陽だまりの偽り (双葉文庫 な 30-1)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 539
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512199

感想・レビュー・書評

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  • 短編5作品収録
    いずれの作品も楽しめました
    考えられたストーリー、奥が深いというか
    短編作品の評価は高いらしく、他の作品も
    気になるところです

  • 短編集

    生活してれば大なり小なりの窮地に追い込まれることは普通にある。
    なんとか誤魔化せないか?責任転嫁出来ないか?主人公たちも窮地に立たされて心が乱れ、なんとか凌ごうとアタフタする。
    けれど冷静になって考え直した時に、自分がとるべき道だったり、今まで気付けなかった事が見えてくる。各短編のラスト…主人公たちの行動や考えに ほっとした気持ちにさせてもらえた。

  • 長岡弘樹の初単行本の文庫化。

    物忘れのひどくなった事を知られまいとする男と、同居の嫁。
    市役所に勤める男と、同僚たち。
    昇任を控えたシングルマザーと、反抗期の息子。
    身代金目当てに誘拐を企てた男と、さらわれた少年の母親。
    荒物屋を営む男と、不良に絡まれた受験生の息子。
    普通の人々の、日常の中に起きた事件を描いた短編集。


    不可解な出来事の裏に、ひやりと冷たい計算や、温かい愛情が隠されている秀作揃い。
    表題作の『陽だまりの偽り』と、『重い扉が』が特に良かった。

  • 『教場』で話題の著者だけれど以前に短編を読んで面白かった記憶があったから安心して読めた。ハズレがなくどれも面白かった。相性がいいようだから他の作品も読んでみたい。『教場』は映像を先に見てしまっているからほとぼりが冷めた頃に読んでみたい。

  • デビュー作ということを知らずに読み進めたが、表題がテーマの短編集で日の当たるところから足を踏み外す人の心理に迫る描写はさすが。短編なので、いいところで終ってしまい、もっと内容を掘り下げて色々と知りたくなってしまった。写心が好きな作品かな。
    傍聞きも是非とも読みたい。

  • 傍聞きよりも前の短編集。デビュー作。プレイヤーが好み。

  • 「傍聞き」の後に読みました。
    短編集ですが、その中にそれぞれしっかりとしたストーリーがあって、サクサクと読み進められます。
    ラストはやはり闇ではなく一筋の光が感じられ、安心します。この著者の他も読んでみようと思います。

  • 物忘れがひどくなった老人、中学生の息子と意思疎通が図れない母親、市役所の駐車場を管理する課長、写真館の経営が苦しくなった店主、息子が傷害事件に巻き込まれた荒物屋店主。事件に巻き込まれるのは些細なきっかけだが、その裏にあった勘違いや思い込みや・・・というのが5つの短編ミステリーに共通したストーリー。これでデビューした著者のためておいたアイディアを書き並べたのだろうが、そのひねりの部分だけを見せられた感じで、小説としての楽しみに欠けた。

  • あまり好きな状況設定ではない。特に二つ目。でもまあ読める。

  • 「自薦Theどんでん返し3」を読んで長岡弘樹さんを知り、第一作目のこの短編集を手にしました。
    5編の短編集です。どれも評判通り構成がしっかりしてて内容が素晴らしく面白かった。
    「陽だまりの偽り」を手にして正解でした。
    「傍聞き」も是非読んでみます。

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著者プロフィール

1969年山形県生まれ。筑波大学第一学群社会学類卒業。2003年「真夏の車」で小説推理新人賞を受賞し、05年『陽だまりの偽り』でデビュー。08年「傍聞き」で第61回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。13年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」の1位、「本屋大賞」6位などベストセラーとなった。他の著書に『線の波紋』『波形の声』『群青のタンデム』がある。

「2022年 『殺人者の白い檻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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