仏果を得ず (双葉文庫)

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著者 : 三浦しをん
  • 双葉社 (2011年7月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514445

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三浦 しをん
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仏果を得ず (双葉文庫)の感想・レビュー・書評

  • 祝・文庫化☆

    健こと健太夫(たけるたゆう)は文楽の研究所を出て、義太夫を語るプロの技芸員として修行中。
    師匠の銀太夫に、三味線の兎一郎と組むように言われる。気難しい兎一に振り回されながらも、成長していきます。
    「女殺油地獄」の与兵衛の妙な色気の秘密など、面白かったです。
    仮名手本忠臣蔵の勘平腹切の段は、すごく盛り上がります!
    旅行も多い健は、ラブホテルの一室に住んでいるんですが、管理人の誠二とは友達。
    恋愛に悩む健に誠二の言う「幸せにしたろとか、助けてあげんとか、そんなんは傲慢や。地球上に存在してくれとったら御の字、ぐらいに思うておくことや」ってのは、決まった相手のいない人間のセリフだが〜悩みすぎる人には、けっこう良い忠告かも。

    単行本は、2007年11月発行。

  • 文楽という一般には馴染みの薄い伝統芸能の世界を、若手男子の成長物語という展開で馴染みやすく仕立てた、どことなく漫画調の娯楽小説。

    物語を語る太夫(たゆう)、楽を奏でる三味線、一体の人形を3人がかりで操る人形遣いが揃って成り立つ芸術である文楽。
    一対一で演じることも多い太夫と三味線は、特に相性が重要で、生涯これと決めた相棒を持つことも多い。

    30歳の若手太夫である健(たける)は、5月のある日、師匠で人間国宝でもある銀太夫(ぎんたゆう)から、腕はいいが変人と名高い若手三味線弾きの兎一郎(といちろう)とコンビを組むように命じられる。
    6月の公演はすぐ目の前。健は渋々ながら、命じられた演目を兎一郎と練習しようとするけども…。

    毎回演目が変わる度に、現代人からしたら、なかなか理解しがたく突拍子もない、時に不条理ですらある行動をとる登場人物たちの気持ちを理解し、なんとか役になりきって語ろうと奮闘する健の姿を、文楽では有名な八つの演目を各章のタイトルとして採用し、演目のあらすじを簡潔に盛り込みながら、巧みに描いています。

    健がたどり着く解釈が正しいのかどうかは私にはわかりませんが、この解釈には納得できるものが多く、おかげで、文楽に馴染みのない層にも楽しめるようになっています。
    そんな健を、なんだかんだで見守る、兎一郎はじめ、みんな一癖も二癖もあるある銀太夫師匠や兄弟子たち。彼らの近すぎでもなく遠すぎでもない適度な距離感は好ましいです。

    若者を主人公にしているせいか、恋愛要素もあります。ただし、これに関しては必要だったのかは微妙なところ。
    演目の登場人物たちの一見不可解な行動の裏に秘められた深い心と、健の悩める心境を重ねるための演出の一つだとはわかるのですが…。
    二度会っただけの若い男が住んでいるラブホテルに押しかけていきなりコトに及んじゃう小学生の子を持つ母親って、魅力的で芯があるどころか、色々な意味で心配ですけど…としか思えなくて…。結局最後まで読んでもそれは変わらず。

    読む前に想像した以上のものは出てこなかった、全体の軽い展開も、ちょっと寂しいです。

    でも、文楽初心者に文楽の世界を垣間見させる仕組みとしては、この軽さ具合がかえってとっつきやすくていいかもしれません。お約束の安定感みたいな感じでしょうか。

    ちなみに、私自身、全く造形がないながら、偶然過去に何度か文楽を劇場に観に行ったことがあるのですが、見事な演目は、まるで酔いしれるように恍惚とした素晴らしい時間が味わえますので、まだ経験したことなくて興味のある方は、一度劇場に足を運ぶことを強くお勧めします。

    特に、太夫と三味線をメインとしたこの小説ではあまり取り上げられていませんでしたが、見事な人形の動きは、本当に官能的で見惚れるほど美しく、一見の価値ありだと思います。

  • 面白かった!文楽は一度見たことがあるだけでも、充分楽しめる。
    ただ、演目が健の気持ちと重なるので、知っていたら楽しさ面白さもグッと違うのかもしれない。
    文楽って重くておかたいイメージだったけど、登場人物がゆるいので、たいへん身近に感じた。
    「油地獄」の与兵衛が「女にモテそうなヤンキー」とか言われてるし!

