判決の誤差 (双葉文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514155

感想・レビュー・書評

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  • 裁判員制度を舞台に進む話だが、かなり軽いお話。

  • バカバカしい。
    タイトルと表紙の図柄に、深刻な内容を勝手に夢見ていた。
    そんな俺を見事に裏切ってくれた。
    とんでもない駄作だ。

  • バカバカしくて面白かった・・・

  • どうしようもない内容だが、軽く読めるのでいい。
    面白かった。

  • 戸梶圭太 『判決の誤差』
    (双葉社・2008年12月 / 双葉文庫・2011年2月)
     
    法律の専門家でない私たちが裁く裁判員裁判。そのリアルな現場がここにある。―おぞましい殺人事件の審理中、仁岡は隣席の裁判員からメモを渡される。メモには「お願いです。お金を貸してください」とあった…。閉ざされた世界に生きる裁判官・検事・弁護士。身勝手な被告。そして“様々な事情”がある6人の裁判員。裁判に臨む人間たちの姿を通して、裁判員制度というシステムに潜む怖さを描くエンターテインメント長編。
     

    戸梶圭太氏の作品を読むのは初めてである。
    ではなぜうちの書庫に戸梶本がたくさん存在するのか?
     
    始まりはというと、あれだ。
    堤幸彦監督の映画、『溺れる魚』。
    これを観て感銘を受けた当時27歳の私の脳細胞に、「時代はトカジ」という謎の一文が刷り込まれたわけだ。
     
    そんなこんなで、10年ものあいだ一冊の著作も読まずに嬉々として作品を買い漁る私を世間はあほうと呼ぶのだが、ついに時は来たれり。
     
    近年流行りの書店員オススメ文庫本コーナーからネットやクチコミを通じてブレイクしたのだ。
     
    去年の暮れあたりから書店で平積みになっているのを見かけるようになり、気になりながらも、横目でスルーしていた。
    そう…、デビューの頃から目をつけていたアイドルがブレイクした途端、「ふんだ!ギャーギャー騒ぎやがって何を今さら!わしのほうが先なんだかんね!」などと意味不明な発言をしながら不貞腐れるあの感じに似ている。
     
    そんな僻み根性全開でトカジフィーバーに無視を決め込んでいた私にも、ようやく好機が訪れた。
    出先で読む本が底をつき、慌てて書店に駆け込む活字中毒の私。
    かくのごとき緊急事態で目に止まったのが本書だったのだ。
    ここに及んでも「まぁしょうがねえな、こいつで我慢してやるか」と上から目線で悪態ついていたものの、渡りに船なのは一目瞭然、あにはからんやである。
    鼻息荒く金を払って書店員から本書をもぎ取り、脱兎のごとく店を出て片道2時間の特急列車に乗り込んだ。
     
    席につくやページをくりくりとめくり倒し、きっちり2時間で読み終えましたとも。
     
    10年待ってついに出会えた戸梶圭太。
    その感想はというと…、うん、おもしろい、それしか言えない…。
    実をいうともう少しミステリ色やサスペンス色を期待していたわけだが、ここまで徹底してエンターテイメントな作品だとは思わなかったので、少し肩すかしの感はある。
    しかしながら、これはこれでいいのだ。
     
    吉野家で牛丼を食べたときの「うんまーい!」と、2万円のフレンチのコースを食べたときの「おいしゅうございます」を、同列で語るのは野暮というものだ。
    牛丼には牛丼のおいしさ、魅力がある。
    フランス料理にはフランス料理なりの、おいしさと、魅力と、その他もろもろの無用とも思える付加価値があるはずだ。
     
    牛丼を食べるのは安いからでも早いからでもない。うまいからだ。
    そこにケチをつける人間にはなりたくない。
    これでいいのだ、がはははは。
     
    読み終えた感想をこんな記事でうやむやにしてしまう私を、人はあほうと呼ぶ。
    そしてそんな私にも、毎食牛丼はちょっと遠慮したい気持ちはあったりするのだ。
    ダメだこりゃ。
     
    追記:後日、書店でフィーバーしている著作が本作『判決の誤差』ではなく、『誘拐の誤差』であると知った私。
    ややのけぞりながら『誘拐の誤差』を購入。うちに帰るなり積ん読本の箱に叩きこんだのは言うまでもあるまい。
    さて、次に牛丼が食べたくなるのは果たしていつの日なのであろうか…。
     
    65点(100点満点)。

  • 登場人物の細かい描写は面白いが、あまりにもぶっ飛んでいてリアリティーに欠ける

  • 誘拐の誤差がなかなか面白かったので購入。

    テンポは良いし、相変わらずまともな人が一人も出てこないのに重々しくない。
    裁判員に選ばれたどうしようもない人たちが、これまたひどい犯罪を裁く。

    基本的には裁判の中で話が進んでいくので、それぞれの裁判員のプライベートはほとんど絡まないし前作ほど、おぉーと思うところはなかった。

    面白いけど1回読んだらじゅうぶん。

  • オチがよかった。

    戸梶の法律に対する意見は共感できる。

    登場人物には一切共感出来ません。

  • 誤差シリーズはほんとに楽しい
    びっくりなくらいまともな人間が出てこない

  • 人としてろくでもない人を全面に押し出して描く誤差シリーズ?誘拐に続き今回は裁判員制度での裁判について描いていますが、裁判そのものはどうでも良い感じ。ろくでもない人を客観的に観て楽しめる人ならお薦め。そうでないなら、読まない方が良いです。

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著者プロフィール

1968年東京生まれ。学習院大学文学部卒。98年『闇の楽園』で第3回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。作家活動と並行して『Jの利用法』ほか自主製作映画4本を監督。イラスト、写真、クレイアートにも才能を発揮する。

「2013年 『劣化刑事』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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