たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575308419

感想・レビュー・書評

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  • 人生で違った一歩を踏み出すには思い切った勇気もいる。死ぬ気で挑戦する姿勢がなければやめた方がいい、と著者。転職、起業など思った以上のリスクを伴う覚悟「No pain, No gain」である。若い時には無知だからこそ無理、無茶、無謀なことができ、許されることもあるが、ここにある45歳までがリミットだと自分も思う。私の場合は35歳で転職、日々全力投球、あっと思えば25年以上経過、国内外に4つ起業していた。経営者の孤独感、達成感、苦渋の決断、内外の苦悩、その時の判断が如何だろうと「結果が全てなのだ」と痛感する。

  • 見城徹、しばらく忘れていた漢の姿。あゝ日本にはまだこんな漢がいたんだ。

    終わりの言葉もいい。高倉健の座右の銘にしていたことば
    「往く道は精進にして、忍びて終わり悔いなし」

    気になったのは次のとおりです。

    ■本との出会い
    ・孤独を抱えた絶望的な状況の中で、本だけが僕にとっての唯一の友だちだった。
    ・この世での孤独感と寂しさを癒してくれるのは本だけだった。

    ■考え方
    ・圧倒的な営業力というものもまた受験勉強では培われない
    ・人材の良し悪しは机上の履歴書では測れない
    ・誰も見たことのない価値を創造する。そんな仕事を常にやっていなければ、僕は気が済まない
    ・上司や同僚ができることをやっても面白くもなんともない
    ・朝から晩まで仕事について考え抜き、骨の髄まで仕事にのめり込む。そして上司や同様ができない仕事を進んで引受け結果を出す
    ・人が休んでいる時に休まずに動く。どこから手を付けていいのかわからない膨大なものに手を付けてやり抜く
    ・毎日辛くて、毎日憂鬱な仕事をやり切った時、結果は厳然とあらわれる
    ・もうダメだ からが本当の努力である
    ・できるかできないかではなく、やるかやらないかだ。
    ・苦しめば苦しんだだけ結果がでる
    ・仕事にするからには、一休みするという発想は捨てて常に熱狂していたい
    ・どうせ生きるならば、仕事に熱狂し、人生に熱狂しながら死を迎えたい
    ・今いる場所で悩み抜き、圧倒的努力をしてほしい。
    ・本気で向かわなければ、何も生まれない。
    ・結果とはなにか、一番分かりやすい結果は利益をいくら上げたかであり、それを曖昧にしてはダメだ。
    ・僕にとって一日の終わりは毎日が後悔だ。何もかも自分の思い通りになった日などこれまで一日としてない

    ■信頼
    ・この人を裏切らないと心に決めた人との信頼関係は、何があっても死守する
    ・ひとたび成功体験を得れば、壁を突破するための方程式が見えてくる
    ・いい気になっておごり高ぶる傲慢な人間は必ず堕ちていく
    ・努力を積み重ねて価値を集積していけば、ビジネスパートナーや得がたい戦友は向うからやってくる
    ・癒着というのは、圧倒的努力をした者同士による、ギブ・アンド・テイクである
    ・人脈は一朝一夕でできあがるが、癒着は決して一朝一夕では成立しない

    ■仕事
    ・小さな仕事を疎かにする人もまた、大きな結果を手にすることはできない
    ・神は細部に宿る
    ・GNO(義理・人情・恩返し)を大切にしない人間は何事もうまくいかない
    ・自分で汗をかきなさい、手柄は人にあげなさい、そして、それを忘れなさい
    ・スランプの原因をごまかさず、徹底的に落ち込む。落ち込んで落ち込んで落ち込み抜き、自分と向き合う
    ・「すべてはプロセスである」という人生哲学だ。
    ・結果が出たらゼロに戻せ、圧倒的努力で得た結果も一度ゼロに戻す
    ・数字を曖昧にする人間はビジネスの成否をごまかしている
    ・起業家に理念なんて必要ない。無我夢中で働ける仕事に懸命に取り組む、圧倒的努力を費やし結果を出す
    ・儲かることは善である
    ・矛盾によって板挟みに遭いながら苦しみ、七転八倒しながらそれでも匍匐前進する
    ・ビジネスにおいて、成功と失敗の分かれ目を測る基準は数字だ

