- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575513448
感想・レビュー・書評
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考えない人には効果のないとても陰鬱でスマートな復讐
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本屋大賞作品を読んでみようと。
復讐は終わらないし、止まらなかったんですね。
我が娘を殺されたらそのままでは済まない、という気持ちはありながら読み進めてしまいましたが。
納得した終わり方ではないモヤモヤ感が残りました。
「母」について考えさせられた作品でした。 -
ひとつの告白から始まり、起こった事件の全貌が明らかになっていく。
少しの不安がありながらも、事件の真相を知りたい気持ちと、結局誰が悪者なのかを突き止めたいという、野次馬ごころみたいな好奇心で読めます。
ラストはバサッと終わって気持ちいいけれど、この本に文学的な楽しさがあったかと言われると、どうかな〜という気持ち。 -
面白かったが、再読したいとか、映画も見てみたいとは思えない小説だった。
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終業式の日のホームルーム。この日限りで辞職する教師が、生徒に語る独白から物語は始まる。「私が教員を辞めるのは、娘をこのクラスの生徒に殺されたからです。」
クラスメイト、犯人の家族、そして犯人。多視点からの心理描写によって、徐々に徐々に事件の真相が明らかになっていく。読み進める手が止まらず一気に読める面白さはある。一方で、読み終えた後の満足感はほとんどない。それは犯人の考え方や犯行に用いた道具にピンとこなかったから。言い換えると、リアリティを一切感じなかったからなのかもしれない。
週刊文春ミステリーベスト10 1位
このミステリーがすごい! 4位
本格ミステリ・ベスト10 21位
ミステリが読みたい! 3位
本屋大賞受賞(2009年) -
一つの殺人事件を
被害者の母(先生)
加害者A(生徒)
加害者B (生徒)
Bの母
Bの姉
加害者の同級生
の視点から描き驚きの真実が次々に明らかに
殺人に至るまでの心理がえぐい
先生すごw -
湊かなえさんの作品を初めて読みました。
流石はイヤミスの女王ですね。
人間の醜く弱い部分を浮き彫りにしており、それでいて強いエンターテイメント性も感じられました。映画化されているのが納得の作品です。
鳥肌を立ててゾクゾクしながら読み進めましたが、衝撃的な結末に読後感は放心状態でした。
好みが分かれると思いますが、イヤミスの奇才で今後が楽しみです。 -
一章で、グッと掴まれて続きが気になって一気読み。色々と想像しながら読み進めたけど、その上をいくドロドロ具合だった。
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初めて読みましたイヤミスの女王。
最後まで救われることがなく、
個人の価値観で告白されていく様子は、
そういうことか。
と何度も頷くしかありませんでした。
思春期の子供を持ったらまた読みたい。
いや、全親が読むべきだと思った。
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『感想』
〇引き込まれるものはあったが、人に勧める本ではないと感じる。
〇これを読んで、明日への活力であったり、自分の成長につながるかと考えたら、それは難しい。
〇この結末、誰か救われた人はいるのか。ほぼ死んで終わり。
〇命の重みがなさすぎる。設定がリアリティのある学校という世界のため、余計につらい。
〇人は死んだら終わり。だから誰か他の人を終わらせるのはいけないよ。もう取り戻せないんだから。