告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

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著者 : 湊かなえ
  • 双葉社 (2010年4月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575513448

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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)の感想・レビュー・書評

  • 4歳の娘を持つシングルマザーである中学1年生の担任だった森口教諭。
    ふわふわしたものが大好きな、愛らしい娘は、学校のプールで遺体となって発見される。
    この事件は、娘が誤ってプールに落ちた事故として処理される。
    担任は学校を去る日、クラスの生徒たちに向かって告白を始める。
    娘はクラスの生徒に殺されたのだという恐るべき事件の真相、そして――。

    寝る前にちょっとだけと読み出し、衝撃のラストまで、ぐいぐい読んでしまった。本屋大賞はダテじゃない!
    語り手は担任から、クラスメイト、犯人の少年の母、犯人の少年へと移る。
    身勝手で自己愛に満ちていて、虚栄心にあふれていて、被害意識が強くて…
    私も持っている人間の汚い部分、弱い部分をこれでもかと突きつけられてくる。

    この国では、少年に大切なわが子を殺されること以上に、被害者が置き去りにされ理不尽を感じるものはないのではないか。
    自分の死を強烈に意識する立場に置かれ、または自分の大切な人を奪われて初めて、自分の犯した罪の大きさ、自分の奪った命の重さを知る。
    それは真だと思う。
    感情を押し殺した告白の中、時々にじみ出る愛娘への深い愛情、愛娘を失った悲しみ、愛娘を奪った生徒に対する憎しみ、理不尽さに対する憤り…。
    こんなたくさんの感情を、森口先生は一人で抱えているのだ。どんなに重くつらいことだろうか。
    ただ守るべき無垢な我が子を無惨にも殺され、裁きを受けさせることもできない。森口先生の気持ちを思うと、復讐は当然の感情で、責められるべきは少年たちだと思う。

    一方で、本当にこれでいいのかなという気持ちが残ったのも確か。
    この本でも出てくるK市の中学生の少年が起こした連続殺人事件。
    犯人の少年と同世代の私は当時、中学生で善悪の分別がつかないはずがない、少年院なんてなんて生ぬるいのだろう、社会に復帰したらまた同じことを繰り返すだろうと思っていた。
    でも、時が流れ彼が約7年後に社会に復帰したと聞いたとき、中学生からの7年は「長かったな」と感じ、少年の1年は、大人の1年とは違うということを実感した。少年の更生もあり得るんじゃないかという気持ちすら生まれた。
    桜宮先生のように、少年の更生を信じて赦す、なんてきれいごとより、この「誰も救いにならない」けれど「少年に相応の報いを与えた」ラストの方が多くの人に受け入れられるだろう。でも、実際の社会では、少年の可能性を信じ見守る存在も確かに必要なのだ。
    そして、森口先生の復讐で、少なからず少年たちの周りの人は被害を受け、関係ない人も巻き込んでいること。憎しみが憎しみを生む負の連鎖…。
    ラストに「そうきたか・・・!」と思いつつも、読後、ダークなイメージだけが残ってしまったのはそのせいか。

    最後に、容赦ない森口先生語録。冷たい瞳で見据えられながら言われたら凍ること間違いない。

    “三年生の担任を持つと、受験を前にして、「この子はやればできるんです」と保護者の方からよく言われるのですが、この子、の大半はこの分岐点(=ある程度伸びて頭打ちになったところ)で下降線をたどることになった人たちです。「やればできる」のではなく、「やることができない」のです。”

    “馬鹿ですか?ラブレターの中には、散々、馬鹿という言葉が使われていました。あなたはいったい自分を何様だと思っているのでしょう。あなたがいったい何を生み出し、あなたが馬鹿と言いながら見下す人たちに、何の恩恵を与えているというのですか?”