    ■今日
    ・君がなんとなく生きた今日は、昨日死んでいった人たちがどうしても生きたかった大切な明日だ
    ・死という視座から現在を照射すれば、今自分がやるべきことが鮮明に見えてくる

    目次

    はじめに 755の軌跡
    第1章 仕事に熱狂する
    第2章 圧倒的結果を出す
    第3章 企業は甘くない
    第4章 切なさを抱えて生きる
    第5章 トップを走り続ける男たち
    第6章 悲しくなければ恋愛じゃない
    第7章 人生を豊かにする遊び・買い物・食事
    特別収録 母校の創立50周年記念誌に寄稿
    おわりに 血染めの旗を掲げよ

    ISBN:9784575308419
    出版社:双葉社
    判型:4-6
    ページ数:236ページ
    定価:1300円(本体)
    発売日:2015年03月22日

  • 【感想】
    「憂鬱でなければ仕事じゃない」でお馴染みの、幻冬舎・見城社長の本。
    圧倒的努力を持って日々圧倒的な結果を出し、仕事に本気で向き合い、朝から晩まで骨の髄まで仕事にのめり込む。
    日常生活でも惰眠をむさぼらず、ストイックにトレーニングを怠らない。
    そして、毎晩一日の振り返りを行なう。

    この人は一体なぜこんなにもストイックに生きることができるのか。
    なぜ「仕事が憂鬱だ」と思えるくらい、のめり込めるのか。
    簡単には真似できない生き方だから、人は皆「見城徹」に惹かれるのだろう。

    このスタイルを全て踏襲できないとしても、自分自身何かに活かしたい。
    自分が見城徹に対して抱いたように、「木下は真似できない」と他人に印象づけたい。
    読んでいて大きく触発されたのはこのような感情だと思う。

    この本から何を活かす事ができるか?
    いや、そんな小難しいことではない。
    「やるかやらないか。」
    これがこの本の1番のメッセージだろう。



    【内容まとめ】
    0.圧倒的努力とは・・・人が寝ている時に寝ないで働く。人が休んでいる時に休まずに動く。
     「無理だ」「不可能だ」と人が諦める仕事を敢えて選び、その仕事をねじ伏せる。
     朝から晩まで仕事について考え抜き、骨の髄までのめり込む。
     人が諦めたとしても、自分だけは諦めない。

    1.自分には何ができるのか。天職とは何なのか。
     今いる場所で悩み抜き、圧倒的努力をしてほしい。
     本気で向き合わなければ何も生まれない。

    2.自己検証、自己嫌悪、自己否定がないところに進歩はない。
     「自分は駄目になってしまった」と自覚し、自己評価を敢えて下げる。
     そうすれば、人はそこから成長できる。

    3.1日の始め方と終わり方
     5時半~6時 起床。新聞3紙を読んで、朝風呂
     ジムでトレーニング
     「早起きは三文の徳」と言う通り、惰眠を貪る豚であってはならない。

     夜、滅多な事では二次会へ流れて飲み直すことはない。
     家に戻って、その日のニュースを一通りチェックする。

     寝る前、今日の自分の言動はどうだったか、経営者としての判断はどうだったかを省察する。
     自分が発した言葉によって誰かを傷つけていないか、やり残したことはないか、その日起きた出来事を振り返って思いを巡らせる。

    4.大した差でもないのに注目されるから、人からヤキモチを妬かれて嫉妬されるのだ。
     有無を言わさない圧倒的な差をつければ、「あいつの仕事には誰もかなわない」と周囲の目は諦めに変わる。
     不満や文句がある人は、まずは今任されている仕事で圧倒的な結果を出して欲しい。
     圧倒的な結果を残せば、自ずと希望のポストは手に入るものだ。

    5.おごれる者は久しからず。謙虚であることは、成功を続けるために必須の条件なのである。
     傲慢な人間から仲間は離れ、謙虚な人の周りには協力者が集まる。

    6.憂鬱じゃなければ仕事じゃない。
     往く道は苦しい。仕事は憂鬱なことだらけだ。
     苦しさと憂鬱に耐えて耐えて耐え抜き、精進を重ねて仕事を全うする。
     暗闇の怖さにおののかず、思い切ってジャンプする。
     こうして生が終わり、死を迎えれば食いは少なくて済む。



