夢の中の魚 (双葉文庫 ご 4-3)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575510362

感想・レビュー・書評

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  • 久々に読み返してもやっぱり好きでした。

    五條瑛の「鉱物シリーズ」の外伝である短篇集です。私は鉱物シリーズ本編よりもこれが好き。

    祖国のために日本でスパイ活動をする洪と、そんな彼が己の相棒にしようと企む、寡黙な在日韓国人のパク。
    派手では無い分かえって「ありそう」な諜報活動の様子も興味深いけれど、主軸はやっぱりこの二人の関係性の変化。
    祖国のために祖国を離れて動く洪が同胞としてパクを求める心境は理解しやすいが、パクが心を開くのがよくわからないと昔の私は思っていたけれど、今なら少しだけ共感ができるかも知らないと感じました。

  • 少年Ⅱでおもわず涙がでた。
    洪さんの腹黒く、人間の快楽が好きなところがとても好きです

  • 鉱物シリーズのキャラ、洪を主人公にした短編集。

    独特なキャラです(笑)
    考え方とか、行動とか。
    そりゃ、浮きもしますね・・・

    葉山さんとの会話シーンとか面白かったです。
    視点が変わると葉山さんの印象がガラッと変わりました。
    確かにいじり甲斐あるでしょうね。

    相方のパクとのコンビも相性のよさが見てて心地いいです。

    この二人が活躍するところがもっと読みたいです。

  • 洪がメインの話と見せかけてパクの話だった、かな。
    ちょこちょこと葉山が出てきてメイビーって言ってた事に、にやりとしてしまった。
    短い話がいくつか数珠になってる構成は好きで面白かった。
    けど10年後20年後の為の準備をしている話だから、ってのもあるんだろうけど、読んでて達成感とか充実感とかは無かったなあ・・・

  • 在日韓国人のスパイによる些細な諜報活動を淡々と綴った作品。
    もう少ししたら何か大きな出来事があるかと期待しながら読んでいるうちに、伏線だらけのまま終わってしまった。
    「革命」シリーズのような大長編の序盤ならまだしも、全体に漂う厚みがある雰囲気に反して、これで終わりなら尻切れトンボの感が拭えない。と思っていたら、「鉱物」シリーズの外伝だったんですね。道理で葉山って聞いたことある名前が出てくるはず。かなり前に読んだので、洪の記憶が無いのが不覚。再読してみようかな。

  • 信頼してるんだなぁ

  • 洪さん変態すぎて好き

  • 100817(n 100825)
    101120(s)

  • 鉱物シリーズ番外編。洪さん素敵です。

  • スパイ物。
    といっても映画のような華やかさはなく、ひとのなかに溶け込み何気ないものに価値を見出しほくそ笑む、鉱石シリーズの番外編。
    一人称と三人称の混ざった文体がひどく自然ですごく読みやすい。本編そっちのけでこれの続編が本気で読みたい。
    たまに蜜のように、どろりとくる悪どさが好き。

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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