    「小学校三年生の女の子に、甘いって言われた。やっぱり俺、世話物を語るのに不向きなのかもしれない。」なんて言ってる健が、どんどん成長していくのを見守ってくのが楽しい。

    「登場人物はすべて、舞台のうえで精一杯に、それぞれの生を生きているだけ。本当にそうだ。そして、そんな彼らを生かす難しさといったらどうだ。」
    「そうだ、このひとたちは生きてる。ずるさと、それでもとどめようのない情愛を胸に、俺と同じく生きている。文字で書かれ音で表し人形が演じる芸能のなかに、間違いなく人間の真実が光っている。」
    「だが、この場内で本当に生きているのは、不思議なことにいま死にゆかんとする早野勘平ただ一人だ。命を持たぬはずの勘平の人形だけが輝きを放つ。」
    どんどん健が成長していく様子がうれしい。あ、また時代を伝える系?こういうのに本当に弱い。
    これまでの300年とこれからの300年、もちろん変化もあるだろうけど、受け継がれていくもの思う。

  • 文楽なんて見たこともないし、興味もなかった。でも読み終わったら、もう見たくてみたくてたまらなくなる。三浦しをん版「タイガー&ドラゴン」ってところだろうか(タイガー&ドラゴンは宮藤官九郎が脚本を書いた落語家のドラマ)
    難しいこと考えずに、あははと笑いながら読める。読んで幸せになって、なんかやる気がでる。三浦しをんのお仕事ものってそういうところがあるよね。

  • 登場人物が、全員女性好みな感じ。
    (主人公は情熱的且つモテるし、相棒は無愛想だが実力のあるイケメン、女性陣もさっぱりした人ばかり)
    予想以上に恋愛小説。
    でも、普通の生活送っていたら興味ももたなかった世界を、ここまで読ませて、ちょいちょい泣かせるのはとても良かった。
    登場する文楽は悲劇なものばかりなのに(そういうものなのかな?)、気持ちのいいハッピーエンドで読後も爽やか。
    個人的には、日頃の心のうちのもやもやが言葉にしてあった。

  • 引き込まれたぁ

    すごいねぇ
    「すまし顔の仏果なんぞ要るものか、俺は生きて生きて生き抜いて、鬼になっても生きぬいて我が意を通してやるぅぅぅ」って、ギトギトの執念を描いているのになんかしっかり現代的でサラッとしてる。

    義太夫の人情の難しいところを健の恋の道ゆきになぞらえて解説してくれるなんて、なんとまぁ心憎い。

    巧いなぁ。読んでよかった。


    -追記-
    芸能などの“表現者”にはその技を極めるために「この技を得るためには、その心境に到達するためなら死んでもいい」という肉体を通り越す程の精神性の高まりがあるようだけれど、そもそも“表現”は肉体でおこなうものだから、「死んでもいい」と思うと同時に「死んだら何にもならん!」と、肉体への執着も人一倍持っているんだろうなぁ
    だから「仏果を得ず」なんだな

  • 文楽版「ガラスの仮面」だなと思った。
    自分ではない何者かになって語るという芸能の魔力は、人形浄瑠璃の義太夫にもあることを初めて実感した。
    歌舞伎もそうだが、昔からずっと継承されている物語を、いかに実感を持って演じるかという世界は、極めても極めても届かない奥の深い世界なのだ。
    その魔力に魅入られた健の様子が、時に微笑ましく、時にもどかしく、いきいきと描かれている。
    たぶん、実際の文楽を鑑賞しても、この物語に描かれているような世界を体感できるかどうかはわからない。小説でスポットライトを当ててくれるから、「ああ、いいな」と思えるのではないだろうか。
    人形遣いの人の話も読んでみたいと思った。三浦しをんならどう描くだろうか。

  • 人形浄瑠璃・文楽の知識が無くても興味をそそられる描写が多い 師弟関係など伝統芸能界が垣間見えた

  • 今まで全く興味がなかった文楽だったが、健同様、またたく間にはまってしまった。この本とともに「あやつられ文楽鑑賞」も読み、結果、劇場にも足を運ぶこととなった。この本のおかげで文楽の魅力を知ることができ、出会えてよかったと思う。

  • 文楽という新世界を開かせてくれた!
    主人公の健が義太夫の芸の道を悩みながらも猛進する姿がすがすがしかった。
    現実の恋と人形浄瑠璃の世界のどうしようもなく人間くさい恋がうまく合わさって健が語りながら主人公になりきっていくところが素晴らしかった。
    師匠をはじめ個性的な人々がみんな愛らしい。
    文楽ってちょっと敷居が高かったけど、昔も今も変わらないんだなと思った。観に行ってみよっ!