    【引用】
    p22
    どこまで自分に厳しくなれるか。
    相手への想像力を発揮できるか。
    仕事の出来はこうした要素で決まるのであって、学歴で決まるわけではない。


    p34
    朝から晩まで仕事について考え抜き、骨の髄までのめり込む。
    そして上司や同僚ができない仕事を進んで引き受け、結果を出す。

    自分にしか出来ないことに取り組んで、結果を出す。一度結果が出ると、仕事は面白くなる。
    他の人でも出来る事をやってもしょうがない。他人が出来ない事をやる。
    辛いが、これが仕事の王道だ。


    p37
    ・圧倒的努力とは
    人が寝ている時に寝ないで働く。
    人が休んでいる時に休まずに動く。
    どこから手をつけたらいいのか分からない膨大なものに、手をつけてやり切る。
    「無理だ」「不可能だ」と人が諦める仕事を敢えて選び、その仕事をねじ伏せる。
    人が諦めたとしても、自分だけは諦めない。


    p54
    自分には何ができるのか。
    天職とは何なのか。
    今いる場所で悩み抜き、圧倒的努力をしてほしい。
    本気で向き合わなければ何も生まれない。


    p61
    ・自己検証、自己嫌悪、自己否定なき所に成長なし
    自己嫌悪&自己否定
    「自分はまたしても駄目な人間になってしまった」と自覚するからこそ、人は永遠に戦い、永遠に成長し続けられる。

    年齢を重ねるにつれて社会的地位を得れば、人間は誰しも慢心する。
    「自分は駄目になってしまった」と自覚し、自己評価を敢えて下げる。
    そうすれば、人はそこから成長できる。
    自己検証、自己嫌悪、自己否定がないところに進歩はない。


    p66
    ・1日の始め方と終わり方
    何時に床に就いても、毎日5時半から6時に目がさめる。
    朝日、日経、日刊スポーツの3紙を読み、朝風呂になるべくじっくり入ってたくさん汗をかく。
    それからジムに出かける。
    午前10時に社用車が迎えに来て、車内で読売新聞を読み、10時半に出勤。
    早朝から出勤まで、ぼーっとしている時間は全くない。

    「早起きは三文の徳」と言う通り、惰眠を貪る豚であってはならない。

    僕にとって朝は勝負である。
    情報を摂取するにしても、考え事をするにしても、朝ほどはかどる時間はない。

    早朝には永遠が見える。
    「今日もまた1日死へ近づく」という冷厳な事実を確認し、「悔いのない1日にするぞ」と奮い立ち、朝というとば口から残りの人生を照射するのだ。

    夜、滅多な事では二次会へ流れて飲み直すことはない。また、二次会でカラオケに繰り出すなど愚の骨頂だ。
    家に戻ると、「報道ステーション」「ニュースゼロ」などその日のニュースを一通りチェックする。

    テレビを消してから、今日の自分の言動はどうだったか、経営者としての判断はどうだったかを省察する。
    自分が発した言葉によって誰かを傷つけていないか、やり残したことはないか、その日起きた出来事を振り返って思いを巡らせる。


    p93
    大した差でもないのに注目されるから、人からヤキモチを妬かれて嫉妬されるのだ。
    有無を言わさない圧倒的な差をつければ、「あいつの仕事には誰もかなわない」と周囲の目は諦めに変わる。

    不満や文句がある人は、まずは今任されている仕事で圧倒的な結果を出して欲しい。
    圧倒的な結果を残せば、自ずと希望のポストは手に入るものだ。
    やりたい仕事は向こうから舞い込んでくる。
    社内筆頭の稼ぎ頭になれば、あらゆる不満は消えて無くなるはずだ。

    ただし、圧倒的結果を出したからといって決して驕ってはいけない。
    いい気になって驕り高ぶる傲慢な人間は、周囲に見えない敵を作るため、必ず堕ちていく。
    トップランナーであり続ける成功者ほど、みな謙虚である。

    傲慢な人間から仲間は離れ、謙虚な人の周りには協力者が集まる。
    おごれる者は久しからず。謙虚であることは、成功を続けるために必須の条件なのである。


    p105
    安全地帯でモノを言っても、誰の心や胸も打たない。
    自分の思いを全身全霊でぶつける。
    自分の身を切らず、身を痛めずして成功するなんて、どだい無理な話である。

