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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
猫と人の一生を実にリアルに描いている。悲しみ、恐怖、怒りの様な負の感情を実に生々しく、かつ客観的に表現していると思う。
愛猫家には読んでいて辛い箇所も多々あるので、
猫が好きというだけでてに取るのはオススメ出来ない。
友達のレビュー読んで、つられて購入。
面白かった。
全体的に痛々しい。
表現も胸が苦しくなるものも多い。
登場人物も、少し異常な感情を持った様な感じを受けるけど、なんだか日常的でもある。
小説は色んな人に会えるから面白い。
死をどう受け止めるか、死をどう迎えるか、深く考えさせる作品です。
僕達もまた、猫のように、獣のように、ずっと「鳴いている」んですよね。
とにかく言葉の重たさがしっかりとあり、読んでいて感嘆しました。
しかもそれだけでなく、これほどまでに重たいテーマを、
良く文学に昇華させたと思います。
プロだから当たり前だろう、と言われてしまいそうですが、
プロだからこそ難しいことなのだろうな、と感じました。
味わい深い、作品でした。
あまり論理的に分解する気にならない作品で、
後味がそれだけ重たいのだと思います。
ただただぼんやりとしてしまうような
そんな読後感でした。
動物を、とりわけ猫を飼ったことのある人なら、きっとラストで泣いてしまうだろう。わたしもそのうちの一人だ。モンと同じように、老衰してある日突然逝った愛猫を思いながら、泣いた。
物語全体が暗いという声もあるようだが、それはこの本のテーマが「生と死」なのでしかたない。
が、やはり心にゆとりのあるときに読んだほうが良いかもしれない。
この本は、ありがちで安い絆の話でも、なまったるい愛の話でもないから。
ただただ、人間の感情が(汚い部分、黒い部分もすべてひっくるめて)針に糸を通すような繊細さで、しかし、忌憚なく堂々と描かれている。
そしてその中心には、いつもモンという猫がいる。
すべてを見通し、すべてを悟った橙色のガラス玉で、いつも人間たちをみている---。
ひさしぶりに、本当に良い文学に触れることができた、と感じた。
とある捨て猫の一生に関わる人々の心理を三部構成で描いた話。 あくまで猫そのものではなく、「登場人物の心理描写」が主題。つまり、登場人物たちは、猫そのものを見ているわけではない。猫を通して「生きるということ」「命」「死ぬということ」などの哲学的なテーマに関して、主人公たちは思案する。 基本的に、人間の利己的な部分が包み隠さず描写されるところから、それぞれの物語は始まる。彼らが置かれている状況... 続きを読む »
モンという一匹の猫の一生とその周りの人間のドラマ。モンの最後がブッダの入滅を思い起こさせ、きっとモンは解脱したに違いない。猫の話を最後まで読ませる作者の筆力はすごい。
本屋でしょっちゅう見る沼田まほかるさんの作品達。こんなに本屋さんがプッシュするなんてやっぱり面白いのかなぁ、と思いながらもなかなか手が出ず。 タイトルからして、そして本の裏のあらすじを読んで猫と人の愛情物語かと勝手に思っていたらのっけからびっくり。私は猫がかなり好きなので想像するだけで気分の悪くなるような描写がいっぱい。。。いや、もちろん愛情も一杯あります。ラストは昔飼ってた猫の最期を思い出... 続きを読む »
生と死は隣り合わせ。当たり前の事ながら、身近な死に直面しないとなかなか気付かない。
モンという名の猫は、第一章で自らが死の直前に遭い、第二章で精神不安定な少年に命とは何かを教示し、第三章では飼い主に死の境地の手本となる。
ラストは涙が止まらない。この作品は一級の文芸作品である。因みに豊崎由美さんの解説も文芸史に残る名解説である。
終始哀愁漂うお話に、息苦しさを感じながら読んでいた。
ペットを飼ったことのある人なら、きっとこの息苦しさは共感してくれるんじゃないだろうか。人の死とはまた何か違う、特別な感情だと思う。
どんなに取り繕っても、死というものに希望を見出すのは無理なんじゃないだろうか。死を綺麗なものにしてはいけない。何かが残ったとしても、死んでしまったら意味がない。命あっての物種ってね。
ただ必ず訪れる死に備えて整理することは怠ってはいけない。そんなことを考えつつ、我が家の愛犬を愛でたくなった。
初めて読んだ沼田作品。
圧倒的な筆力と描写で、なんだか嫌なのに最後まで読ませる。
そして読んでよかったと思える。余韻もしっかり残る…そんな作品だった。
猫を飼うのではない、共に暮らす意味を改めて見つけた気分。この世に生きている間に共に暮らしたい。
「黒い心」の書きっぷりがうまい。文字だけでこれだけ迫ってくるんだからすごい。
死んでった者も、死を見届けて生き続ける者も、どっちもえらい。
この本を買ったのは、おすすめ文庫王国第1位という帯も気になったけど、自分が猫を飼ってるし、猫が好きだからというのもある。
猫好きには、ちょっと辛い、キツイ場面もあって、読むのがしんどいことも。
それでも、やめられずにあっという間に読み終わりました。
なんとも複雑な読後感を残すものの、沼田まほかるさんは、気になる作家さんになりました。
猫を中心にして描かれる命の物語。
巻末にある豊崎由美さんの解説を読んで、他の作家さんにはあまり感じられない、沼田さんの作品についてまわる少しの嫌悪感の正体が分かった。彼女は読者から嫌われることをおそれないからだ。
本書も、のっけから嫌なシーンが続く。雨の中鳴く捨てられた子猫。それを執拗に捨てにいく中年女性。読んでいてひどく嫌な気分へと陥っていた。
しかし、物語が進むのと同じくしてその気分はゆるゆると解れていく。
第3部にさしかかり、物語の終わりが見えてきた頃には、もう泣くしかなくて、でも心細さしかない"死"にひとつの明かりを燈してもらったような気がして、暖かい気持ちになった。
沼田さんは、猫鳴りといいユリゴコロといい、造語がすばらしい作家さんだわ。
散々な思いをした1冊目の「彼女がその名を知らない鳥たち」から2冊目の沼田まほかる作品。超人気作家なので、もう1冊だけ読んでから嫌いになろうと思って買ってみたが、読んでよかった!まだまだ沼田まほかるのワールドはよくわからないが、解説を読んで少しすっきりした。「読者に媚びない」作家なんですね。。ペンギンが、あっけなく死んでしまうくだりは、一瞬呼吸が止まるほど衝撃だったし、せっかくお墓に埋めようと持ってきたペンギンの遺体を、モンがくわえて去ってしまうとか、普通の小説ではありえん!という展開ばかり。でも、最後は、モンの死に様をじっくり見せるところとか、、、うーん、もう1冊くらい読んでから判断しよう、と思った。

最初の数ページは、主人公が嫌いになりそうな重苦しい雰囲気で、猫好きにはページをめくる手が止まりそうになりましたが。最後まで読んでよかった。
最後のあたりは悲しくって泣いてしまったけど、きっとそれ...





