愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー

著者 :
制作 : ワッキー貝山 
  • 双葉社
3.69
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本棚登録 : 107
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575305241

作品紹介・あらすじ

ロッチのシールなど、著作権無視、パクリにコピー、雑なつくりのガチャガチャ製品を粗製乱造してきたメーカー、コスモス。70〜80年代の子どもの心に突き刺さった、約1000点に及ぶインチキガチャガチャをここに開陳。ボクが欲しかったのはコレじゃなかった…。

感想・レビュー・書評

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  • ウルトラの母の骨が衝撃的すぎた。

  • 世代じゃないからコスモスのガチャしたことないけどまえがきからワクワクが止まらなかった、
    ボロクソに言いつつ愛に溢れてたしあのイラストレーターはほんまに誰?

  • スーパーカーけしごむ、ガンけし、キンけし…。ガチャガチャには夢があった。僕らは20円を投入し祈りながらレバーを回していた。そして出てきた何とも得体の知れない物体に一喜一憂し、工夫して遊んだ。8割がたは最終的に投げ捨てたけど。ガチャガチャは宇宙だった。今でもロビンマスクが出た時の感動は忘れられない。

  • 私はコスモス世代でないが、ペラペラとめくっただけでわかる、この腰が砕けそうな世界観。面白くないわけがない。

    どうしようもないインチキ商品を、池田氏が徹底的にこき下ろすのが痛快。しかしコスモスへの愛に満ち溢れている。

    現代のガチャガチャは驚くほど高品質で、誰が買うんだ?!というニッチでシュールな商品展開はあれど、コスモスのようなインチキ商品は絶滅してしまった。

    何も考えずに笑いたい時に、ぜひおすすめ。

  • いまやスマホのゲームの中でも生き続ける「ガチャ」というビジネスの黎明期のカオスの曼荼羅。もともとアメリカから輸入した機器に日本で受けるための商品を詰めるということで始まったビジネスだったと知りました。都築響一の解説にある「日本がアジアだった頃」という感想がとても納得出来ます。海賊版、違法コピー、もう適当なんだけど小さなカプセルの中に人間の業みたいな大きなものを詰め込んでいるようです。子供達にとって、そして人間にとって射幸心というのはものすごいパワーがあるのだと改めて知りました。その射幸心という夢のカケラが本書に掲載されているどうしょうもないガジェットたちであり、それはすみずみまで浄化されシステム化された現代にとっては神話時代の遺物に見えます。そして、この「あわよくば」という人間の業ビジネスを繰り広げたのがフツーの会社ではなんともならないような珍妙な人材たちであることが最後のインタビューでわかります。

  • 懐かしく読みました。当時はその粗悪品の数々に子供ながらに呆れていたのを思い出しました。

  • 1970~80年代に子供だった世代にとってはとても懐かしい響き"コスモス"。タイトルにあるように一回20円や50円で出来るインチキガチャガチャメーカーで、代表作はロッテ・ビックリマンシールの偽物のロッチ・ビックリマンシール。ここまではネガティブな説明だが、現在全国にYujinやバンダイなどのガチャガチャが流通しているのは、このコスモスが作り上げた土台があったからこそで、仙台から全国制覇したことによって、そのインチキ性が問題になり、やがて衰退してしまう。やはりネガティブになってしまったが、愛すべきメーカーであり、この本はその愛(景品)のカタログである。ひとつひとつ見ると、20円の価値もないような品ばかりだが、こうして全体で見ると、コスモスの社風やアート性、当時の社会風潮までもが伝わってきて、定価以上に歴史的価値のある本である。オチも秀逸。

  • 期待が高かっただけに「こんなもんか」という読後感が。・・・・どうだったら満足だったかという姿は見えないんだけどこうじゃないのだけは確か。残念。

  • 世代的にとても懐かしい、駄菓子屋なんかの店先に並んでいた、チープでインチキ(?)で、でも憧れだった「コスモス」のガチャガチャ。

    写真をペラペラと眺めると、なかなか楽しい。

    惜しむらくは、本文とキャプションの文章がイマイチなトコロ。ちょっと雑?
    このあたり、某「ピクトさん」がお書きになった「100均」の本の秀逸な文章と比べると正直物足りない。
    素材が良いだけに、文章をもっと丁寧にふくらませてほしかった。

  • 昔、よく通った駄菓子屋には必ずと言ってよいほど、店先に置いてあった。それがこの「コスモス」のガチャガチャ。
    小学生の時「キン肉マン消しゴム」「ビックリマンシール」に大いにハマった世代である私には非常に懐かしい。
    「キン消し」を発売していたのはバンダイだったか、忘れてしまったが、正規のキン消しを販売するガチャガチャは1回100円だった気がする。それに比べ、コスモスは20円だった。
    それだけでお得感があった。だが、やはり造形はイマイチ。
    そんな思い出が蘇ってきたが、この会社それだけではない。
    これまで様々な商品を、ガチャガチャを通じて、世の子供たちに売りさばいてきた。
    その内容はいかにも子供相手の「くだらない」モノから、「著作権」とはどういうものか、改めて考えさせてくれるモノまで実に幅広い。資料としても良質と思われる。
    しかしながら、網羅的に蒐集しているようではないのが残念。

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著者プロフィール

■池田 浩明(イケダ ヒロアキ)
ライター、パンの研究所「パンラボ」主宰。
日本中のパンを食べまくり、パンについて書きまくるブレッドギーク(パンおたく)。
著書に『食パンをもっとおいしくする99の魔法』(ガイドワークス)、『日本全国 このパンがすごい!』(朝日新聞出版)など。
山本ゆりことの共著書に『おかしなパン』(誠文堂新光社)がある。

「2021年 『パンのトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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