  • 文庫本になってからなので、かなり遅めに読みました。

    部活の先輩が読んでいたのをきっかけに、
    すごい売れてるしどんな本なんだろう~と思いまして。

    最初の方はわりと字がびっしりで、読みにくいなあとか思ってたんですが
    (まあ私が字がびっしりの本を読み慣れていないだけですが…)

    なんかね、読み進めていくうちに止まらなくなってきちゃって!!
    そっからはもうあっという間でしたね。あれよあれよと言う間に
    ページをめくってしまいました。

    様々な登場人物の視点から物事が進んでいき、
    色んな人の人格が崩壊していく様や、堕ちていく姿が
    とてもリアルな描写で表現されていて……。

    そしてラストにはとんでもない爆弾が仕掛けられています。
    あ、爆弾って言っちゃった。でもネタバレにしてますからね。

    やはり、ベストセラーは読むべきですね!!
    最近は、なんでこんな本がベストセラーなんだあああああと
    言いたくなるような本も中にはありますが、これは納得の一冊ですよ!
    デビュー作なんて信じられない。

    圧倒されました。
    これから湊かなえさんの本は、頑張って全部読んでいこうと思います。

  • 水面に投げられた石のような本でした。
    話題作として何度も耳に入りながら、なかなか手を伸ばせなかった本です。読み終わるのはあっという間。
    それでいながら、読了後はなかなか鳥肌が消えませんでした。

    「聖職者」「殉職者」「慈愛者」などのタイトルのもと、犯人やその母親、級友がたんたんと語る、あるいは綴る物語でした。

    真実はひとつでも、その見え方、捉え方は人それぞれで、むしろ見えない部分こそが著者の書きたかったものなんじゃないかと思ったほど。
    和紙を重ねるみたいに、話を進めるごとに色濃く事件の全貌が見えてきます。
    読んでいて、きっと先には救いなんてないんだろう。
    そう思うのに、読み進めるのを止めることができず。もしかすると、見方によっては救いがあるのかもしれないけれど。

    いたるところにトゲが散りばめられていて、読んでいてチクリと痛い。
    どなたかがレビューで "弱っている時に読むものじゃない" と書かれていたけれど、本当にそのとおりですね。
    湊さんの次作は、ぜひ弱っていないときに読んでみよう。

  • 筆者の筆力はものすごい!

    まさか文庫一冊、就寝前に全て読みきる事になろうとは!
    とにかく、
    (朝の目覚めが悪くなりそうだ…)と、思いつつ、いつ本を閉じればいいのか、きっかけが掴めないのだ。

    読書中、私は思い出していた。
    子供達がまだ、小さな赤ん坊だった頃の事を。

    あまりにも可愛らしいこの小さな手が、柔らかな頬が、私を見て微笑む表情が、
    愛おしくて愛おしすぎて、
    (もしも今、誰かがこの子の命を奪ったとしたら、私はその人間を許せるだろうか?)
    言いようの無い不安に駆られていた日々の事を。

    物語は告白から始まる。
    教壇に立ち、生徒に話し始める先生の話は驚く程、ショッキングだ。

    「途中、気分が悪くなる様でしたら、帰っても構いません。」
    そう促しても、誰一人帰ろうとしないその告白の内容とは。

    先生の娘が事故で死んだ。
    報道ではそう知らされていた事件だったが、実は娘は殺されたのだ、と言う真実。
    そして、犯人はこのクラスの生徒だという事。

    あくまで冷静に、取り乱すことなく、淡々と語り続ける先生。
    大事な大事な一人娘を殺された母親としての鎮痛な気持は痛いほど伝わるのに、
    先生は、
    教師としての立場を考えているのか。

    能面の様に今は、変えない表情からは、その真意がなかなかつかめない。

    しかし。

    告白の締めくくりは聖職者としての仮面を外し、粉々に砕いて終わった。

    子を殺された母の心理としては、純粋すぎるくらい、純粋であったと言える。

    ただ、

    事件とは、一本の直線上の上でのみ、行われるのではない。

    告白はやがて、

    「級友」「犯人」「犯人の家族」…と続き、
    事件に関わった全ての人間の心情が浮き彫りになって行く。

    そこには、
    添うべき同情も存在したが、
    「自分の子を殺された」と言う揺るがない事実の前では
    ただただ、過ちを犯した人間は報いを受けて当然。

    と言う冷ややかな目で見るしか、理性を保つ術がない世界感だった。

    子殺し、親殺しなど、陰惨な事件も度々目にする世の中にあって、
    本当は救いの手を誰もが求めているはずなのに、
    誰も助けてはくれない。

    行き場の無い思いを、ぶっとばすかの様なラストであったが、
    それも救いでは無かった気がした。

  • 面白くてあっという間に読めた!後味が悪いっていう人が多いけど、私はなんだか清々しい気分になった…森口先生が淡々と丁寧な口調で追い詰めていく感じがすごく良いです。

