真相 (双葉文庫)

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著者 : 横山秀夫
  • 双葉社 (2006年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575511000

真相 (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ある事件を一方向から見た場合と、その事件の真相は大きく異なることがある。5つの短編全て良かった。

  • 短編5編からなるミステリー小説。
    どれもめちゃくちゃ面白かった。
    読みやすい文章な上に、主人公の内面の葛藤や暗さが巧みに描かれていて、誰しも持っている心の弱さや偏窟な人間性に心が惹かれる。物語一つ一つの「真相」が気になって進む手が止まらず、終始ハラハラドキドキした。特に「18番ホール」が印象的で、「世にも奇妙な物語」を思い出させられた。

  • 短編集。読後感はよろしくないのが多い。
    真相を知ることは、必ずしもすっきりして良い気持ちで終わるというわけではないね。知らぬが仏とも言うし。

  • まさに真相を語る短編集
    いつものように雰囲気は暗く重い展開でしたが、楽しめました。
    本作では5本の短編が収録されています。

     真相
     18番ホール
     不眠
     花輪の海
     他人の家

    「真相」
    10年前に殺害された息子の犯人の自供で知る息子の本当の顔。そしてそこから知ってしまう10年前の殺害の真相、そしてそこに至るまでの10年間の真相。家族の苦悩も含めて、切ない真相でした。

    「18番ホール」
    県庁を退庁してまで出馬した村長選挙。担ぎ出された選挙で絶対当選にこだわりる主人公が、当落状況に追いつめられ、疑心暗鬼に。そもそも当選にこだわるのは村の開発計画にまつわる自らの過去の罪。
    選挙の結果は?自分は嵌められていたのか?過去の犯してしまった罪はどうなる?
    結果は、ちょっと変化球でした(笑)

    「不眠」
    リストラされたビジネスマンの哀愁漂う物語。
    睡眠実験の被験者のバイトを通して、不眠になってしまった主人公が深夜目撃してしまった事件。そして、主人公が結果的に暴いてしまうその事件の真相。
    これまた、哀しく、切ない真相でした。

    「花輪の海」
    10年以上前の大学空手部の合宿で起きた部員の死亡事故。仲間の死に後悔し続けた主人公たちの苦悩。合宿で彼を救えなかった後ろめたさ。そして今を生きる人生の辛さ。その人生の辛さから結果的に明らかになる死の合宿での真相。これまた切ない..

    「他人の家」
    前科を持つ主人公が苦しむ世の中の風当たり。前科者ということで仕事も追われ、アパートも追われようとしている中で、差しのべられた救いの手。それでハッピーエンドと思いきや、過去の事件で投獄されていた主犯の男が登場。再び恐喝される主人公。そして、結果的に明かされる「救いの手」の真相。
    これは、ちょっとおもしろい展開でした。

    ということでいずれの5作も、心理描写が暗く、重いストーリで、横山さんらしい展開でした。
    さらに、最後に救われる展開でもなく、哀しく切ない真相が明らかになる物語ばかりでした。
    しかしながら、こういうの好き(笑)
    お勧めです!

  • 面白かった。とにかく先々が気になるサスペンス。このタイトル通り真相に近づいていくそのドキドキ感ハンパなかった。

    犯人やら被害者やら、とにかく追い詰められる気分を本人の立場となり同時に追い詰められる読者。とにかくどうなるのか。どう終わるのか、気になる一冊です。

    短編ですが全てが疾走感とスリルに見舞われます!!!!!!!

    あっという間に読める一冊!!!!!!

  • 別々の5つ短編。タイトルにもなっている第一話「真相」。息子を殺した犯人が捕まったが、それによって知ってしまった息子の本当の姿に父親は・・・。「18番ホール」地元の村長選に立候補した本当の理由は・・・。最後の話「他人の家」、このタイトルの意味は・・・。お疲れ気味の今の私にはちょっと重かった。

  • 人生の階段を踏み外した男たちがもがき苦しむ様を観察出来る短編集です。リストラや、人間関係、前科などに翻弄される姿はサラリーマンとしてはなかなか胸に暗い影が落ちる気持ちがしました。さすがは横山秀夫引き込まれました。

  • 『真相』
    『18番ホール』
    『不眠』
    『花輪の海』
    『他人の家』

    犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。
    ー息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔の「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければいけない理由「18番ホール」など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。
    (裏表紙より)


    事件そのものではなく、事件関係者のその後のストーリー。どの話も、クライマックスに向けての疾走感がすごい。この後どうなってしまうのか、とハラハラし通しでした。
    小さな事でも、大きな事でも、やはり悪い事はしてはいけない。
    でも窮地に立たされるにつれ、小さな悪事を許容してしまい、それが致命的な大きな悪事に繋がってしまう。
    そんな雪だるま状態に、人は陥りやすいのかもしれない。
    (2016/4/5 読了)

  • 事件そのものよりもそれに関わる人達の心理や心の闇、暗部が書かれている短篇集。
    「18番ホール」が一番興味深い話だった。
    事件を発端に疑心暗鬼を生じ、そしてまた事件へ…という負の連鎖をこの先断ち切れるのか、それとも一生後ろ暗いままでいくのか、結末が書かれていないだけに色々と考えさせられた。

  • 今後更に読者を増やすであろう横山秀夫作品の再読。
    個人的には「18番ホール」「他人の家」が秀逸か。
    しかし表題作の「真相」も、、、傑作とはこのことを言う。

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