穴おやじ

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著者 : 飛騨俊吾
  • 双葉社 (2016年9月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575239874

穴おやじの感想・レビュー・書評

  • 本のタイトルとなっている『穴おやじ』を含め掲載されている四編の作品がどれも秀逸。郡上八幡を舞台とした『吉田川』は、夜通し踊られる盆踊りのような哀愁を醸し出しているし、『風の栖』は山に魅せられた人々の魂を感じさせる秀作。あえて言うならば、『ヒッチハイク』が3作と比べるとイマイチかな?しかし、全体としては読みごたえのある作品集だった。

  • 「エンジェルボール」の飛騨俊吾さんの2作目ということで、これは読まねば!と期待を膨らませて読みました。【穴おやじ】少年時代に出会った、穴倉に住まう男性との短いながらも濃密なひと時と、劇的な別れ【吉田川】婚約者と訪れた故郷で思い出される元恋人。ラストが???【ヒッチハイク】【風の栖】奇跡の出会い、再会がもたらした再出発への導き。この二編がめちゃくちゃ温かい!期待を裏切らない2作目で、ますます楽しみな作家さんとなりました。

  • タイトルの面白さに惹かれて読んでみました。

    4つの短編はどれもちょっと不思議だけど心温まるストーリーです。

    読みやすい文章なのでこの著者の長編も興味がありますが作品数が少ない。

    唯一の長編作品が野球もの。

    うーん、野球はあんまり興味がないので残念。

  • 短編集なので前作のエンジェルボールで味わったほどの感動は期待していなかったが、思い切り裏切ってくれました。決してミステリーやホラーではないが、登場人物の置かれた状況にドキドキしたり安堵したり、著者の文章力の高さもあって小気味よいテンポで読み進むことができる。とはいえ、実は登場人物の心の中に刻まれたいくつものエピソードが月日をまたぎ場所を変えて物語のレイヤーを構成していて、短編とは思えないボリュームの読後感を残してくれた。ストーリーもさる事ながらこの著者の描く風景描写はこれまで読んだ本の中でもダントツの彩度を放っている。空の色や風の匂い木々が奏でる音や水の冷たさまで、まるでその場にいるように伝わってくる。どれも映画を一本見終えたような深い余韻が残る作品ばかりだ。若い感性にも、人生をある程度経験した年齢にも響く一冊に間違いない。

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