  • こ、こ、こ、こわ~~~~~~!!!
    ここまで圧倒されたミステリーサスペンスな話を読んだことないっ!
    これ、ほんとに、デビュー作ですか?
    な、な、なんちゅーー本。すごすぎる。

    私は日本の映画は観ないし、とくに、本を映画化したものは絶対に観たくない。
    日本でのこの映画に対する評価を知らずに読んだからか、すっごい怖かった。
    子供を殺された母親の復讐心、おそろし~~~~。

    最初から、ズバッとかましてくれた先生の告白で読んでて
    「最初からこんなに衝撃的だったら、後はどんな展開が待ってるんだろう」という好奇心でページをめくった。
    もう止まらない。
    殺人をしたいけど(結果的に)殺さなかった少年と、殺したくないのに殺してしまった少年。
    彼らに復讐する元教師。

    いろんな人の告白を読んでて、加害者も被害者に、被害者も加害者になっていく光景が目に浮かび、それぞれ過ちを犯しながら、いろんな経験や思いを背負ってる姿に、ほんのわずかでも頷けるとこがあったのに、
    なのに、それなのに、子供の殺された教師の復讐で全てが否定されてしまった。

    せっかく、世直しやんちゃ先生が
    『すべてを水に流せるという復讐はない。』
    『憎しみを憎しみで返してはいけない。それで心が晴れることなど絶対にない』
    と死ぬときに言ったのにもかかわらず、なのに、それなのに、
    それでも復讐をしようとする母親の狂気。

    すさまじい。

    もし、自分の子供が教え子に殺されたら、そこまで思うか。。。。

    なんか、みんなそれぞれの心が絡み合うことなく空回りしているこの設定。
    とっても悲しいし残酷だった。
    でも、ここまで書いちゃった著者はすげ~~~~の一言に尽きる。と思う。

    うわ~~~、すっごいHeavyな本を読んでしまいました。

  • ひとつの事件について、被害者の家族、加害者、加害者の家族、クラスメイトなど語り手を変えながら描かれる。見る角度を変えることで新たにわかる真実。中学生の大人っぽさと子供っぽさの描き方がよい。

  • 趣味が悪いなあと思った。とても苦手な作風。

  • やばい。すごい。それぞれの視点の語り。引き込まれる。

    何をどう考えてもいいように転がらないところが救えない。

    いい先生だったのに、学校教育の変化にどこか冷めてしまった森口。少子化なのに、シングルマザーに厳しい母親の目。それでも家族のために、生徒たちのためにと頑張ってきた森口先生にとどめをさしたあの事件。

    生徒たちの視点から語られれば、それまでに至る背景はわかったけれど、どうすればよかったのか。
    犯人には頼れる大人がいなかった。いても親とて完璧ではなく、気持ちのすれ違いや壁がある。気持ちを吐きだす正しい方法がなく、新任先生や親は間違った方へ導いた。

    求道者の章が象徴するように、教職の最終は、夜回りやんちゃ先生。愛する人がそういう人だったからこそ、倫理観をすてるために、教職を辞したのだと。幼稚な動機で、さらに小さい子を殺めた犯人。復讐のために、大人のしたたかさで、全力でつぶす気だったんだなーと思う。こういう形にならなくても、先生はこの二人のことずっと追ってたと思うし。

    復讐劇と捉えたら痛快かもしれない。でも犯人たちに同情してしまう部分があったり、そうせざるおえない先生の気持ちを考えると、思考がループして気持ちは晴れない。

    そしてこういう文章を考える湊かなえが怖い。

  • あまりに流行っていたため気が引けてしまい、読まずにいたこの作品。だいぶ乗り遅れつつ、読みました。すごい面白かった。やっぱり大衆受けした作品は間違いなく面白いのだと再認識した。そういう私も大衆でした。笑

  • 読む前に思っていたよりも面白かったです。
    衝撃的な設定だけで読ませるのではなくて、構成もきちんと計算されていて、ドミノが倒れるようにひとつの出来事が次の事件を作り出しているところが、とてもうまいなと思いました。

    ただ、私が書店員だったら、この作品を推すことはないと思います。
    本が好きで、ミステリを読みなれている人になら「面白かったよ」と言えますが、普段は本を読まないけれどなんか面白そうな本があったら読みたい、そういう人にはちょっと勧められない。
    でも、本屋大賞受賞作って、そういう人たちが買っていくのよね。

