失踪症候群 (双葉文庫 ぬ 1-1)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575506365

感想・レビュー・書評

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  • 以前に玉山鉄二のドラマを観て面白かったので、症候群シリーズ3冊買ってみました。

    環さんをはじめとするチームの面々の初回登場シーンは、お、なんかデキる男達だな!?と期待させてくれた

    が、真相解明とラストがちょっと尻すぼみだった
    続けて次作を読んでみます

  • 警視庁内のスタッフ部門である警務部人事二課に所属する環敬吾(たまき けいご)。
    「三十代も後半に差しかかる年齢と見受けられたが、中年太りとは無縁の引き締まった体つきをしていた。着ているスーツは値段こそ高そうではなかったが、貧乏臭くよれよれになったりしていない。浅黒い顔は彫りが深く、まるで紳士服のモデルででもあるかのようだった。」(本文より)
    課内でも特にどういった仕事をしているのか、よくわからないような彼は、実は刑事部長から指示された任務を、独自のチームを率いて非公式に捜査し解決に導く役割を果たしています。
    環チームのメンバーは、私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄の3名で、いずれもが元警察官です。

    本作では、「一見何の関連もない若者たちの失踪の裏に繋がりがないかを探る」というのが任務となります。

    徐々に明らかになる個々の失踪事件の繋がり、そして起こる殺人、原田の娘を含む女子高生の間に蔓延る「おにぎり」と呼ばれるドラッグと思われる存在、などなど、次々と謎が提示されストーリーは目まぐるしく進んでいきます。
    そして全てが明らかになり、後味は……決して悪くありません。
    むしろ、これまでの貫井作品には見られぬスッキリ解決感!

    犯行の残虐さや非情さは、貫井作品らしく正視に耐えられるものではないですが、これまで読んだかぎりでは、「重い、暗い、救いがない」の三拍子(数え上げればネガティブな形容詞はもっと出てくると思う)が定番だった貫井作品群の中で、ちょっと異色な気がしました。
    ネットで見た「貫井版・必殺仕掛人」のコピーは伊達ではないかも。

  • 警視庁警務部人事二課に所属する環。彼が率いる極秘チームが、若者たちの失踪の謎を追う。
    淡々と話が進んで行くのだけれど、チームのメンバーそれぞれがデキる男なので割と安心して読めた。謎を解き明かしていく過程が面白い。

    メンバーたちはつかず離れずといった距離を保ちつつ、お互いの力を信頼している様子。表には出さない絆がありそうで、何だかイイ感じ。

    ラスト、悪者が悪すぎて引いちゃったけれど、いい感じに解決したのでよかった。
    4人に愛着が湧いてまだまだ読んでいたい気持ちだったのだけれど、この作品は三部作の一作目だったらしい! まだ読めるね、うれしい。

    1995年の作品ということで、ちょこちょこ古い描写が。ポケベルで呼び出されたり、カメラで撮影したあと写真屋さんに持ち込んだり、JRにイオカードで乗ったり。このあたりの進化って本当にめまぐるしいんだなあと思いながら楽しく読んだ。

  • ドラマをみてこのシリーズを読みました
    読んでいて気がついた
    この本の話って2時間ドラマでみたことある!


    一人一人番号がふられちゃうとこんなことは出来なくなるんだろうなと

  • 正義のルパン三世みたいな??それよりかなり地味だけど。ミッション毎に集められるてんでばらばらの男4人は、犯罪性の乏しい失踪した若者たちの背景を探る。イヤミス~な貫井さんのテイストとは違うので新鮮ではあったが、面白いか??と言われるとちと微妙。序盤は面白くなりそうな予感があったんだけど...。いろいろと話が散漫だし、ミッション軍団のキャラクターも、もうちょっと際立ってほしい。ミステリーとしても中途半端。テレホンカードとかファミコンとかポケベルとかのワードは懐かしかったけど。

  • 読ませるが最後が今ひとつ。★4

  • 序盤は期待しながら読んでいたが、いまいち深まらずに終わってしまった感じ。戸籍の交換となるとどうしても宮部みゆきの火車がちらついてしまった。

  • 本作が書かれて20年以上たった今でも同様のことが起きうるのかはわからないが、設定は面白い。

    が、捜査を指示した理由は環のみぞ知る、か。

  • ドラマ見て読んでみた。
    警察組織の影の指令で動く、秘密集団の話。
    ドラマは、原作をもとに脚色されていることがわかった。
    内容はまぁまぁかな。
    とりあえず続きも読んでみます。

  • 2016.9/14〜23。ようやく読めた症候群シリーズ第一弾。テンポよく進み、読みやすい。戸籍交換、実際にあるかもしれないと思うと怖い。このチームはまだまだ謎が多いので次回も楽しみだ。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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