僕たちの戦争 (双葉文庫)

  • 1493人登録
  • 3.80評価
    • (172)
    • (261)
    • (264)
    • (21)
    • (3)
  • 214レビュー
著者 : 荻原浩
  • 双葉社 (2006年8月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575510867

僕たちの戦争 (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

  • 横山秀夫の(出口のない海)と同じく回天を題材にして、ストーリーを構築。面白い。

  •  一気に読んでしまった。また夜中になった。日曜日dというのにいかん。

  • あるきっかけで先祖と入れ替わり、タイムスリップする。現代を生きていた健太は戦時中の日本にタイムスリップし、国のために自分の命を捧げようとする周りの兵士たちに感化されていく。
    現代ではダメダメだった健太が時代を超え生きていく中で、心身ともに成長していく姿に感動した。日本のために戦い死ぬことがとても誇らしいことだと考え戦い抜いた多くの人達のおかげで、今の日本があるのだということを改めて思い出させてくれる1冊だった。

  • 戦中、戦後。
    歴史的に見れば短い期間の間に生活や意識が変わったものです。
    あと、何十年かすると、今の生活や意識も変わっているのかなぁ。。

  • 2016.8.1(月)¥250(-2割引き)+税。
    2016.8.22(月)。

  • ラスト本当つらい・・・。どっちにしろ辛い・・・。

  • (2010より転載)
    数年前にドラマを見てから、いつか原作を読もうとずっと思っていたもの。
    ドラマも印象的だったけど、本も良かった。
    現代日本は、やはり異様なのかな、と思ってしまうところと、
    戦中日本は、やはり異状だったのかな、と思ってしまうところと、
    自分の中で比較できるのは、良い体験になります。
    2010.11.30~12.10読了

  • なんだろう、この読後感は、もしかして男女で感覚は異なるのかもしれないけども、もやもやーっと、それはあんまりではないのか、というこの気持ちは最後まで読まないと通じないか。しかしこういう自分の気持ちに向き合ってみると、自分には独占欲が思いのほか強いのかもしれぬと考える。そして初めて自慰を覚えた猿のように好き勝手にやりまくるおっさんを見るに、ああ、そりゃ昔の人は若くして子だくさんだわね、と、妙に納得したりする。
    うん、そういう事を言いたい話じゃないんだろうけどもね、ガチガチに縛られてきて育ってきた若者が欲望を知って堕落していく話、みたいに思えてきて、なんかこう、ひねくれてるな、自分は。

  • 初めは、ファンタジーだと思って読む進めていく。すごく読みやすい。時代は現代と戦時中。後半に行くにしたがって、戦争の運命から逃れられなくなってきます。
    こんな風に戦争を描いた作品は初めてでした。ファンタジーだけど、戦争小説です。

  • 戦争小説でありながら所々で笑える部分があり、戦争小説なんて読みたくないという人も、面白く読めるんじゃないだろうか。

    50年先の未来に来てしまった飛行術練習生の石庭吾一。
    50年後の過去へ行ってしまったフリーターの尾島健太。

    なぜか二人が入れ替わっていることを、周囲の人たちは気が付かない。
    同じ年齢、同じ容姿であるふたり。
    少しずつ周囲の様子に順応しながらも、自分の世界に戻りたいふたり。

    特に健太にはミナミという彼女がいる。
    元の時代に戻ってもう一度彼女に会うことが、軍隊の辛い生活で生き延びるための支えになっている。

    吾一は、国のために死ぬことを目的に生きてきた。
    “いったいこの時代は、どういう時代なのだろうか。
    知れば知るほど情けなく、嘆かわしく、腹立たしい。すでに多くの兵が御国のために散り、軍神となられた。その尊い犠牲は、こんな世の中をつくるためであったのか。”

    しかしミナミと知り合い、ミナミと共に生きたいという気持ちもわいてくる。
    けれどもミナミが好きなのは健太だ。
    入れかわった健太のことや、残してきた軍隊の仲間たちのことを考えると、このままこの世界で生きることを自分に許せない吾一は、ミナミに心を惹かれながらも、元の時代に戻る手立てを考える。

    なんとかして軍隊から抜け出したい。
    そして終戦まで生きぬいて、その後、元の時代に帰る手立てを考えようと思う健太。
    しかし、戦局はいよいよ思わしくなく、希望もしない特攻隊に希望させられ、自分の祖父やミナミの祖父がいる部隊に配属させられる健太。
    無事に元の時代に戻ったら、絶対ミナミに話してやろうと思う健太だが。

