Presents (双葉文庫)

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著者 : 角田光代
制作 : 松尾 たいこ 
  • 双葉社 (2008年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512403

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Presents (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

  • 気づかないだけで いろんな物をいろんな人からもらっているんだろう。嫌な事の方が記憶に残るかなぁ。

  • 大切な人との繋がりを書いた短編集。
    「presents」という題にもあるとおり、いろいろな贈り物についてくる気持ちを、優しく伝えてくれる。
    一番好きなのが「名前」。これを読んでから、知っている限りの名前を思い浮かべると、どの名前にも意味があるということに気がつく。自分の名前を大切にしたい。
    「ランドセル」や「鍋セット」も良かった。
    誰かにものを贈る気持ちや、プレゼントに喜ぶ気持ちを持ち続けたいと思う。

  • 周囲の人達とのつながりが心に染みます。
    求めるものは全て身近にあることを再認識させられました。

  • とても心がほっこりする内容の多い短編小説集です。

  • 贈り物をテーマにした短編集。
    小説と絵のやさしいコラボレーション。

    基本的には女性向けと思われますが、年代順に並んでいるようで、後半に向けて(特に「ぬいぐるみ」「涙」の最後のくだりとか)グッとくるものがありました。「合い鍵」の、心が離れていく感じも良くて、他の短編もひとつは印象的なフレーズがありました。

  • じみに良かった。

  • ストレスにまみれたときに読んだら、小説の世界に魅了され心が解放されました。

  • 女性が一生のうちにもらうプレゼントをテーマに書かれた短編集。

    角田さんの文章と、松尾さんの絵がとても暖かくてマッチしているので、角田さんの文章に松尾さんが挿絵を描いたのだろうと思ったが、実は同じテーマを与えられてそれぞれが製作したのだと分かり、驚いた。

    プレゼントといっても、贈られるもの、受け取るものはモノ自体だけではなく、送り主の気持ち、渡されたときの記憶、思い出。

    特に「名前」と、「ぬいぐるみ」が好き。
    生きる上で辛いこと、どうしようもなく無気力になる瞬間もあるけれど、それでも人生って素晴らしい、と思える瞬間が確かにあったと思い出す。
    子どもって、それほど大きな存在。

    私の子どもはいま2歳、「おかあさん、おかあさん」と甘えたがりの絶頂期。
    でも、いつか「うるさいなあ」と煙たがれる時期が来るだろう。
    そのとき、きっと私も、この小説の主人公と同じように、この子が生まれた瞬間のことを思い出すだろう。
    私が生まれたときの、母と父の気持ちを想像するだろう。
    それが何より、私を強くしてくれる、幸せにしてくれる記憶だと思う。

  • ■人生は、幸せなプレゼントであふれている

    私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。この世に生まれて初めてもらう「名前」。放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。子供が描いた「家族の絵」―。人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切りとった12編。贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。

  • 人生における贈り物。
    それは姿も形も様々。
    ある人にとっては何でもない物事かもしれない、でも自分にとってはかけがえのないもの。
    そんな大切な贈り物にまつわる短編12編。

    『名前』
    名前は両親から子供への初めてのプレゼントです、と言われる事がある。
    近年はDQN、キラキラネーム、なんて言ってやり玉に挙がる事も多い。
    確かにいくら何でもそりゃないよ、というもの(嘘か真かわからないが)もあるが、多くの場合、色々な思いが詰まっているはずだ。
    だから迷信かもしれないけれど字画を気にしたり、やたら派手な名前になったりもする。
    でもそこにある思いは、この子が幸せになりますように、そんな思いなのだ。

    『鍋セット』
    私が一人暮らしを始めたのは親と喧嘩したからだった。
    出て行ってやるよ、と右も左もわからず引っ越しを始めた。
    その引越しの荷物の中に母がこっそり鍋を入れておいてくれた。
    その鍋でカレーを作り、夏の泊まり勤務だというのに朝から出しっ放しにして腐らせたり、大量のオカラ炒めを作ってしまったり。
    この物語を読んでそんな幾多の失敗を思い出す。
    私もいつか子供たちに鍋をプレゼントする日が来るのだろうか。
    煮炊きをきちんと教えて、自活できる強さを与えてあげられるだろうか。
    ル・クルーゼやバーミキュラ、ストゥブなんてかっこいいやつじゃなく、普通の雪平鍋や両手鍋とともに巣立てるように。

    『絵』
    怒りすぎてしまう母親。
    これは私か?
    「何を叱っているんだかわからなくなって、ただ泣かしたい衝動だけが残る」
    そんな情けない母親だが、子供の描いた絵を見て泣いてしまう。
    ごちゃごちゃした、子供のいる家特有の姿、汚い玄関、掃除してもすぐに汚くなる家。
    でもそれはそこにみんなが住んでいるから。
    今日は抱きしめてあげよう。
    いや、今日だけじゃなく、明日も明後日も何度でも。
    片付けて、叱って、汚れて、片付けて、抱きしめて。

