熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575306026

感想・レビュー・書評

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  • 106億8000万円を子会社からひっぱり、カジノで使ってしまった大王製紙前会長のお話。懺悔というよりは暴露本のような感じでした。(ホリエモンの好感度が少し上がりました(笑))

    大企業の長男として生まれ、努力をして東大にも入り、後継ぎとして仕事も一生懸命にやってきて、自身の家庭も築いた。そんな努力をたくさん積み重ねてきて、周りからは幸せに見える生活をカジノで壊してしまったというのが、恐ろしい。

    人間何のきっかけで転落するか分からない。

  • カジノで会社の資金を106億円以上使ってしまった会長の懺悔録。
    読んでると会社の為にすごく頑張って貢献した人なのにね・・・
    ギャンブル依存症って怖い。経営者としてお金があると考えが甘くなってしまったのだろうけど。
    真面目にやってても、人生何でつまずくかわからないものです。

  • 100億を超える巨額の資金をギャンブルに使って逮捕された大王製紙の御曹司の手記というか、懺悔本?
    印税は全額社会福祉事業に寄付するらしい。

    あの筑駒を出て東大に現役合格というから、頭のいいかたなのは間違いないのだろう。そして、みなさんが思うほどそうでもない、とご本人は書いているが、やっぱりお金持ちの御曹司で捉えるお金の桁が一般人とは違う。
    100万円ならすってもいい、なんてなあ。
    父親には、鉄拳制裁も含めてかなり厳しく教育されたそうだが、小学生のうちから賭け麻雀を家族でやったり有名な料亭に出入りしたり、十代のうちから父親に連れられて著名な財界人と酒席を共にしたりもしたそうだ。大企業を引っ張るのに必要な、経験も人脈づくりも含めた帝王学だというが、ふーん、そんなもんか。縁のない私には全然わからない。
    やたらと著名人、芸能人の名前も出てくるけど、今回のことにはあまり関係ないような…。

    仕事という面ではなかなかのやり手だったようだが、公私の区別がつけられなかったのは、どこかに創業家の息子という甘えがあったと言われても仕方があるまい。
    言い訳もできない、己の罪の重さは重々承知、罰は粛々と受け入れる、と繰り返し書いているが、どこか他人事っぽく見えてしまうのはなぜだろう。

    庶民の僻みと言われてしまえばそれまでだけど、素直に受け止められなくて星二つ。

    無事に勤めあげて出所したら、今度こそはギャンブルにおぼれることなく、持ち前の能力を発揮して社会貢献してください。

  • ギャンブル中毒の怖さ、金持ちの会社の金は俺のもの、返せば良いんでしょ
    返したら減刑になんでならないの?
    みたいな感じが詰まってます。
    ただ、最後のオチはやはり良い意味でおぼっちゃま的な話で終わります。

  • そういえば、こんな事件があったなぁと思い出した。
    ぶっ飛んでいる元大王製紙会長の懺悔録。

    経営者としての記述は興味深く読めたけど、心の内面描写があまりに少なくて、カジノに狂っていく様などが出来事として書いてあるだけだった。

    改めて、小説を書く作家ってすごいんだな、と変な感想を持ってしまった。
    この事件を題材にして小説やドラマにしたらきっと面白いと思う。

  • なぜカジノにはまったのか、もっと深く書いて欲しかった。
    半分以上は自慢。

  • 自慢じゃないけど・・・で始まる自慢話みたいな本。前半は恵まれた学生までの話と自分がどれだけ優秀な経営者だったかの話。ギャンブル狂の話は後半以降から。ギャンブルに狂い出す内面の暴露を期待していたが、表面的な事実の羅列しかない。

  • もうスケールが違う。ギャンブル依存症ってどうしようもないですね苦笑

  • ★まるで深みのない自己分析★筑駒、東大を経て3代目として大王製紙に入り、社長まで務めた。子会社から100億円以上を勝手に借りてバカラで破たんした人物だけに、ギャンブルに至る心情と中毒性を掘り下げると思っていたら、想像の遥か上を行くほど浅い内容だった。

    自分の育ちやビジネス経験を振り返るのはいいとして(それもボンボン感丸出しだが)、ただただバカラの高揚感だけを語る。2~3日も飲まず食わずでギャンブルに興じられる神経と、その当時の仕事ぶりとのバランスなど、書くことはほかにいくらでもあるだろうに。「単に金を動かせる立場にいたから金額が大きくなっただけ」というのはその通りかもしれないが、経営者なのに会社が稼ぐ金の重さはまったく感じなかったのか。

    出所後にタレントの麻雀大会に出ているようだ。せめてその後の生き方にホリエモンほどの覚悟と戦略性があるならいいのに、それすら感じられないはあまりにバカバカしい。

  • 北さんからの推薦本

    大王製紙元会長。
    仕事に関する章は面白い。
    特に、王子→北越へのTOB 時の製紙連合会でのやりとりは面白い。
    その他の章は…いらないかな。

    読後の人物像
    仕事は本当に「できる」方。
    自己評価が恐ろしく高い。
    表現がどこか言い訳がましい。
    ご自身をプラグマティズムと評しておられるが、「そうありたい」のではないか。

    借金は全て返済済と何度も繰り返されており、さらに今後の大王製紙を心配しておられるが、現状の大王製紙を見るに、奮闘している。
    返済のために北越紀州に株を売却したために生じている問題の方が深刻である。

著者プロフィール

1964年、京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、1987年に大王製紙に入社。2007年6月、大王製紙代表取締役社長に就任、2011年6~9月に同会長を務める。社長・会長を務めていた2010年から2011年にかけて、シンガポールやマカオにおけるカジノでの使用目的で子会社から総額約106億8000万円を借り入れていた事実が発覚、2011年11月、会社法違反(特別背任)の容疑で東京地検特捜部に逮捕される。懲役4年の実刑判決が確定し、2013年10月から2016年12月まで3年2カ月間服役した。著書に累計15万部のベストセラーとなった『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』(双葉社、のちに幻冬舎文庫)のほか、『熔ける 再び そして会社も失った』『東大から刑務所へ』(幻冬舎)がある。

「2023年 『熔ける日本の会社』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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