ときどき旅に出るカフェ

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著者 : 近藤史恵
  • 双葉社 (2017年4月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240290

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ときどき旅に出るカフェの感想・レビュー・書評

  • この作家の、軽快なテンポで進んでく連作短編集とっても好き(*´꒳`*)面白かった!シリーズ化しないかな?出てくる食べ物がちょっと知ってるものが多いんだけど、なるほど、食で旅に出るって考え方もあるのか〜と目からうろこ。こういうふうに世界を感じるっていうのもあるんだなぁと思って、面白かった。

  • こういうホッとできるようなカフェがご近所にあったらよいのに
    苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドゥラー…聞き慣れない異国のメニューは店主が旅先で出会ったもの
    お店に居ながらにして異国気分を味わえしかも日常のちょっとした事件も解決
    優しいひととき♪

  • カフェ・ルーズ行きたい。

  • 「苺のスープ」「ロシア風チーズケーキ」など
    世界のスイーツを出すカフェ・ルーズ。
    日常のちょっと苦い事件を甘く、優しく解決
    していき…。読めば心も満たされる
    ”おいしい”連作短編集。

  • 奈良瑛子、37歳、独身OL。
    奮発して買った1LDKのマンションと2人掛けのソファが、一番居心地のいい場所だったが…
    或る日散歩の途中でカフェを見つける。
    以前、瑛子と同じ会社に居た後輩、葛井円の店だった。
    様々な国を旅した円が、旅先で見つけてきたスイーツや、料理をふるまう、こじんまりしたカフェ・ルーズ。
    いながらにして、世界を旅しているような気持ちになれる。
    たちまち、瑛子のお気に入りの場所になった。

    一見「優雅」にみえるかもしれない。
    しかし、円は一本芯の通った決意で店を守っていた。
    ちょっと苦い背景もあるお話。
    瑛子視点で書かれているが、円の頑張る姿が立っている。
    謎解き要素もあり。

    第一話 苺のスープ
    実は昔、円から「カフェをやりたいので会社をやめる」という話を聞いた時に、瑛子は、そう簡単ではない、やめた方がいいと言ってしまったことがあった。
    それを今は恥じるが…
    別の後輩が、彼がカフェを始めるので手伝うために会社をやめたい、と相談してくる。

    第二話 ロシア風チーズケーキ
    取引先の男性から、「お中元にアルコールを送られるのは困る」と苦情を言われる。
    送ったのは焼き菓子だったのだが。
    会社で最年長の久保田亜紗実(42)は主婦で子供二人の働く母。
    毎月1日から8日は店を休み、旅行をしたり新メニューの開発をするという円を、彼女は「優雅ねえ」と。

    第三話 月はどこに消えた?
    8人分の月餅を会社に持ってきたはずなのに、4個しかない!

    第四話 幾層にもなった心
    中学時代からの友人、珠子が瑛子の自宅に遊びに来た。
    彼女の夫は京都に単身赴任して、ホテルの厨房で働くパティシエだ。
    あるときからお土産が「ドボシュトルタ」ばかりになったと、珠子は、瑛子に連れられて行った「カフェ・ルーズ」で嘆く。

    第五話 おがくずのスイーツ
    円の過去の知り合いが、偶然、カフェに現れる。
    彼女・津島は、円のことを蔑んだように「おがくずちゃん」と呼ぶ。
    円は彼女に毅然と対応した。

    第六話 鴛鴦茶のように
    たびたび遅い時間にカフェに現れる中学生くらいの女の子。何か事情があるのだろう。
    意外な組み合わせでも美味しくなるものもある。

    第七話 ホイップクリームの決意
    なんと、「カフェ・ルーズ」の真似をしたカフェが出現した!
    しかも大きい、宣伝に力を入れ、テレビや雑誌で話題を集めている。
    その、「ヴォワヤージュ」でバイトをしていてクビになった、という青年が店に現れる。

    第八話 食いしん坊のコーヒー
    ルーズを模倣したカフェ「ヴォワヤージュ」で働いていた青年・宮郷は、二つの店に関しての意外な因縁を告げる。

    第九話 思い出のバクラヴァ
    円の隠された過去と、家族の確執。

    最終話
    この章は食べ物のタイトルがない。
    ルーズは三周年を迎えた。

  • カフェを中心に起こる日常の謎解き。メニューが美味しそうだ。 2017.6.17

  • 美味しいものがいろいろ。
    常識やこだわりに縛られず、冒険したくなる。

    何事も。

  • 2017/6/12

    広い世界のどこかで愛されている料理が味わえる小さなカフェ、ルーズ。

    連作短編。
    胸にチクンと刺さる部分が多くて、やっぱり近藤史恵さんの本好きだなぁとしみじみ思った。

  • 店主の円がとても素敵。
    月のうち1週間をまとめてお休みという営業形態は、私にも優雅だなぁ、賃貸料がかからないからできるのでは、なんて感じたりもするけど、料理の腕やメニューへの工夫がそれを可能にしているのだろうな、とも。
    なにしろ、紹介される、あまり日常で目にしないようなメニューがどれもおいしそう。
    許し難い人も出てくるけれど、(「おがくずちゃん」ってなんだよ(怒))しなやかな円に心からエールを送りたい。
    終盤に出てきた宮郷くん、ちょっと経験値不足は否めないけど実はいい奴みたい。続きがあるなら、彼にもいいことがあるといいな、と思う。