    身を切り血を噴き出しながら戦うからこそ、自分という存在が一つのブランドと化す。


    p110
    自身のキラーカードとは何か?
    持って生まれた才能であれ、努力して得たものであれ、これから手に入れるものであれ、キラーカードを持たなければならない!


    p130
    正面突破で仕事をすることによってギアがピッタリ合う作家もいれば、波長が相容れず縁がないまま終わる作家もいる。
    後者のパターンになることを怖れ、作家と可もなく不可もないやりとりはしたくない。
    相手の顔色を伺い、お世辞に終始する仕事などやりたくない。


    p138
    ・GNO(義理・人情・恩返し)は絶対死守
    小さなことにクヨクヨし、小さなGNOを死守するのだ。


    p149
    ・「すべてはプロセス」という人生哲学
    勝負は最後まで分からないもので、上がったり下がったりは当たり前。
    スランプを嫌わずとことん浸かり、圧倒的努力をもって這い上がればいい!


    p174
    実際には起業家の世界は死屍累々だ。
    実際は10万人に1人の割合しか脚光を浴びることはない。
    敗者は目に見えず、歴史には残らないのだ。
    メディアで風雲児としてもてはやされている人は、100万人に1人の奇跡だろう。
    圧倒的努力と破産してもいいという覚悟がなければ、起業などすべきではない。

    まずはとにかく、現時点での仕事で結果を出す。
    かなりのエキスパートになった段階で、ようやく起業という選択肢が出てくる。
    手に職もついていない人がいきなり起業したところで、誰が相手にしてくれるのか?
    斜陽産業でもなんでもいい。「この世界であれば日本一になれる」という仕事を見つけ、圧倒的努力を重ね頭角を表せば、成功できるはずだ。


    p179
    ・編集バカの経営哲学
    1.金の「入り」と「出」に目を光らせる
    →単純な話、出ていく金より入ってくる金の方が多ければ会社は絶対に倒産しない。
    手元に金が残る状態を死守するだけ。

    2.できるだけ人を採用しない
    →経常利益が25%と決めたため、それを死守するためには人員を増やせない。


    p189
    自分に欠けている能力を補填しようと努力しなければ、転職したところで今より環境は悪くなる。
    現状維持は1番ダメだ。


    p306
    ・憂鬱じゃなければ仕事じゃない
    往く道は苦しい。仕事は憂鬱なことだらけだ。
    苦しさと憂鬱に耐えて耐えて耐え抜き、精進を重ねて仕事を全うする。
    暗闇の怖さにおののかず、思い切ってジャンプする。
    こうして生が終わり、死を迎えれば食いは少なくて済む。

  • たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉
    2015/3/18 著:見城 徹

    著者は1975年角川書店に入社。400万部を超えた森村誠一の「人間の証明」や5本の直木賞作品をはじめ数々のヒット作を生み出す。93年に角川書店を退社し、幻冬舎を設立。21年間で21冊ものミリオンセラーを世に送り出している。

    堀江貴文氏と藤田晋氏がはじめた新しいSNS「755」
    SNSがどんなものかもわからない著者により始められたユーザーと著書との不思議なやり取り。

    それはガチンコの人生問答でもあり。「見城徹の千本ノック道場」「奇跡のSNS」と呼ばれるようになった。

    本書はそんな奇跡のSNSで発した著者の言葉を土台として再構成され以下の7章によりまとめあげられている。
    ①仕事に熱狂する
    ②圧倒的結果を出す
    ③起業は甘くない
    ④切なさを抱えて生きる
    ⑤トップを走り続ける男たち
    ⑥悲しくなければ恋愛じゃない
    ⑦人生を豊かにする 遊び・買い物・食事

    本書はジャケ買いにより選書した。
    タイトルで手に取る本も多いが何より本書は表紙にでかでかと写りこんだ著者の風体・オーラを見て手に取った。

    性格や生き様は表情に現れるとはよく言ったもので、こんな表情をした人はどんな考えを持ってどのように生きてきたのかを非常に知りたくなった。

    結果としてはその生き様に圧倒された。とてもじゃないが真似は出来ないがカッコよさを覚えた。著者の生き方は非常に疲れる。そして敵も作る。同時にそれ以上の仲間も作る。人の何倍も考え、行動しそれを継続している姿からはものすごいエネルギーを感じる。

