僕たちの戦争 (双葉文庫 お 23-4)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (474ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575510867

感想・レビュー・書評

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  • 現代の男である健太と戦争時代の男である石庭が入れ替わったっていうお話。

    最初はそれぞれの時代の変化による2人の反応がおもしろかったのだが、次第に大変な方へと進んでいく。
    戦争時代へいった健太はなんと特攻隊員に選ばれてしまうのだ。

    『永遠のゼロ』から戦争繋がりで読んだのだが、やっぱり戦争、特に特攻隊員のお話は感動する。
    何度か泣きそうになった。

  • 現代の若者と昭和19年の軍国青年が時空を超えて入れ替わった。ありがちな話かと思うが、カルチャーショックにまず笑える。現代の若者は根拠なしポジティブと言われているが、軍国の世でどう考えて行動するかが面白いところ。時空を超えた奇跡は切ない。

  • 6回目くらい。毎年8月15日に再読してるかも。

  • 夢中で一気に読んでしまった本。

    どうも社会人生活を送るようになってから荻原さんの話がすごく共感しやすい気がしている。

    今回はサラリーマンものではなく、あてもなくフリーター生活(それもクビになったばかり)を続ける若者・健太と、戦時下で御国の為にその命をささげている若者・吾一が入れ替わる、といういわゆるタイムスリップもの。

    それぞれの時代の感覚を持ってそれぞれの生活に順応していく様はとてもコミカル。思わず口に出して笑ってしまうシーンもあった。
    でも、終盤、特に現代の若者である健太のある決意に思わずぐっと来てしまう。

    ラストシーンのそれは、読者に想像を委ねているのだけれど、自分はどのような結末であれ、悲しい結末にはならないのではないか、そう思う。

  • 戦後に生きた少年と戦時中に生きた少年の魂が入れ替わり、その時を生きる。
    戦争がない時代は平和かもしれないけど、戦争があった時代にも平和な瞬間、幸せ等はあったに違いない。
    ただ、その噛み締め方が違うのだろう。
    終戦後も各地で戦闘が起こった…
    知らなかった…

  • 顔も背格好も瓜二つである現代のフリーターサーファーと、戦時中の兵士が入れ替わるストーリー。
    それぞれが、それぞれの時代に適応しながら成長していく。
    笑いもあり、考えさせられる課題もあり。

    ストーリーはおもしろかったけど、少し薄く感じてしまう部分もあり、肩透かしをくらった気分のラストには残念。

  • ラストがもう少しハッキリしてくれてた方がいいな…

  • 健太が最後の最後にミナミのために下した決断に胸が痛くなった。
    呉一も未来にきて愛する人を見つけてやっと生きる喜びを見いだしたんだと思った。皆さんがレビューで書いてあるとおり最後はどったなのかが気になる終わり方だった。

  • 現代に生きるフリーターのサーファーと、終戦前の兵士が入れ替わってしまうところから始まる。それぞれの時代にそれぞれが適応していく過程は面白い。

  • 現代に生きる兄ちゃんと戦時中の兵隊さんが入れ替わる話。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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