  • こんなカフェ近くにほしい

    さらっと読めて読後感もわるくないです

  • こういう本は大好きだし、ホッとする。
    素敵なカフェ、異国情緒たっぷりのメニュー。
    旅に出た気分になれますね。
    ちょとした出来事を織り交ぜてなんだけど、
    結構後半はピリピリした内容に・・・
    そして最後の最後には、やっぱりそうだった??みたいな。

  • カフェ・ルーズは毎月一日から八日が休み。営業は九日から月末まで。店主はその間旅に出る。そして買ってきたものや見つけたおいしいものをカフェで出す。オーストリアの炭酸飲料だとかハンガリーのロシア風チーズケーキとかだ。もちろん毎月海外という訳ではない。国内の時もあれば、新メニューを試作している時もある。

    そんなカフェが近くにできたら、ちょっとうれしい気がする。自分は行ったことがなくても、口にするものから旅を感じることができるから。おまけに中二階の窓からは、住宅街の中なのに、樹々の緑や沈む夕陽を見ることができる。三十七歳で1LDKのマンションに独り住まいの瑛子にとって、そのカフェは、気の向いた時ちょっと寄るのが楽しみな場所になっている。おまけに店主の円はかつて会社にいた年下の同僚だった。

    そんな設定で、ミステリ雑誌に連載していたものを全部で十篇、まとめて一冊に仕上げたのが本作。全篇すべてに菓子や飲み物がからんでくる点で、同じ著者の『タルト・タタンの夢』シリーズの姉妹版ともいえるコージー・ミステリ。ただ、三船シェフ以外にも個性の異なる三人のスタッフが登場するビストロ・バ・マルと比べ、オーナー兼パティシエの円が一人で営むカフェ・ルーズ。話が小ぢんまりとしてしまうのは否めない。

    ワトソン役というか狂言回し役を務めるのが奈良瑛子。勤務する会社では一番年長の独身女性で、休日はお気に入りのソファに寝そべって本を読んだりDVDを見たりするのが趣味といったタイプ。結婚については特に気にはしていない。うるさい両親とは距離を置いている、気楽な独身生活だ。たまたま立ち寄ったカフェで、会社の同僚の噂話をしたりしているうちに、円が何かに気づくというミステリ仕立て。そう。ホームズはパティシエなのだ。

    だから、結婚が決まった同僚の退職話だとか、昔の親友の夫の浮気疑惑といった、独身女性ならではの話題が中心なのだが、中には娘の中国土産の月餅が消えてしまった事件だとか、同じマンションに住む中学生の父親の再婚話といったドメスティック・ミステリの要素も強い。中でもいちばんドメスティックな要素が際立つのは、円の育った一家に纏わる遺産相続争いだろう。それに、円が介護していた祖母の死が絡んで、事件は不穏な空気を漂わせる。

    近所に、カフェ・ルーズと同じコンセプトで、同じメニューを提供する大手のチェーン店がカフェを開いたり、そこを首にされた青年が円のことを好きになり、店で使ってくれと言い出したり、独身のアラサー女子が、中心の話だから恋愛風味も忘れてはいない。ただし、その恋愛模様は、最後にとんでもないどんでん返しが待っている。この最後の新たな展開で、それまでの円の見せる笑顔の意味がちがった意味を持ってくる。女性のちょっとした仕種が意味するものの多義性にはまごつかされた。

    それにしても、いつものことながらどこでこれだけのリサーチをしてくるのやら。フィアンセを連れて店にやってきた男がエスニック・カレー店を開くと言いながら、店の前に置いたプランターに植わっている大葉月橘を知らなかったという理由で結婚詐欺を疑ったり、高級な月餅の中には家鴨の卵黄が入っていることから、月餅の消えた理由を推測したり、円の繰り出すペダントリーはなかなかのものである。

    使える旅行期間が一週間くらいだから、中国や東南アジアのお菓子や飲み物が中心になっているが、オーストリアやハンガリー、ベルリンといったちょっとシブい都市が扱われているのも興味深い。アルムドゥドラーというハーブで香りづけされたオーストリアの炭酸飲料だとか、ちぎったココア生地を上にのせて焼いたロシア風ツップフクーヘンがロシアではなくベルリン近辺で食べられているお菓子だとか。相変わらず読んでいるだけでよだれが出そうになる。... 続きを読む

  • こんなカフェがあったら私も絶対通っちゃう!