    実在の人物や出来事を簡単に想起させてしまうような描写が多いことも、ちょっと安易かと思いました。

    女性教師の気持ち。無念。
    それはよくわかります。
    しかし、思うことと、実際にやってしまうことは全然次元の違う話です。
    大人が、しかも教職者が、子どもに対して同じ土俵に立って復讐してしまうのは、気持ちはわかりますが、やはり読んでいてやりきれなかったです。
    そして、さらには家族を…となると、命をなんだと思っているの?と怒りすら感じます。

    女性教師は犯人の子どもたちをこう責めるのです。
    「自分だけが不幸だ。自分だけは特別だと思うのは、甘ったれた寝言だ」
    でも彼女は、自分の子どもの復讐を免罪符にして彼らを追い詰めていくのです。
    事件前、犯人の子の倫理観の欠如を心配していた彼女が、躊躇なく倫理を投げ捨ててしまうのです。
    それは「甘ったれた寝言」とは言いませんが、法を越えて裁く権利が彼女にはないことは言わずもがなです。

    そして委員長。
    彼女についての描写が少なすぎです。
    彼女は聡明で、物事をよく見て分析のできる子です。
    でも何か謎を抱えています。多分闇を抱えています。
    その闇が書かれないままに終わっています。

    それでも、そのうえでもやっぱりこの小説は上手いなと思いました。
    いくつものエピソードが、多方向から語られることによって、当初は思いもよらなかった姿を見せてきます。
    そのことによって、憎むべき犯人をかわいそうに思ったり、やっぱり憎んだり。
    大人の狡さや、身勝手さ。
    特に、母性については考えさせられました。

    厳しすぎてもほめ過ぎても、近すぎても遠すぎても、子育てってうまくいかないものだとしたら、どうやって子どもを育てていけばいいんだろう。

  • 我が子を校内で亡くした女性教師の森口が、HRで娘の死について告白する場面から始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わりながら迫る事件の真相。

    映画・小説どちらから入っても面白いと思う(私は映画からでした)。手放しで面白いと言ってはいけない内容かもしれないけれど、人間の持つ狂気や救いのない展開も含めて、絶妙なテンポで真相に近づくので引き込まれる。担任による“告白”、その日を境にズレていく日常の歯車、そして堕ちていく人々。
    どの登場人物にも気持ちは寄せられないので第三者的視点で、自分の最も冷めた部分で読み進めるのが正解だと思う。積極的に人に薦められる小説ではないけれど後味の悪さだけでもない、自分のなかの毒々しい感情を満たしてくれる妙な作品だった。

  • 映画を先に観てたので
    衝撃はないけど。
    よくもまぁ、こんな話を書けるなぁと。
    事件よりも登場人物の心情が不気味。
    それでいてグイグイ話に引き込むんだから湊サンすごいね。

  • 映画は観てないけど

    重たいわ。でもサクサク読めた。
    面白かった。

  • やっと読めた!
    おもしろくて、続きが気になって、一気に読んだ。
    以下ネタバレあり。

    森口も修哉も直樹も、一見「殺意はなかった?」「もしかして誤解?」という展望があったものの、実際は否。
    全員に殺意があった。
    最後のホームルームを告白の舞台に選んだ森口も異様だし、
    修哉や直樹、直樹の母の壊れた姿も不気味。なのにリアリティがある。

    修哉は結果的に、自分の手で愛する母を殺すことになり、
    森口にとってはそれが一番の復讐となった。
    修哉は自分が作った発明品で人を殺し、自殺することによって、
    その知識を与えた母が世間から責め立てられながら
    生きなければならないことが目的だった。
    しかし結局母は死に、自分はそれを抱えて生き残る。
    彼の目的は何も果たされないまま・・・

    森口の巧妙で残酷な狙いが良かった。

  • 重い…。
    重過ぎる話でした。

    松たか子さん主演で映画化されて
    気になっていたのですが、
    当時、妊婦だったので
    予告の時点で「胎教に悪そう…」と思い
    みれずじまいでした。