    “正しい戦争なんて、どこにもない。戦死に尊いも賤しいもない。責任者、出てこい!”
    “本当は戦争で死にたいやつなんか誰もいない。死の危険がない安全な場所にいるやつらが戦争を考えて、命令しているんだろう。”

    50年前の時代、50年後の時代にタイムスリップした二人が、カルチャーショックや精神的なギャップを感じながら、時代に順応しようと努力しては微妙に間違うあたりが笑いどころ。
    笑って読んでいる間に、徐々にふたりの気持ちにシンクロしてしまい、最後には切なくて胸が苦しくなってしまう。

    こんなに人生を、国の未来を考えている二人は、まだたったの19歳なのよ。
    ものを大事にした昔の人たち。
    でも、この国は、そんな19歳の若者たちの命を、消耗品のように使い捨ててきた国なんだよねえ。

    喜怒哀楽。
    どの感情も揺さぶられる、稀有な小説。

  • もし自分が、昭和19年に飛ばされてしまったらどうするか…今まで考えた事がなかった。
    今までの自分の不満が全てちっぽけなものに見えた。

    そして、ほとんど歴史も知らないことに、気付かされた。
    当時の少年の心境や生活が、フィクションであれ知ることが出来たのは良かったと思う。
    本当にあんな仕打ち(バッターや☓をつけたのに全員◯として処理される等)をされていた時代だったのか…フィクションだから大げさにしているのか…?
    今だったら大問題になることが日常として行われていたのにびっくりした。

    過去から未来へタイムスリップした人の陳腐さが表現されてて、すごく面白かった。
    最後健太か吾一か…
    読み終わった時は中途半端な終わり方だと思ったけど、どちらにしても悲しい結末だし、色々想像ができて楽しい作品だった。

  • 2015.8.30 読了。
    現在の若者 健太と、戦争で国のために戦う吾一がお互いの時代にタイムスリップ。
    初めは普通のタイムスリップ物として読んでいて、このままずーっとこの調子で進んで最後は元に戻って終わりなんだろうなって思ってたけど、切なくなってきてぐんぐん引き込まれて読み入ってしまった。
    現在に来た吾一の方は、今自分が見てる物だけど、過去に行った健太の方は戦争中で違う空気の中にいて、でもその中での本音はとてもとても普通で今と変わらない気持ちがうずまいていた。
    終わり方が少し…な気もするけど、これはこれでアリなのかな。
    んーでも。吾一の事も、心から大人になった健太の事ももう少し読みたかったなと思います。

  • 湘南や三浦半島あたりで波乗りをしているやつらはイモ 尾島健太 ハイロウズ 美奈 シルバーアッシュ ワイプアウト=ボード落ち いけすかない奴だ 他所に行く気力も夢も無いだけだ 退職金で温泉巡りする日々を待ち焦がれている親父 鹿島灘 陰茎さお 下品で適切な教え それは挫折以外のなにものでもなかった 獣の断末魔の咆哮 蠕動 仄暗く霞み 霞ヶ浦 朦朧 胃袋が痙攣 嘔吐 潮流 潮騒 南瓜の煮付け 北朝鮮テポドン 大学受験には時事問題も出る 配給 石庭いしば吾一 精神注入棒バッター 土浦のクラブ 朝っぱらから凄いハイテンションだ。低血圧の健太には真似ができない。バッティングやグラブのさばきだけでなく、パンチやキックでも劣ることを思い知らせてやってから、野球部をやめた。サーフィンを始めたのはその翌年からだ。一人でできるスポーツだったから。 両角中尉の稚児ちご 予科練 軍神 自我忘失症 与謝野晶子 サルマタ 正露丸のテーマソング 割腹自殺 ミニクーパー RV 小林多喜二 蟹工船 拷問死 ホーム・スイート・ホーム スワニー河 呉市 大和 回天 人間魚雷 ソナーのかわりを人間にやらせる 江田島でスパルタ 夏美村ナツミムラ ハイカラですね まるで悪徳商法だ。しかもクーリング・オフがきかない。 武運長久 「ニ…おお、本当だ、石庭は意外に洒落者だな」8月6日 豊後水道(ぶんごすいどう)は、九州の大分県と四国の愛媛県に挟まれた水道である。 日向ひゅうが灘 歴史は、何もしなければ変わらないのじゃなくて、何もしなければ変わってしまうんだ。もし、俺が死んだら、お前の孫に生まれ変わってやるからさ 8月16日。戦争はまだ続いている 心臓の鼓動を思わせる音

