- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575512793
感想・レビュー・書評
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必ず誰かが裏切る、という目で読むと
なんとなく予想できた結末。
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上巻は頭脳戦だが、下巻は肉体戦だ。
作戦決行からスピードアップし、
ラストまで目が離せない。
くすぶっていた火種が次々と爆発し、
積み上げた計画がパラパラと崩れ落ちる様は
バベルの塔を連想させる。
最もしたたかで、そして運の強い人が手にした大金。
この先もきっとその人は、上手くやっていくんだろう、
なぜか優しい眼差しで、その背中を見送ってしまった。 -
動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。今度は権謀術数のかぎりを尽くして、仲間を出し抜く。腐ったカネの甘い匂いは、無関係だったはずの餓えたハイエナたちをも誘き寄せる。しかし、いつでも勝者ーカネを手にできるのはただ一人。果たしてブラックマネーは誰の手に!?
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まさに馳ノワール。出し抜き出し抜き返しの連続。主人公と思われた者が最初に消え、相棒が消え残ったのは女!客観的に全体を見通せるのは男より女だな。
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積み上げた計画が、一瞬の欲望の前に崩れていく。なんと業深き人達。やっぱり馳星周は、気が滅入る。当分は読まないだろうが、しばらくすると、また読みたくなるやろなぁ(笑)
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動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。今度は権謀術数のかぎりを尽くして、仲間を出し抜く。腐ったカネの甘い匂いは、無関係だったはずの餓えたハイエナたちをも誘き寄せる。しかし、いつでも勝者―カネを手にできるのはただ一人。果たしてブラックマネーは誰の手に!?進化する馳ノワールは新たなステージに到達した。
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「これぐらいでびびってんじゃねえ―」
ううむ、確かにトーキョー・バビロンだ、と唸らされた。
オヤビン、全くどうしようもねえやつらでゲスよ。
しかしながらハウエバー、巷でしょっちゅう繰り広げられているチンケなハッピーエンド達に比べれば、
むしろ俺にはこちらの方が全然心地良い。
小説とはこうあるべきなのかもしれん。
止め処なく溢れ出す感情の波、しかと受け止めた。
面白かった。
と、偉そうな事を書いてみて、
たかだか十冊程度しか読んでいないくせに。
俺はひとりごちて、恥じる。
誰にも邪魔されず、この恥的な感覚に今しばらく酔っていたい。
それもまたバビロン。