    というわけで
    気になっていたので
    小説を先に読んでみました。


    展開が速くて
    一気に読み終えれましたし、
    スパッと完結させる感じが
    1つの物語としては面白かったと思います。

    ただ、内容を思い起こして
    感想を言うとなると
    「面白い」というのは
    何だか違う感じがしました…。


    今まであまり読んだことが無いタイプの話だったので
    「圧倒された」というのが合ってるかもしれません。

    映画も見てみようかな~と思いました。

  • 全編モノローグで1つの事件に関わった6人の告白が書かれた1冊。
    全章が語り口調で書かれてるけど、スラスラ読める。
    ゾワゾワとした怖さがなんとも言えない1冊。
    後味、悪いけどアタシは結構好き(笑)

  • 一時期どこの書店に行っても平積みで、映画かも決まり、かなり気になっていたので読んでみたら。

    稚拙、と言うのはこういう事を言うのだろうなあと逆に感心しました。
    全く進まず。
    中身が無い様に感じた。何でだろう。

    で、何でそんなに流行って、何で賞とか貰ってんだろう、と普通に疑問。
    映画は監督さんが大好きなんで一応観たけれど、映像化した方がいい作品だったのだな、と思いました。

    この人の作品は多分もう二度と読まないと思う。

  • 妻「面白くもないし、斬新でもない」
    夫「ただ結論が気になるだけだよね。ネタもひどいしね」
    妻「一人称の告白をつなげれば新しいと思ったのかなあ・・・逆に稚拙さが目立つ。それと、エイズ、シングルマザー、いじめなど近年問題になってるキーワードを散りばめて話題性を作ろうとしてる感じが嫌〜」
    夫「一気に流し読んで、何も残らないよね。結末も好きになれないしね」
    妻「違和感を感じたのが、著者が現職の教師だったこと。なんかおかしい・・・。でも中学生の機微をまあとらえてるかな、とは思ったけど。う〜ん、人生で再び手に取ることはないでしょう。以上」

  • Aの心をずたずたに切り裂くことでAの心理を先生は理解したと思う。

    Aがなぜ、私の娘を殺したのか、Aの本当の気持ちを知ることで先生はAを理解したかったのだと思う。

    理解することで娘が殺された理由を清算したかったのだと思う。概ねの読者はなぜそんなひどいことをするのと思ったろうが、物語の立役者だから先生。

    この物語は先生とAの物語であって、それに巻き込まれるBやルナシー、その他の人物は脇役にすぎない。
    けれど、読み手は複雑な気持ちを抱くだろう。
    それゆえ、イヤミスの女王と呼ばれるのであろう。

    まだ本当は書きたいことがある。
    Aについてである。Aは財布を作ることで犯罪をほのめかす行為をすることで自分の本心を隠して生きている。
    その行為に優越感も混じりつつ、理解されないと周囲のことを高をくくって周りを見下している。
    Aは親への愛情をうまくぶつけられないことで本心を隠すことで、ネットに自分の作品載せて愉悦しながらも自分の本当の思考や踏み込んでくれる人間を待っている。

    BはそんなAに巻き込まれたと書いてあるが、私が思うにB自身もAに近づきたかったんだと思う。
    なぜなら、母親に対する鬱憤が日々あって、AとBは非常に似ている。
    でも、AはBを見ない。BはAを知ることで自分の内面に気づく。母親の気持ちに気づく。気づいたことで、やり場のない思いを母親にぶつけてしまう。母親が本気で自分を心配しているからだ。
    自分のしたことで、世間に顔向けができなくなってしまったからだ。
    そこでウェルテルがやってくる。ウェルテルは最悪だ。
    ウェルテルこそ、この物語で悪役でしかない。
    ウェルテルのしている行為は世間一般では正しいが、この行為はこの場合、こういった状況になっている者にとって最悪でしかない。それによって母親は自分のしている寄り添う行為、世間への目、壊れていく息子、壊れていく自身、息子を想う気持ちにより、自殺図ろうとしたんだ。彼女は最後まで息子を愛してやまない。Bはそのことに今ごろ気づいたことに対して戸惑いを持ち更に狂っていく、コンビニでの狂気的行為をすることで自分の理性を守ってしまう。
    母親が死にたがっていることをBは前から気づいている。だから階段で刺したんだ。

