婚活探偵

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 131
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240399

感想・レビュー・書評

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  • 今まで読んできた大門剛明さんの話とは、ちょっと違う雰囲気。

    婚活に奮闘する黒崎竜司が憎めない。もう少し…という所でダメになると、黒崎が落ち込むように私まで落ち込んだ。
    いくつになっても恋愛は駆け引きだし、結婚というゴールありきの恋愛は、当事者でないと分からない苦労がいっぱいなのだろうな。
    大門さんは実際、婚活をされたそうで、妙にリアルな話が続いて楽しかった。

  • 見た目からコミカルでライトな本だと分かるし、実際読んでもそんな印象でした。
    元敏腕刑事で強面、ハードボイルドな探偵が主人公。今まで一度も女性と付き合ったことが無い40代。心の中では愛する人と幸せな結婚をすることを夢見ていますが、何しろ奥手で顔が怖い系なので知り合うきっかけもない。一念発起して結婚相談所に登録して婚活を始める事になります。
    あとはもう予想通りの展開が続き、特に得るところもない本なんですが、こういう本嫌いじゃないんですよね。

  • 著者初読み。ハードボイルドさを醸し出す元刑事で婚活中の探偵が主人公。ハードボイルドと婚活という一見合わなさそうなコラボと、結婚相談所のリアルさ、探偵の風貌からは想像できない恋愛に対する奥手な所が何とも言えない絶妙なさじ加減で楽しめた。アドバイザーの女性とともに、婚活や恋愛等に関する日常の謎解きする姿と女性に接していく内に少しずつであるが積極性が増していること、最後の結婚式に関する謎解きは意外なところから謎が解けてブーケトスに探偵が追っていく姿が可愛らしい。探偵の今後に幸あれと応援したくなる。

  • 不惑にして結婚を真剣に考え婚活に励む、元刑事の凄腕探偵。強面の草食系。とても不器用なのですがそれも可愛らしく、思わず手助けしてしまいたくなるキャラです。努力しても報われず…。最後のオチはすっきりとした感じでよかったです。

  • ドラマが面白かったから、図書館でお取り寄せ(^^)でも黒さんは向井くんじゃないな~(-.-)という事で表紙のイメージで読み進む♪黒さんはイイ男だ!( ゚∀゚) なのに、何故そうなる…(--;)もどかしさが止まらない~(>_<)そこが面白いんだけどね(^o^)

  • こないだ(2022年1月から2月)BSテレ東でやってた向井理主演の連ドラの原作。ドラマは結構面白かったけど、原作の良さだったんだ。改めて各話を読むと、最近見たドラマなので、それぞれの人物を思い出して、なかなか楽しい。ただ、主人公、向井君じゃないわ ^_^

  • ハードボイルドな見た目の探偵が婚活を始める!

    探偵業の依頼で、婚約した相手は「整形済みだった」「学生時代学費に困ってAV出演の経験があった」
    危ない、危ない、騙されるところだった、、

    ってなんかすごく腹が立ってしまった。

  • 婚活始めた心やさしき強面探偵黒崎氏の探偵稼業と微笑ましい女性とのおつきあいをユーモラスに描いている.上手くいかなくても得るものがあり黒崎氏の人間力も上がったようでラストにも希望が持ててよかった.

  • 元刑事で今は腕利きの探偵、ハードボイルドな黒崎竜司。

    その男らしさゆえに、女性関係な縁のなかった黒崎が、ついに婚活を始めた。

    タバコの臭いに気をつけていたつもりだったが、女性の観察力はごまかせなかったこと。
    本好きだと思ってたが、実は宗教に勧誘するための手口だったこと。
    カープ女子の忘れられない男。

    整形疑惑が、逆に自分に向けられていたこと。
    検察官という職業柄と本心の入り混じった怪しげな行動。
    二股した結果、見た目と中身は違うということ。

    これまで多くの婚活をサポートしてくれた婚活アドバイザー、まどかへの黒崎の想い。

    面白かった。
    徐々に黒崎のキャラが砕けまくってきてる気もした。
    縁っていうのは、難しいもんだね。

  • 前回読んだ雪冤とはかけ離れたタッチとストーリー。短編の連なりの様な展開も読みやすく、「婚活」キーワードが盛り沢山に散りばめられていて、経験者には小さな痛みとあるある感で楽しめる作品。最後の作者紹介のオチがまた面白い。

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著者プロフィール

1974年三重県生まれ。龍谷大学文学部卒。『雪冤』で第29回横溝正史ミステリ大賞、及びテレビ東京賞をW受賞。ほかの著作に、『罪火』『確信犯』『共同正犯』『獄の棘』など。

「2023年 『正義の天秤 毒樹の果実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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