- Amazon.co.jp ・本 (421ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575509700
作品紹介・あらすじ
伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう-。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。
感想・レビュー・書評
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素直な伝助、間の抜けた誘拐犯。漫画のような逃亡劇だが、心踊るハラハラ感が好きだ。
爽やかなハッピーエンドだけど、お務めが終わったら、おじさんは生きてられるのかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親方を殴って逃走、金無し前科有の伊達秀吉が出会った少年はぼのつく職業の父を持つ大金持ち。うまい話が転がり込んできたと思いきや、人相の悪い方々に追われ、身代金どころか命が危うい!
しみじみ泣け…はしないが、ダメ男が子ども(ただしちょっとバカ)と触れあううちに、自分の過去に向き合うようになっていく過程が、ギャグ展開も交えつつ続くので飽きない。やってることは最後まで犯罪ではあるが。しかし、伊達秀吉と名付けられた時点でぐれても仕方がない気もする。 -
伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまうー。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。
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201804/映像化したら楽しそうだな、と思ってたらしてました。わくわくドキドキした物語。
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金なし家なし女なし、あるのは借金と前科だけ…。そんなダメ人間の伊達は絶望していた。
死にきれずにいたところに幼い男の子が転がり込んできた。どうやら金持ちの子供らしい、
カモがネギしょって勝手にやってきた。人生を賭けたギャンブルの始まりだ…!
誘拐ドタバタ劇です。タイトルのイメージ通り、とは言え狂想曲と勘違いしていました。
ラプソディー(狂詩曲)は、大騒ぎの様ではなく自由奔放なイメージなのですね。
想像の上を行くような展開にはならなかったものの、さくさく読めて楽しめました。 -
楽しく読めた!
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古典的なドタバタ逃走劇。だがそこは荻原浩、たっぷり笑わせ、最後はホロリとさせる人情味溢れるコメディーとなっている。登場人物全員が憎めないキャラ。漫才のような会話シーン、特に主人公(秀吉)と子供(伝助)のとぼけたやりとりは、もっと読んでいたいと思った。
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自殺しようとしていた伊達秀吉は、そこで偶然金持ちの子ども伝助を見つけ身代金目的の誘拐を思いつく。しかし、伝助にはある秘密があり……
ユーモア小説を書かせるとやっぱり荻原さんは上手いなあ、と思います。冒頭の本気で自殺する気が全くうかがえない伊達の心理描写や一人語り、誘拐した子どもの正体を知ってからの伊達の煩悶、伊達と伝助の軽妙なやり取り、徐々に絆を深めていく二人、この手の描写は荻原さんでしか書けないものだと思います!
ユーモアだけでなく、この誘拐劇が少年の成長、そして伊達の再生への物語にもなっているのもいいなあ、と思いました。そしてところどころで垣間見える、登場人物たちの優しさもまた心地よかった一冊です。 -
伝助にほのぼのさせられる。
血がピューがめちゃウケた。
良作でした。