ラジオ・ガガガ

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240344

感想・レビュー・書評

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  • このタイトルみてクィーンの「レディオ ガガ」ってナンバーを思いだしてたのですが、10代の夜知りたいことは全部ラジオで聞いていたって歌詞にもあってラジオの時代を懐かしむ曲なんですけど、グーグーガーガーってアナログチューニングで深夜放送聞いてると傍受してるようでドキドキでした。そんなこと思いだしながら読んでみました。
    伊集院光とかでてきますが、どちらかとゆうと綾小路きみまろ派なので話題あいませんでした。てか、実在のコメディアンのエピソードを語ってましたがそういう話は小説じゃなくエッセイの方が良かった気がしました。
    前は、ポッドキャストで桂枝雀さんの落語は無茶聞いてたんですけどね。いまは読書する時間が増えたのでラジオもあまり聞かないなって感じです。

    それと話題違うんですけど、NAGOYAメタバース図書館に行ってみました。インターネット上で楽しめる未来の図書館みたいです。チャット形式でお話しできるようですが小心者にはドキドキでお返事できずに逃げるように太宰治の「人間失格」に飛びこんで読んでみたんですけど。横書きで読みづらかった。
    操作の仕方に慣れないとダメみたいでしたが興味のある方は面白いかもw
    2024年3月31日までのイベントのようです。

    • かなさん
      しじみさん、おはようございます!
      私もラジオはあんまり聴かないなぁ…
      学生時代に勉強しながら聴いてた時期はありましたけど、ね。

      N...
      しじみさん、おはようございます!
      私もラジオはあんまり聴かないなぁ…
      学生時代に勉強しながら聴いてた時期はありましたけど、ね。

      NAGOYAメタバース図書館っ!!!
      なんだか、面白そうですねぇ(^-^)
      2023/12/04
    • つくねさん
      かなさん、こんにちはw

      母は施設に入る前はよくラジオ聞いてたんですよ。出かけるときも付けたままで空巣防止に良いとか言ってました。
      最...
      かなさん、こんにちはw

      母は施設に入る前はよくラジオ聞いてたんですよ。出かけるときも付けたままで空巣防止に良いとか言ってました。
      最初の話はそんなこと思いだしながら読んでました。

      メタバース図書館不思議な空間でした。
      2023/12/04
  • ラジオをテーマにした6つの短編集。どの話しも一生懸命生きている人が描かれている。日常の暮らしの中の共感だったり気付きだったりがラジオをモチーフに綴られていて、その物語の中での「ラジオ」の扱いが上手いなー、と思いました。

  • 2022.5.14読了
    実家には、昔から食卓にラジオがあった。だから朝はテレビではなく、ラジオを聴いていた。
    交通や天気など、その日に必要な情報や音楽が挟まれたりする音を、朝ごはんを食べたり学校へ行く支度をしながらなんとなく拾う。
    そうだ。朝のラジオは、聴くではなく拾うだ。聴くラジオは、夜や休日だったなぁ。
    この作品の表紙のように、受験生の時はラジオを聴きながら勉強していたことを思い出す。

    本作は、ラジオにまつわる短編集である。
    ラジオ番組を楽しみにしている人、何の気なしに聞いている人、またラジオドラマの作品を書いている人など様々な人が登場する。
    そしてみんな、なんとなく煮詰まっている。こういう、煮詰まっている人を料理するのが作者はうまい。なんとかしたい、けれどできないでいる人々が、ささやかなきっかけで踏ん切りがついて、小さな一歩を踏み出す。そんな人間模様に、読んでいる自分の気持ちもちょっとだけ前を向く。
    最近はテレビばかり観ているが、またラジオを聴いてみるのもいいかもしれない。

  • ラジオにまつわる短編。
    1話の「三匹の子豚たち」
    娘が亡くなってしまったのは残念だけど、優しい息子達で幸せだ

    4話の「昔の相方」
    お笑いで売れたとしても、人として大事なものを失ってしまったら、意味はない。ナイナイのトークの部分で、ナイナイが少し好きになった。結婚するなら、やっぱり優しい人がいいとしみじみ思った。私の夫も優しいが、私も優しい妻でありたいなと思った。

    6話の「音にならないラジオ」
    ここまでシナリオライターになるために励むのはすごい。切ない思いにもなったが、改めて新しい一歩を進もうとする主人公を応援したい。ラジオドラマって、面白いんだよな。久しぶりに聞きたいと思った。

  • どの話も面白かったが、第一章の三匹の子豚たちが印象に残る。
    入所する施設先にて、家族から「紫色が好きなんですよ」と決めつけられた紹介をされた主人公の老女が、心の中で悪態をつくシーン、最高!笑