  • 短編集なので読みやすく、読後にほっこりした気持ちになれる本。

  • いただきもの。
    たいせつなものがすこしずつ散りばめられていて、宝箱のようなおもちゃ箱のような本。

    改めて、大切に思っていただいてるんだなぁとも思う。
    ひとつひとつ拾ってきちんと向き合っていけたらいいなぁ。

  • 読んでて泣きそうになる物語ばかりだった。
    プレゼント・・・死を迎える自分(母・妻)の作品は特に涙::

  • 女性視点の誕生から最期まで。「名前」母に何故この名前で漢字なのかと尋ねたことがある。単に響きとその漢字が好きだったからと応えてもらった。そうか。4歳下の妹の名前は私がつけた(らしい)。いくつかの候補から選んだよう。ただ、当時その漢字が名前には認められないとのことでひらがなに。妹はどう思ってた/思ってるんだろう。漢字がよかったのか?「うに煎餅」これはあかん。こんな男に引っかかり、途中修正したもののまた逆戻り気味。本人がそれでいいなら仕方ないけどその選択をしたのは君だ!と本にツッコミ。「涙」最期は笑顔が希望!

  • よかったです
    短編小説で主人公がそれぞれなんですが 時間系列があって 少しずつ年をとっていく感じが面白かったです
    初キスが可愛かった♥

  • 走っても走っても桜は途切れなかった。ときおりはらはらとこぼれ、薄桃色の花びらがタクシーの窓にぺたりと貼りついた。桜の花は、満開になるとなぜか動きを止めたように見える。昼間でも発光している特殊な明かりみたいに見える。タイムマシンに乗っている気分だった。子供を産みにいくのではなく、はるか昔の見知らぬ誰かに会いに行くような。薄桃色の桜が頭上を覆い、その向こうに澄んだ青空があり、目線を落とせば、道端には黄色い菜の花が風に揺れていた。家々の庭からは、れんぎょうが、パンジーが、名も知らゆ色とりどりの花が、私を見送るように顔を覗かせている。春だった。視界のすみずみまで、春だった。


    必要もなく人と人を遠ざけるし、それに、なんとなく恋は私たちを弱っちくする。


    なんとなくへんな感じだった。胸の中がざわざわするみたいな、くすぐられているような、空を仰いで笑い出したいような、誰かの背中を思いっきりぶっ叩きたいような。

  • 前々から本屋で迷っていたのですが、ブックオフで見つけて
    即購入しました。
    物語と絵がとてもよく合っていると思いました。
    角田さんの小説はこれが唯一持っているものなので
    楽しんで読むことが出来ました。

  • 「名前」をつける、つけられた記憶のプレゼントから始まり、最後は名前だけを持って旅立とうとする女性に贈られる「涙」のプレゼントで終わる。それがとても印象的だった。

    すべての話が全く違う女性の話で、全く違うプレゼントをもらうストーリなのに、なぜかなにか繋がっているような気がする。
    例えば、パートナーに浮気をされる、というシチュエーション。ある女性は離婚を決意し、ある女性は思い出の地にパートナーと旅行に行って、ある女性は涙もみせず髪を切り、ある女性は旅立つ間際に浮気相手に挨拶などしている。
    同じような状況でも、それぞれの決意や挑む姿に、正解ってないというか、女性の持つしなやかさみたいなものを感じた。

    人が人にプレゼントするとき、そこには明確な意思表示があり。それをどう捉えるかは結局受け取り側であり、それが生活の豊かさや楽しさや色々なものになるんだなぁと思った。渡した人はなんとなく渡した場合でも、「人が人に何かをプレゼントした」その事実に意味があるなぁと。

  • ひとつひとつのお話が、リボンをかけられたプレゼントのように幸せであたたかい気持ちになる短編集。とくにヴェールというお話が好きだった。

  • 松尾たいこ繋がり。

    松尾たいこの絵と角田光代の物語。

    これの前に読んだ松尾たいこ&江國香織より
    こちらの方が私は好き。

  • 女性が一生のうちにもらう贈り物。
    優しさと哀しみのお話。
    数々のpresentsのおかげで人生が輝くのね。
    表紙の絵も綺麗で、心に残る一冊になりました。

  • 産まれてから死ぬまでの毎日が「プレゼント」になりうるのだと思った。
    私が生きてきて今までのお話はすごく共感できたけど、それ以降はなんとなく、ふむふむふーんって感じで、少し雲をつかむような感覚だった。自分の中の区切れごとに読み返したい本。絶対感じ方違うと思う。

  • 出産から学生時代を経て社会人になり、結婚や出産をして大人になっていく間に贈られたものや大切な人との記憶が綴られた短編集。「絵」「料理」が好き。

  • 名前は証…と。
    それが一番の幸せ…と。

  • プレゼントにまつわる短編集。12編もあるから、失速感がいなめない。
    それでも、「名前」だけは泣かされた!
    ――私はなぜか、別れた二人の恋人のことを思い出す。彼らも彼らの名前にふさわしい日々を送っているだろうか。彼らの名前にふさわしい場所を、目を見開いて見ているだろうか。――
    誰しも、何かの願いを込めてつけられた名前。親の当時の心を考えると、そして今自分が名前にふさわしいかどうかを考えると、泣いてしまうねぇ…

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