幹事のアッコちゃん

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239447

感想・レビュー・書評

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  • 2作目を飛ばして3作目と読んでしまった。アッコちゃんの弟子がいつの間にか出世していたが、弟子は相変わらず迷いの多い行動のよう。
    5日間でのコーチングスタイル。宴会嫌いの若手社員を自分の宴会に連れて行って指導。自分のアンチに対しても自分の看病を通じて変えて行く。
    自分の弟子の三智子がプロジェクトリーダーとなり、どうすべきか悩んでいても、色々な稽古を通じて三智子を変えて行く。
    三智子がアッコちゃんの会社を買収する担当に出世しても、焼きそば屋を通じて成功に導く。
    アッコちゃんの弱さも強さも見せながら、関わる人達を導く姿が清々しい。

  • ハートフル
    世界に羽ばたけ

  • 読むと明るい気持ちになれるシリーズ。ケイコのアッコちゃんが特に好きです。

  • 「ランチのアッコちゃん」「3時のアッコちゃん」に続くアッコちゃんシリーズ第3弾!「幹事のアッコちゃん」です。

    以前の本では、直接アッコ女史が出てこないお話も収録されていましたが、今回は短編4本とも、本物のアッコ女史が登場しています。

    悩める仕事人の背中を、バシッとたたいてくれるアッコ女史の姿は相変わらずですが、たたかれる側の方も少しずつ成長してきたため、最後の短編「祭りとアッコちゃん」ではその成長が寂しくもある形になっています。

    また今回のお話では、無敵に見えるアッコ女史もちゃんと(?)悩める人間で、なやんだからこそ自分なりの道を選んで歩いてきたから、今のアッコ女史があるんだな…ということを感じさせてくれるお話でした。
    そしてこれはアッコ女史だけでなく、自分のまわりにいる人にも、当てはまることです。
    レッテルの下に隠された素顔をよく見てみると、その人のいろんな魅力が発見できるかもしれませんね。

    強そうに見える人も、ずっと強いわけではなく、そう見えるだけです。
    強そうに見えるには、それなりのワケがちゃんとあって、「あいつは強いから大丈夫」とまわりが決めつけてしまうのは、本人にとってもまわりにとっても、不幸なことだなと思いました。

    アッコ女史が自分の人生から感じてきたことを、余すことなく伝えてくれる4本のお話を、どうぞお楽しみください。

  • ★3.5
    前2作とは異なり、4編全てにアッコちゃんがメインで登場。が、アッコちゃんを疎ましく思う人、三智子には見せないアッコちゃんの弱さ等、いつもの傍若無人っぷりだけでなく、アッコちゃんの違う一面を見れたのが楽しかった。そんなこともあり、「アンチ・アッコちゃん」が一番のお気に入り。シリーズ1作目となる「ランチのアッコちゃん」から思った以上に時が進み、その間の三智子の成長が見えない難はあるものの、“ビタミン小説”と呼ばれるのも納得のシリーズ。ただ、高潮物産では働きたくないし、忘年会で歌うのも絶対嫌だ(笑)。

  • アッコちゃんシリーズ第三弾。
    前作、前々作と同様、アッコさんの考えに触発された人々が成長する話。

    ちょっと都合が良すぎる気がするのと、毎回話の展開が似ているのでやや食傷気味だったが、
    そういう気持ちを見透かしてるのか今回収録の「アンチ・アッコちゃん」はアッコさんに反発する女性の話だった。
    どちらかと言うとこの話の主人公に共感してしまう。シリーズ通しての主人公・三智子はちょっといい子すぎて…

  • アッコさんについていきたい。言葉だけじゃなくて行動で手本を示せる人に憧れる。

  • アッコちゃんシリーズです。大好きなのですが、前の作品を読んでからだいぶ間があいてしまったせいか、あれ?アッコちゃんてもうちょっとクールさがなかったっけ?と思うところがちょいちょいありました。
    でもやっぱり、アッコちゃんに振り回されてみたいものです。
    アッコちゃんに、伸びしろのある人として認めてもらえるかなぁ、、、?

  • いつも前向きでスーパーウーマンのアッコちゃん、あまりに凄すぎて、眩しすぎて、私は、無理!と引いてしまう人がいるのではないのかなと、このシリーズを読んでいて、ずっと思っていたことが、この巻のアンチのアッコちゃんで出てきた
    その前向きさが、見知らぬ誰かを、直接じゃなくても傷つけているかもしれないなんてことは少しは思わないの?
    という問いに答えたアッコちゃん
    アッコちゃんも傷つきやすい普通の人だったことが分かって余計に好きになった

  • 食事の時間まで他人の言動が気になるなんてちょっと病的よ
    アッコちゃんシリーズ大好き。今回も勉強させてもらいました。食事中携帯触らないのはずっと守ってる。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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