    読んでいる手がじんわり温かくなるようなそんな不思議な力がしみ出した一冊。

  • 2021年、42冊目。

    見城さんの本を初めて読んだが、
    自分の人生に対する責任感が強く熱かった。

    癒着に染まることと、
    GNO(義理、人情、恩返し)は大切に生きていこうと思った。

  • アマゾンのPrimeReadingで電子版を無料で読んでみた。見城氏は幻冬社の社長ということだけは知っていて、それ以外の事前情報は何もなし、且つ編集者だっということも知らなかった自分のような読者でも、相当に学びが多かった。本のタイトルにもあるとおり、著者の仕事・人生への熱量がすごい。ただし、著者は仕事が憂鬱で本質的には苦しいものであると考えているようで、その点が自分にはいまいち理解できなかった。ぼくにとっては仕事は楽しいものという意識だったけど、それは著者ほど没入とか困難なチャレンジをしていないからかもしれない、とふと思った。

    著者の言葉で特に印象に残ったページを以下に引用する。

    何年もかけて準備してきた大型プロジェクトがようやく完成し、大きな初版部数で本が出版される。発売と同時にプロモーションも稼働する。こうした熱狂の放出が終わると、僕はたまらない寂寥感に襲われる。
    一つの熱狂が終われば、自らゼロの地平に一人で舞い戻る。この地平から戦いを始め、まだ見ぬ熱狂の高みへと飛翔する。圧倒的結果をゼロに戻して新しい戦いに向かわなければ、より大きな成功や結果を絶対に得られないのである。


    自らを奮い立たせたい時にカンフル剤的な活用をすると良さそうだ。

  • 「君がなんとなく生きた今日は、昨日死んでいった人たちがどうしても生きたかった大切な明日だ。」アメリカ先住民に伝わる言葉を引いて、母校の高校生に寄せたメッセージ「かけがえのない今日」は涙が出る。著者は7歳ですでに人間はいつか必ず死ぬのだとはっきり自覚していたという。この死の虚しさを紛らわせるために仕事に熱狂するのだと。ここからスタートしてると強い。サブタイトルにはカネがすべてだ、癒着しろ、ひと休み不要、血染めの旗をあげよーと過激だが、見城徹の生き方は徹底的にひと筋で、甘くない誠実さが感じられる。前田裕二、箕輪厚介、と読んで彼にたどり着いた。現代を動かしている原動力のひとつは、間違いなく彼でしょう。

  • 成功している人による「圧倒的努力」という言葉の重み。

    自分が弱音を吐きそうになるとき、誰かのせいにしたくなる時、見城徹の言葉を思い出したい。自分は、あの男ほど、やりきることができたのか、と。

  • 「圧倒的な努力」や「覚悟とはこのためには死んでも良いと心に決める事」など、心に響く力強い文章。著者の生き様は凄いと思う反面、家庭の匂いがしないことを不審に思った。30年間家で食事をしていないらしい。こどもはいないとの事。ひょっとしたら離婚しているのかも。

    世の人は表面的な事のみで騙されるのかも知れないと思い、キリスト者は注意が必要だと思わされた。永遠の世界のほうが、人生よりも長いという意識もまったく感じられない。そういう意味では☆1つ。しかしこの世の時間を完全燃焼させたいという意欲においては☆5つ。

    参考にはなった。

  • "とても濃厚な一冊。
    毎日、朝一番に自らに聞かせたい言葉があった。
    アメリカ先住民に伝わる言葉だという。
    「君がなんとなく生きた今日は、昨日死んでいった人たちが、どうしても生きたかった大切な明日だ。」
    自らに火をつけてくれる本。これを読んでやる気になる人が大勢いたらいいなぁ。
    私も、心に火がついた。"

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著者プロフィール

幻冬舎代表取締役社長。1950年12月29日静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。 静岡県立清水南高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後、廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーに。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30 倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。 93年、角川書店を退社し、幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』、天童荒太『永遠の仔』、村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える。』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』など26年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。著書に『編集者という病い』、『異端者の快楽』、『たった一人の熱狂』、藤田晋との共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人との共著に『危険な二人』、林真理子との共著に『過剰な二人』などがある。

「2020年 『読書という荒野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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