    絶対に表面には出さないが、本当は自分のポリシーをしっかり持っていて、一人時間を楽しんでいる彼女がとても素敵でした。

  • 「伊集院光:深夜の馬鹿力」、「オードリーのオールナイトニッポン」「全国こども電話相談室・リアル!」など…実在のラジオ番組が登場する、5つの短編。
    私もお気に入りのラジオ番組があるため、何気なく聞いているようで実は結構心の支えになっているラジオの存在の大きさが、本書を読むとじわじわと沁みてくる。
    ケアハウスに入所した老女、仕事にしくじり現実から逃げ出す男性、悩める女子中学生…様々な世代の生活に、そっと寄り添うラジオ番組。あの人のあの言葉がこんな風に影響を及ぼしたのか、こんな風に絡めてくるのかといつものことながら原田ひ香さんの構成力には脱帽。今回初めてひ香さんの短編を読んだが、短くてもテンポがよく、甘さ苦さをぎゅっと凝縮した展開に夢中になりました。どちらかというと苦さ多めで、現実の厳しさをビリビリと感じさせる場面もちょいちょいあるけれど、それでも読後が爽やかだ。
    「ギリギリ」を読んだときにも感じたけど、シナリオ直し作業の気の遠くなりそうなキツさの描写がリアル。壮絶な「産みの苦しみ」を経て、ドラマは完成するんだなと今更ながら感じた。
    表紙イラストに、個人的に注目している漫画家の石山さやかさんを起用したこともナイス人選でした。

  •  ラジオはテレビよりも心の距離が近い気がしてる。誰でも一時期深夜ラジオにハマる時期があった。夜中に聴くラジオは、自分の変なテンションと妙にしっくりきてしまい、結果して夜更かしになる。

     そんなラジオにちなんだ短編集。辛かった時に聴いてた深夜ラジオ。お笑いを目指してたときに勇気をもらった芸人さんのラジオ。もやもやした気持ちをラジオドラマの脚本にする。ラジオの悩み相談室に聞き覚えのある声。好きなことに真剣に向き合わない方がダサいよ!と気づく。

     最近じゃすっかりradikoで聴くようになってしまった。小さくてもいいから、私だけの、電波を拾うラジオが欲しくなった。

  • ラジオにからむ6つの話、どれもが濃厚。
    ちょっと影響されて、昨夜ラジコで一週間前の深夜放送を聞いてみた。
    たまたまそれがオリンピック開会式前だったので、開会式前日に解任された元お笑い芸人について「なんであいつが採用されたのか」「でもこっちに、出番回してくれないかな」などなど、かなりの長時間ネタになっていた。
    その後の顛末を知っている私には
    「知り合いが出世した時の思いってそーゆーことか」
    と笑えない気分になった。
    「昔の相方」はその感性に近いかも。
    他の話もよかったが、ケアハウスに暮らす伊集院ファンの老女の話が心にしみた。
    やはり深夜放送好きだった母を、つい思い出してしまった。
    他にはフラッシュモブみたいな「花ゲリラ」が可笑しくて不思議。
    レモンさん(昔いたよね)のWe are シンセキ、校内カーストの実情がちょっと痛かったけど、読後感はさわやか。
    「音にならないラジオ」の貴之クンには思わずエールを送りたくなった。

  • 2021年17冊目。
    第1話の『三匹の子豚たち』に心が震えた。今まで沢山の小説を読んできたけどこれは1番かも。
    ラジオは寄り添ってくれる。私もラジオが大好きだ。まさしく、趣味は読書とラジオ!
    それにしても伊集院さん、あの当時は130kgもあったのか…30kg近く痩せたんだな。いつの日かTBSラジオの周波数の95.4kgになれる日を楽しみにしている。

  • 原田ひ香さんてこういうのも書くのね!という感じ。
    多分ご本人が本当にラジオ好きなのだろうなと感じるほど他の小説とは書くリズムも違う。
    ラジオ好きなら自分の好きな番組と重ね合わせて読むことができそう。

    いくつかの物語が入っていますが、心のに残ったのは老人ホームの入ったおばあちゃんの話と夢追い人の話。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2005年『リトルプリンセス2号』で、第34回「NHK創作ラジオドラマ大賞」を受賞。07年『はじまらないティータイム』で、第31回「すばる文学賞」受賞。他の著書に、『母親ウエスタン』『復讐屋成海慶介の事件簿』『ラジオ・ガガガ』『幸福レシピ』『一橋桐子(76)の犯罪日記』『ランチ酒』「三人屋」シリーズ等がある。

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