  • コンドーさんの本わ読み易く面白い。
    めったに本の内容にわ触れないのですが、今回わちょっとだけ。
    こういうカフェ=喫茶店!.とどう違う?が近くにあればボクも常連にって通いたい。でも小説でない事実ではこういう喫茶店わ近所に無い(*^^*)

  • 一つ一つの料理から単短編のように物語が展開していく。後半になると、人間模様が主体となってそれに料理が紐づけられる。
    断然前半が面白い。
    色々なスイーツや飲み物が登場して、その点でも面白みがある。
    読んだ後のスッキリ感はある。気楽に読めるのも良かった。

  • ビストロ・パ・マルとはまた少し違った、女の業が深い世界。飛び込んでくるトラブルは少しドロドロしがちです。でも世界の料理が食べられるカフェ・ルーズの献立も店主の円も魅力的です。家族の縁に恵まれなかった円の苦難はこれからも続きそうですが、皆で小さな力を持ち寄って乗り越えて欲しいです。この先の物語もぜひ読みたい。シリーズ化することを期待します。モヤモヤする部分もあったけど、面白かったです。ちなみに私はバクラヴァが大好き。

  • 初読。図書館。ビストロシリーズの姉妹編のようなカフェを舞台にしたミステリー連作短編集。これもシリーズ化されるんだろうか。月餅、凍檸檬茶、鴛鴦茶とか懐かしいなあ。女子好みの未知なる美味しそうなメニューが次々と登場する一方、登場人物の女子たちもみんな複雑な荷物を抱えていて、女性という性は社会的マイノリティなんだよなあ、とつくづく感じた。ビストロシリーズとよく似ているようで、実は似ていなかった。

  • 37歳一人住まい、同じ部署の独身女性では1番年上になった奈良瑛子は後輩にランチに誘われ、結婚と退職の相談をされた。6年前、同じように「会社を辞めてカフェをやりたい」の言った後輩のことを思い出した。晴天の土曜日、いつもと違う道で見かけたカフェに入るとー

    ◆「苺のスープ」なんて最初から驚かせてくれる!と思いきや表紙のがそれなのね!円さんとの苦いやり取りからどんな話になるんだろうと思ってたけど、「旅に出られるカフェ」ってコンセプト、素敵だなぁ。

    ツップフクーヘン食べてみたい♪カフェグルマンで欲張って♪

    騙す男に付け入る男。しらばっくれた男。自分の疚しさを押し付けた女。大人になる途中の女の子。家父長制な高圧的な身内。

    「友達」が結婚して身内になるんじゃなくて「身内と結婚した人」が友達になる、てのもあるのね。円さんが、負けずにカフェを守れたらいいな♪

  • 落ち着いて、味も楽しめるカフェ、いいなあ。

  • 瑛子が近所で見つけたのは日当たりが良い一軒家のカフェ。旅先で出会ったおいしいものを店で出しているという。
    店主はかつての同僚・円。

    苺のスープ、ロシア風チーズケーキ、アルムドゥドラー。
    メニューにあるのは、どれも初めて見るものばかり。

    瑛子に降りかかる日常の小さな事件も、円の秘密も
    世界のスイーツをきっかけに少しずつほぐれていく―。

    ちょっと出来過ぎ、こじつけな感はあるけれど、な、ありってことで!と許せてしまうのは著者の美味しいもの描写によるのかも!?w

    「旅するパティシェ」のあやちゃんなら実在するんだけどねーw
    http://traveling-pp.com/

  • 美味しいものと、少しの事件と日常。近藤さんの作品とあれば面白くない訳がない。瑛子も最初は退屈な女性なのかと思いきや、きちんと自分と向き合える素敵な女性。彼女をとりまく人達に悪人がいないのも納得。円は強くて優しくて、自由だけど柵だらけ。でも彼女の向かう先がきちんと決まっているので何も心配ないように思えます。素敵なカフェ。「優雅」に思えるかもしれないけどそれだけで店は成り立たない。その背景をおもんばかれる人でありたい。男性陣はロクなのが出てこない。けど、円には色々な意味においてどうでもいい話。続編希望します。

  • 近藤史恵の最新作。
    ビストロ・ラ・パルマシリーズと同じく相変わらずご飯の描写が秀逸。
    食べ慣れない、イマジネーションをふくらませるものがいっぱいですが、このお店はどこかにないのだろうかと思ってしまう。

  • するする読めました。短編としてお話が区切られているので、疲れずうまく入ってくる感じ。最後はまさかのオチでしたけど、この作家さんの文章好きかも。

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