  • 亀治は力強く告げた。「健は銀師匠の弟子であることを、もっと誇りにせんとあかん」
    ー亀治

    面白かった!!
    文楽に馴染みがないため出てくる用語などは調べながら読み進めていきました。
    文楽を一度観てみたいと思った。

    また文楽ではないが、師匠と弟子の世界にいる自分にとって健の熱意はとても勉強になった。

  • 本を読むことに、久しぶりに集中できました。面白かった!!
    しばらく文楽を観に行ってなかったので、また今年中に一度行きたいと思います。

  • 文楽のことは全くわからない状態で読んだが面白かった。1つのことにひたむきな主人公や、まわりの人達の真剣さがとても良い。恋愛事情も気持ちの良いまとまりで清々しい読後感。さすが三浦しをんという感じ。

  • 「まほろ駅前」の三浦しをんによる、人形浄瑠璃の世界を舞台にしたお話。
    若い義太夫である健は、変人であると評判の三味線演者の兎一とコンビを組むように師匠に命じられ、困惑する。方やボランティアで浄瑠璃を教えている小学校でも様々な出会いがあり、様々なドラマに巻き込まれながら芸の道を歩んでいく。
    「まほろ駅前」でもそうだったが、登場人物は軽やかに役割を演じでおり、本作では人形浄瑠璃という伝統芸能を扱いながらも、なんというかポップな感覚で読み進めることができた。浄瑠璃の演目を知っている人ならさらに楽しめるだろうが、まったくその分野に明るくない自分でも、よしながふみの漫画を読むように楽しめた。
    最後は、浄瑠璃の世界観と、現代に生きる主人公たちの思いがリンクして、何時の時代も人の思いや感情がひしめきあって社会ができているんだなあと、じんわりとした感慨を覚えた。

  • 文楽をテーマにした、三浦しをんの本。最近三浦しをんを読む機会が多いが、特定の職種に絞って、しっかり取材をしたうえで、物語にするのがうまい作家ですよね。若干ストーリー展開にマンネリ感がないわけではないけれど、職種の特色をストーリーに盛り込んで展開するので、楽しめる。大阪にいる間に、文楽を一度見に行きたいものです。

  •  三浦しをんの「舟を編む」を読んで彼女の作品をもう少し読んでみたいと思った。そこでこの作品を知った。文楽をベースにした物語であり、帯に同氏の「あやつられ文楽鑑賞」と併せて読むのが良いと書いてあったので素直に両方読んだ。第1章を読んだところで、どちらを先に読むか悩んだ。何しろ文楽には全く知識がない。そこで三浦氏が文楽にはのめり込んでいく様子を自ら描いたエッセイ「あやつられ文楽鑑賞」を先にして正解だったと思う。これを読んでいなければ、この物語を理解するのがかなり遅れたことだと思う。

     文楽研修所出身の健が義太夫を語る大夫として、三味線の兎一郎らと共に成長していく姿を描く。師匠や兄弟子たちとの確執があったり恋をしたり、息をつかせぬストーリーはスリルさえ感じる。

     私は文楽が全くの初心者であったが、それでも読むには問題なかった。かえって文楽に興味が湧いた。一度も見たことがないので、ぜひ鑑賞してみたいと思わせる小説であった。

  • 文楽にのめり込む、いたって普通の青年の健くんのお話。
    普通の家の出身にややコンプレックスを抱きつつ、芸の道を極めるために奔走する姿はとっても熱くて、まぶしくて、かっこよかった。
    ちゃらんぽらんだけど芸を極めた師匠だったり、少し悲しい過去を背負った謎めいた兎一郎さんだったりが
    わいわいしつつ健くんを支えて成長していくさまがすごくよかった。
    文楽見てみたくなりました。
    三浦しをん先生のレパートリーの豊富さにびっくり。

