ト-キョ-・バビロン (下) (双葉文庫 は 13-3)

著者 :
  • 双葉社
3.25
  • (7)
  • (17)
  • (28)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 198
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575512793

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 必ず誰かが裏切る、という目で読むと
    なんとなく予想できた結末。

  • あかんわ、これは、、、これはアカン。全然、合いませんでした。馳星周さん、すいません。コレはマジで全然ピンと来ませんでした。ごめんなさい。

    上巻、下巻、とりあえず読み通して。どこにも面白いと思う箇所がなかったです。もう完璧にコレッぽっちも。で、「面白くなって欲しいなあ」という期待、願望すら思うこともなく「コレは多分全然アカンだろう」と予想して、完全にその予想通りに物語が終わったという予定調和。こりゃまいった。いやもう、ホンマにゴメン。全然あかんわこの本と自分との相性は。

    多分、ちゃんと冷静に分析すれば、「何故にこれほどまでにこの本と自分とは合わなかったのか?」というのは理解できるのでしょうが、うーん。まあ、いいや。これ以上なにかを事細かに追求しようとすると、ひたすら、この本に対する文句と不満を書き連ねるだけになってしまうので、止めておきます。いやもう。ただただ、合いませんでした。それだけでいいや。

    作者の馳星周さんと、この本が好きな方には申し訳ないのですが、本当に自分とは合わなかった。そういう本でした。そういう本が、この世に存在する、という事が分かっただけでも、上下巻を読み通した価値はあったな、と思います。どんな事でも無駄ではない、という、ね。そんな気持ち。で、まあ、もう一回読むことは、ないでしょう。ごめんなさいね。いやもう、全然あわんかったなあ~。

  • 上巻は頭脳戦だが、下巻は肉体戦だ。
    作戦決行からスピードアップし、
    ラストまで目が離せない。

    くすぶっていた火種が次々と爆発し、
    積み上げた計画がパラパラと崩れ落ちる様は
    バベルの塔を連想させる。

    最もしたたかで、そして運の強い人が手にした大金。
    この先もきっとその人は、上手くやっていくんだろう、
    なぜか優しい眼差しで、その背中を見送ってしまった。

  • 動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。今度は権謀術数のかぎりを尽くして、仲間を出し抜く。腐ったカネの甘い匂いは、無関係だったはずの餓えたハイエナたちをも誘き寄せる。しかし、いつでも勝者ーカネを手にできるのはただ一人。果たしてブラックマネーは誰の手に!?

  • まさに馳ノワール。出し抜き出し抜き返しの連続。主人公と思われた者が最初に消え、相棒が消え残ったのは女!客観的に全体を見通せるのは男より女だな。

  • 積み上げた計画が、一瞬の欲望の前に崩れていく。なんと業深き人達。やっぱり馳星周は、気が滅入る。当分は読まないだろうが、しばらくすると、また読みたくなるやろなぁ(笑)

  • 動きだした計画。巨額のブラックマネーにも、あと少しで手が届く。今度は権謀術数のかぎりを尽くして、仲間を出し抜く。腐ったカネの甘い匂いは、無関係だったはずの餓えたハイエナたちをも誘き寄せる。しかし、いつでも勝者―カネを手にできるのはただ一人。果たしてブラックマネーは誰の手に!?進化する馳ノワールは新たなステージに到達した。

  • -

  • 読み進めるうちに積もる、陰鬱な気持ちと徒労感。
    馳星周の作品は、読んでてホントに疲れますww

    のっぴきならない状況に追い込まれる主人公。
    いつもの馳テイストですね。

    最後は、やっぱりなブラックテイストの締め。
    同じ手法と言えばそれまでだけど、期待通りと言えば期待通りww

  • 「これぐらいでびびってんじゃねえ―」


    ううむ、確かにトーキョー・バビロンだ、と唸らされた。
    オヤビン、全くどうしようもねえやつらでゲスよ。


    しかしながらハウエバー、巷でしょっちゅう繰り広げられているチンケなハッピーエンド達に比べれば、
    むしろ俺にはこちらの方が全然心地良い。

    小説とはこうあるべきなのかもしれん。
    止め処なく溢れ出す感情の波、しかと受け止めた。
    面白かった。


    と、偉そうな事を書いてみて、
    たかだか十冊程度しか読んでいないくせに。
    俺はひとりごちて、恥じる。


    誰にも邪魔されず、この恥的な感覚に今しばらく酔っていたい。

    それもまたバビロン。

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

馳星周の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×