大したことなくて伏線にもなってなかった。勝手に二葉亭四迷かと思ってたよ。

  • 好きな世界観です。
    「君の膵臓を食べたい」という言葉の意味するところが、非常に素敵でした。
    自分とは正反対の存在にたいする憧れ、とても共感できる。

    「言葉は往々にして、発信した方ではなく、受信した方の感受性に意味の全てはゆだねられている。」
    この一説がお気に入りだ。

  • 話題作ではあるが、そんなに長編でもないので、簡単に読めるだろうと思っていたら、作中に没入してしまった。「世界の中心で・・・」のように最後は恋人を失くして慟哭する予定調和的な物語かと思っていたら、あまりにもショッキングな終焉に唖然とした。癌は緩和治療が進歩して痛みもある程度抑えられようになり、ゆっくり死んでいけるので患者にも家族にとっても優しい病気だと思っていたら、この別れは酷い。作中に伏線としてあったが、これがまさか効いてくるとは思わなかった。しかし遺言があっただけ残された者にとっては救いなのかな。図書館で読んでいたのでいい歳をして泣けて困ったよ。

  • 余命わずかの少女とクラスメイトの少年のちょっと変わった交流を描いた物語。女の子が明るくて元気で、男の子を振り回してるって感じだけど、男の子もそれを受け入れててすごくいい関係。面白くていっき読みした。病気ものだけど全然悲愴感なくて、でも生きることを考えさせられるいい作品だと思う。

  • 奇をてらったタイトルになかなか手を出さなかったことは置いといて。
    この手のもので、まだ涙が出る自分に驚きました。この本に、彼と彼女に、大切なものを教えてもらいました。。

  • 私もタイトルで気になって読み始めたけれど、まず第一にこれだけ話題に上るタイトルを発表できるという点ですごいと思う。本の第一印象は圧倒的にタイトル、そして表紙。爽やかなイラストに不釣り合いのタイトルが、見る人の興味を引く。

    開けてみると想像よりライトな文章と軽快なテンポの会話劇。展開はわかりやすいし王道路線で特に変なひっかかりがなく読める読みやすい現代小説の印象。
    名前が最後まで出てこないのがなんでだろうと思ってたけど、最後を読んで納得。人との関わりを持って、あの瞬間初めてちゃんと、彼は自分の「名前」と向き合ったのだと思う。
    草船に乗って流れていたと思ってたけど、全部自分の意思だったと自覚して動き出すあたりが少年少女の青春劇で良いなあ。
    丁度今の春先な季節にぴったりの作品でした。

  • 2017年4月6日読了。途中からノンストップで読み切ってしまいました。泣いた泣いた。二人の掛け合いがとても楽しくてリズムよかったのが好印象です。話の流れも青春って感じで甘酸っぱいのがたまりません。途中驚きの展開が待ってますが、ここからがこの作品の山場。主人公の心の成長が著しかったです。デビュー作でこれだけ書けたらすごいなと純粋に感心しました。

  • この本が伝えたかったことは
    命の大切よりも、【日々の大切さ】だと思う。
    それが最後の通り魔に刺されて死ぬところで、自分の中でハッキリした。
    ひとはどうやって、いつ、死ぬかはわからない。どんな時でも、後悔の無い選択をして生きたい。それが日々を大切にしていくことであるとも思った。

    人に興味のない主人公は、わたしの生きてみたい生き方であり、羨ましい存在にあたる人。
    自分の中学の頃からの親友がまさにこんな感じの性格で、重ねて読むことがあった。
    でも人に呼ばれる時に相手が自分をどう思っているから想像することが癖な時点で、彼は誰かと関わりたかったのではないかと思った。

    主人公は人が周りにいることが、生きていることだと桜良に教わった。
    桜良は主人公が人がいなくても、輝いていると感じていた。
    2人ともお互いの良い点を自分なりに吸収していて素敵だった。

  • タイトルから猟奇的な何かかと思い、ホラーミステリーサスペンスが好きなので手に取ってみました。

    内容は全く予想外の純愛のお話。
    セカチューが好きな人は絶対に好きでしょう。

    悲しい中にもほっこり出来る部分もありました。

  • 高校生向けラノベ。インパクトのある題名とベタになりそうな設定。しかし、相反する設定の主人公と「供病」ノート。読者の予想をうまく裏切った結末。感動とまでは行かないけど、新しい取り組みに思った。
     不治の病だから、病と共に生きる{供病}というネーミングの切なさ。

  • 膵臓の病気を抱えた少女桜良の様々な言葉に感動する泣ける小説でした。名前を明かされていない主人公は感情の起伏が小さいく、状況を俯瞰する目を持っており、利益不利益で行動を選択します。それでも、突然にクラスメイトの死をつきつけられるには幼く、負をまとった彼女の言葉に翻弄されてしまいます。

    優しくて切なくて、儚くて美しい。そんな感じの気持ちを読み終えた後感じました。タイトルとの関連もとてもよかったです。大変読みやすくこれから映画にもなるので是非読んでほしい小説です。

    nnyk
    本館2階学習室(日本の小説)
    913.6 Su

  • 二人の価値観の違いが、話を面白くしてなかな、と思います。
    主人公は現実的、控えめで深い優しさ、女の子の無邪気さ、儚さ、
    それぞれのキャラに愛着が湧きます。

    最後に辿り着くまでは、とても深くて、人間味があって、現実的かつ非現実、最後は意外にも、ありきたりな言葉で締めくくる。

    こんなところに、住野よるさんのユーモアが感じられるかな、と思います。

    凄く良い作品でした。

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