優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575511932

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/684191

    主人公は駅で声をかけられた女の子と恋人に。
    でも彼女はなかなか家族を紹介してくれない。
    その理由を知った時、彼がとった行動とは?

  • 穏やかな起承転結が心地良い、斬新な短編集でした。
    最初の数行で何なに??ってなってしまい、気がついたら解説でした。
    細かな日常の描写がよりリアルに感じて、まるで俯瞰で見ているかのようでした。

  • 優しいお話

  • 「そしてバトンは渡された」の著者による短編集。どの作品を読んでも登場人物の優しさに触れることができる。見せ方、接し方はそれぞれだが、みんな優しくて、この季節にぴったりな一冊。二時間くらいで読めるので旅のお供に良い。

  • ꒰๑•௰•๑꒱...?

  • 娘から拝借。

    そうか・・これが“瀬尾ワールド”ってやつか。

    言葉のひとつひとつがスーッと心に入ってくる。

    人に薦めたくなるのがよくわかる。


    素敵な本だった。
    読んでよかった。

  • 短編集。
    どれも温かい物語のように仕上げているが、私にはどうも倫理的に納得いかない。

    以下、ややネタバレあり。

    「優しい音楽」☆☆☆
    タケルと千波の二人の時間の過ごし方はゆったりしていてうらやましい。
    何もアクティブに過ごすだけがデートではない、のんびりうだうだと時間を無駄に過ごすのが贅沢だったりするんだよな。
    食事の食べ方の違いを「愉快なこと」と受け入れられる千波は素敵だし、二人のリズムが合っていて、いいカップルだと思う。

    しかし謎が明らかになった後、タケルはあくまでもタケル自身として受け入れてもらえるように振舞うべきだったと思う。
    家族は誠の喪失を受け止めなければ前に進んでいけない。
    誠もその方が幸せなはずだ。
    そこをわざわざタケルが成り代わって穴を埋めるというのは違う気がする。
    結果としてタケルは誠と違うことを示すことができたが、過程に納得がいかない。


    「タイムラグ」☆
    不倫相手の娘を預かるという時点で抵抗があるが、これは瀬尾まい子も織り込み済みの反応だと思う。
    そのイメージを払拭するほどの温かい物語に仕上げようという魂胆であろうが、最後までそれはかなわなかった。

    たしかに、佐菜との時間は微笑ましいものだったが、祖父の家に行くあたりからおかしい。
    正体を明かさないまでも、息子の不倫相手が夫婦の結婚を認めろというのは、出しゃばりすぎだ。
    というか、不倫してるくせにどの口が言っているんだ。
    それに言いくるめられる祖父も滑稽でしかない。

    平太の家庭にとって、この物語はプラスだったかもしれないが、深雪はいいように使われただけだ。
    平太にだけ都合のいい状況をずるずると続けて、結婚も難しくなったころに捨てられて、一人で寂しく死んでいくしかない。
    不倫で温かい物語を作ろうなんて言うのが間違い。


    「がらくた効果」☆
    同棲している彼女がある日突然「拾ってきちゃった」なんて言ってホームレスを連れてきたら、私ならその場で別れる。
    「佐々木効果」がどうとかそういう話じゃない。
    愉快だなんて言っていられない。
    価値観がここまでずれていると、共同生活は無理だ。
    居座るホームレスも気持ち悪い。


    どの短編も、物語として客観的に見れば滑稽なのかもしれない。
    しかし、『図書館の神様』に救われた思いがしただけに、瀬尾まい子の作品は自分に重ねて読んでしまう。
    そうやって現実を意識して読むと、どの短編も受け入れがたい。
    奇抜さはいらないから、素直な温かい物語を書いてほしい。

  • 瀬尾まいこの小説は初めて読んだ。普通の人々の生活の中に起こる少しありえないような出来事を、爽やかな感動を呼ぶように描いた短編集で、読書後には温かい気持ちになる。

  • ・瀬尾さんって本当に優しい人なんだなと思った
    ・心が暖かくなりました

  • シビアな(ときに変な)状況でも、大らかさと温かい目を保つことが大切だと思いました。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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