珈琲屋の人々 宝物を探しに

著者 :
  • 双葉社
3.35
  • (10)
  • (34)
  • (51)
  • (12)
  • (2)
本棚登録 : 306
感想 : 50
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239089

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 前作の終わりが衝撃的だったので、どうなったの?と心配でドキドキしながら読み始めたらあれ?みたいな状況で結構拍子抜けしてしまいました。
    各章の終わり方や、行介さんと冬子さんのことも結局どうなったの?と思ってしまいます。でも現実はそんなものかもしれませんね。いつか行介さんも自分の罪を許せる日が来るのでしょうか?そうであって欲しいです。
    熱くて美味しい珈琲がとてつもなく飲みたい心境です。

  • 珈琲屋に関わる人々のお話し。3作目。最後の本かな。美味しいコーヒーが飲みたいな。

  • 人を殺した過去を持つ『珈琲屋』の主人・行介。行介のかつての恋人で、婚家を飛び出した冬子。人生の喜びと苦しみを味わった二人の心情を軸に、人間の狡さや優しさ、そして、愛を描いた連作集。


    今回も面白く読めたんだけど、

    なんだろな・・

    不倫の話は1つでお腹いっぱいだ。

    2つ以上あるとせっかくの美味しいコーヒーが
    後味の悪いものになっちゃいそうだった。笑

    珈琲屋シリーズ、
    どれも人間味があってとても面白いんだけど、

    もしかしたら作家さんと私の相性が良くないのかな?

    「おもしろかったー♪」と素直に言えないとこがある。

  • 最近気付けばコーヒーやココア、紅茶と飲み物がタイトルになった本を手に取っている。
    続きものと知らず読んだけど、それでも楽しめる本。

    全作品読みたい。

  • 行介さんが、立派な僧侶か神様のような扱いになっていてビックリ。笹森先生の当て馬っぷりは一体何だったんだろう…。

  • シリーズ3作目で、最終巻となります。

    そのためなのか?、
    発展しない行介と冬子の関係の進展が、
    短編集を通しての主軸となりますが…、
    結果、全体的に、暗いトーンの作風に、
    一縷の日差しと兆しが差し込んだ感じ。

    それが良しか悪しかは、5分でそぅか?

    各エピソードの系統が同じだった点は、
    ちと物足りなかったかも?ですが…、
    でも、明るい兆しを持って終えたのは、
    シリーズの完結としても、よかった。
    居心地のよいお店であり、お話でした。

  • 【収録作品】恋敵/ヒーロー行進曲/ホームレスの顔/蕎麦の味/宝物を探しに/ひとつの結末/恋歌
    *シリーズ最終巻とのこと。主人公は強いのではなくずるい。

  • このシリーズ最終巻というわりには、終わり方にすっきり感がなく、なんとなくもやもやした感じが残った。過去に罪を犯したからって幸せになっていけないことはないと思うんだけどなあ。冬子の出した結論を知りたかった。
    『ヒーロー行進曲』だけ、毛色が違う感じがした。子どもが絡んでくるという内容だったからかもしれない。『ぼくらの七日間戦争』や『みかづき』を思い出した。
    行介も、結婚しないと決めて冬子を笹森に送り出すか、けじめをつけて冬子と一緒になるかを自分で決めてほしかったなあ。冬子をこんなに悩ませて、なんだかちょっとずるい。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 行さんの無言の優しさと強さが本当に羨ましいなと思った。皆問題を持っているけど解決しなくてもいい方向にいくからとても読んでいて面白い。

全50件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1998 年「走るジイサン」で第11 回小説すばる新人賞受賞。2002 年「コンビニ・ララバイ」で注目を集める。06 年「雲を斬る」で第12 回中山義秀文学賞受賞。その他著書多数。

「2021年 『おっさんたちの黄昏商店街 それぞれの恋路』 で使われていた紹介文から引用しています。」

池永陽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×