    ルナシーはルナシーでAに憧れを持っているなんて嘘。似ているAに近づいていくことで自分を守っている。自分を好きになる。ルナシーって自分を言うことで自分の日々の行いから逃げている。
    だから、Aは許せない。そんなルナシーが一番嫌いだ。
    Aが好きなのは正直なやつ。
    ルナシーもAに似ている面を持つ。
    Aはルナシーを好きになれない。
    求めている物が違うからだ。
    だから、殺す。

    Aは最後求めていたもの持てて幸せに初めてなれたのであろう。いや、苦しみが増えたかもしれない。

  • 17/8/28 再読

    告白は数年前に映画を観たのがきっかけで、原作も読んだ。今回読んだのは再読。しっかしこれほんとに衝撃だよな〜。湊かなえ節がエグいわ笑 ほんとにおもしろいし これを映像化したこともすごいな〜って思った。映画のほうも再度観たいな〜と思った。これは読むのもけっこう時間かかった。再読する身だからある程度のストーリーもわかっているためスラスラ読めるけど、これが初読ならきっと理解するのに時間がかかると思う。少なくともわたし自身は映画でも読書でも 初見で100%理解するのは苦手なタチなので。よし、映画みよう

  • しんどい。
    最初から最後までずっとしんどいし、息苦しい作品です。
    読んでいる間中ずっと真綿で首を絞められていて、それがどんどん締まっていくのに止められない。
    身体中藻が絡まって水中に沈んでいくのに身体を動かすことも許されない、そんな感覚を感じながら読み終えました。
    小さな偶然が重なり合って悲しい事件が起こり、それがまたどんどんと悲しい連鎖を起こします。
    気分は良くはありません、ですが、母親の立場からして読了後にすっきりした気持ちがあったことも否めなかったです。
    とても作品として面白かったですが、もう一度読むのは苦しいですね。

  • 2010年に、文庫化され、映画化されてすぐに買って積読。本棚の裏にいましたが、引っ越しを機に発掘。「リバース」がドラマ化され、港かなえの名前を見て、うちにもあったなと、その気になったら一気読み。
    一章ごとに話者が変わる六章構成。各章、そういうことになるの!?っていう展開が待っていて、怒涛の展開。
    みんなそれぞれ押しとどまって、そんなことしなけれりゃよかったのにと思うけど。結局は人生ボタンの掛け違いの連続。
    7年間も読まずに放置していたことを後悔しました。

  • 教え子に愛娘を殺された森口悠子は、本人たちから事情を聞き事件の詳細を知る。
    彼らに罪の意識はない。
    警察に知らせたところで保護観察処分がせいぜいで、実質的には無罪放免と変わらない。
    Aを感電死させてやろうかと、Bを水死させてやろうかと思ったりもしたけれど、そんなことをしても愛娘は戻らない。
    だから、罪の重さを、命の大切さを、身をもって知ってもらう方法を森口は選んだ。
    教育熱心な理想の教師像を演じる自己満足男。
    追い詰められて我が子を手にかけようとする母親。
    居場所を無くして精神のバランスを崩してしまう少年。
    すべての責任を他人に転嫁して、人の痛みを知ろうともしない少年。
    そして、悪意ある傍観者たち。
    あざとさがこれほど目立つ物語があっただろうか。
    けれど、吐き気がするほどの後味の悪さだけの物語ではない。
    登場人物が極端に何かに特化したキャラクターになっている。
    無神経さだったり、無関心だったり、優越感だったり・・・。
    人間同士の縦のつながり(親子のような)もない。
    横のつながり(友だち関係のような)もない。
    何故かみんな孤独で、言いようもないほどに身勝手だ。
    森口が最後に用意していた仕掛けは、誰に対する報復なのか。
    誰かが道に外れていくときは、必ずきっかけとなる原因がどこかにある。
    けれど、同じことを体験しても、外れていく者と踏みとどまる者に分かれていく。
    その違いはいったい何なのだろう?
    もしかしたら、本当に小さな何でもないような違いなのかもしれない。
    デビュー作がこれほどのインパクトのある物語をあまり知らない。
    強烈な印象を残した湊さんだけれど、最近はまた作風が変わってきたように感じた。

  • 久しぶりの再読。第1話以外をほとんど忘れていた自分にびっくり。そして最終話の救いのなさにも驚き。これがデビュー作か…すごいな湊かなえ。

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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)の作品紹介

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!"特別収録"中島哲也監督インタビュー『「告白」映画化によせて』。

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