  • 戦時中の飛行機乗りと現代のポジティブフリーターの入れ替わるタイムスリップもの。元に戻れるか、と思えばなかなか戻れずに健太と一緒に焦ってしまった。そのなかでも、最後まで希望を捨てず、死の覚悟は持てなくても愛する人のために突き進んだ健太はすごかったし、死の未来がわかっていながら心静かに帰ろうとし続けた吾一も格好よかった。
    どちらが戻ってきたとしても、切ない。

  • 実は二回目の読了。何年か前に読んで、とても面白かった事を覚えています。本は売ってしまっていたので、もう一度読みたくなって買いました。けど、その時ほど、面白さを感じませんでした。結末を知っていたからかもしれません。ありきたりなタイムスリップものかと思って読んでも、夢中になる面白さがあります。本は売っちゃったけど荻原浩の作品で一番好きな作品だと思っていました。今度は売らないで蔵書しようと思います。

  • 戦争を描いた小説ではあるが、タイムスリップで過去と現代を逆転させた舞台設定。お互いが新しい状況に慣れていく様がとても面白かった。元に戻れるのかどうかで一気に読み進めることができる。書き方が軽いが、きちんと戦争の悲惨さや命の重さが表現されていたと思う。もっと読まれていい小説だ。

  • 時代が人を育てるのかもしれないけど、いつだって変わらないものがあるんだと思う。

  • いわゆるタイムスリップ物だけど、予想に以上に良かった!これまで読んだタイムスリップ物の中でも、トップクラスの満足度。

    現在から過去へタイムスリップした若者と、過去から現在へタイムスリップした若者を交互に描くことで、物語が骨太になってるし、この二人が顔も体型も性癖も瓜二つなのに性格は正反対という設定が、ストーリーに深みを増している。

    現代から昭和19年の日本にタイムスリップして苦労する尾島健太、昭和19年から現代の日本へタイムスリップしてやはり苦労する石庭吾一、この二人の若者を、時に笑いを誘う表現で描き、時にせつなく描き、ラストまで一気に読めてしまった。

    昭和19年と現代を対比する形で描いており、現代社会への批判・警鐘、また戦争中の日本への反省なども、物語の中で上手く表現されていて、同じように現代と戦中を対比している「永遠の0」とは雲泥の差。本書の方が、はるかに良心的、つまり表現が奥ゆかしいだけに、「永遠の0」のような嫌らしさを感じさせない。

    タイムスリップ物だからSFという括りもできるが、SF臭さは微塵もない。
    良質な青春小説と言っても良いし、二人の青年の成長物語とも言える。

    ラスト、どちらがミナミの元に戻ってくるのか・・・自分としては吾一であって欲しいけど・・・。もう少し続きを読みたい気がする。ラストの結末は読者に判断を委ねているのだが、ハッキリさせて欲しいという気持ちと、知りたくない気持ちが少し・・・。

    ブックオフでたまたま見かけて買った本だけど、良い本を読めて満足。

  • めちゃくちゃおもしろかったー。
    最初はタイムスリップとか入れ替わりとか、ありがちな設定だなーって思ったけど、意外に奥が深かった。
    ラストに明かされたミナミの状況についても、時期的にも吾一のほうだし、結局どっちが戻ってきたのか分からないけど、、やっぱ普通に考えたら健太なんだろうなぁっと思いつつ、ミナミの告白をどう受け止めたんだろうとか、文子おばあちゃんの形見のことや、古屋の実家の月島の団子屋には行ってみたのかなとか、もう、いろいろ考えちゃって。。
    続編があったらおもしろいのにー!

  • すっげえ面白かった。なのにこの終わり方嫌い。どう収集つけるかと思ってたらこれかよー。こういう思わせぶりなラストは嫌だ。

  • 後半からぐんぐん面白くなりました。読みやすい戦争もので、ラストもいい感じかと。

  • 今まで読んだ小説でいちばんよかった作品
    百田尚樹『永遠の0』とセットでどうぞ

  • 何がどうして入れ替わったのかとかなんでそんなに似てるのかとかもうちょっと詳しく描写してほしかった。

全214件中 1 - 25件を表示

僕たちの戦争 (双葉文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

僕たちの戦争 (双葉文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

僕たちの戦争 (双葉文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

僕たちの戦争 (双葉文庫)のKindle版

僕たちの戦争 (双葉文庫)の単行本

ツイートする