  • 修学旅行で観た文楽に心打たれた高校生が、文楽の道を歩んでゆくお話です。


    文楽の世界には世襲もありますが、実力重視の世界らしいです(格好イイ!)。研修所を経て、文楽の世界のトップに上り詰めていくことも可能だそうです。


    文楽は「太夫(語り)」「三味線」「人形遣い」の三業から成り立ちます。この物語で主人公の健(たける)は太夫としてその道を極めようと日々精進します。一癖も二癖もある師匠や相方(三味線)との関わり。恋愛と芸の道の両立。自身が演じる(語る)文楽作品の主人公たちの心情を探り、自分に重ね、成長していきます。


    日本人なのに、恥ずかしながら文楽のことを全然知りませんでした。著者三浦しをんさんの文楽に対する愛情がとても深く、それが伝わる作品です。文楽の舞台描写は、文楽の知識のない人(もちろん僕もそうでした)にでも、分かりやすく、かつ熱量高く表現されています。素晴らしい一冊です。

  • 文楽のことは難しかったけれども、キャラがいい。
    プリンを見ると兎一郎を思い出してしまうし、
    健が居候しているラブホテルの店長の誠二もよし。
    真智さんとの恋愛におぼれているときに、誠二が
    相手に期待したりするとお互いだめになると諭す場面は
    印象的。

  • 文楽の世界がかいま見えるのはとてもおもしろい。しかし恋愛描写はいるのか、これ…。この人の小説には、なんでこう取ってつけたような女の人しか出てこないのか。もう男同士の友情だけ書いていてくれればいいのになあ。

  • 主人公の健は、人形浄瑠璃の義太夫。
    義太夫の魅力にとりつかれ 銀大夫の弟子入りし、養成所を経て技芸員として10年の若手の太夫。

    その健が、芸のためなら女房も質に入れかねない えらくとっつきにくい三味線 兎一 と組まされるところから話がはじまる。

    文楽の名作(と思しき)章題が並び、それぞれの演目にからめて 健 をはじめとする登場人物の私生活が語られ、同時に 健 が一歩一歩伝統芸の道を踏みしめて行くさまが描かれる、という よくある成長モノ。
    スポーツ小説の手法ですね。

    題材が古典芸能であるからか、まほろ駅前シリーズや なぜか人気の 舟を編む よりも登場人物の可愛げが引き立つ。
    成仏なんかするかや!と雄叫ぶさますら愛おしい。
    三浦しをんが、ある意味バランスの悪いダメンズ揃いな 太夫や三味線を 慈しんでいるのがよくわかる。
    この人、これを書いたのは30歳かそこらのはず。
    こういう女性が、男性を成長させるのでしょうね。
    でも、三浦さん独身なんだよね.... 勿体ない?それとも一人だけに固定する方が勿体ない?

    傑物は、決して女を優先したりはしない、ということを女はあらためて知る必要があるかもしれませんねぇ という文楽もなにも関係なく、菩薩・三浦に弟子入りしたくなる作品でした。

    ところで、この話、橋本・文楽騒動と関係はあるのか?と思ったが、ない。
    単行本が出たのは2007年。
    橋本騒動は2012年。

  • 文楽の修行を通して若手が成長していくさまを描く。演じるに当たり演目の登場人物の真理がわからず悩み、実生活の問題を通して、人のサガに気付き、演者としてステップアップしていく。

    文楽というものに疎く、また、知らなくても楽しめるように配慮されているのも感じるのだが、肝心の演目のストーリーが、一読しただけでは頭に残らず、先に読んでいっても主人公の課題が開け、スリリングなステップアップの瞬間を共感しづらいと感じた。

    文楽に少し興味が湧く。足を運ぼうとまでは思わないが、テレビでやっていれば観てみようかなとは思う。

  • 前に読んだのですが
    文楽を見て再読。

    やはり面白いです。
    そして号泣しました。
    人が好いんです。

  • 「あやつられ文楽鑑賞」を読み終えた後、本屋の棚を探す。本当を言えば、生の文楽を体験してから読もうかとも思ったが、辛抱たまらず読み始める。

    何かというと扇子で頭を叩く銀太夫師匠。
    小学生のミラちゃんがポツリと云う。「健せんせ、おじいちゃんに怒られて楽しそうやったね」。
    いろいろな具材をクルッっと包んでオムライスが出来るのを見るような科白。このタイミングでこの一言。しをんさんは凄い。

    墓の近くにラブホテルというのは、中沢新一「大阪アースダイバー」にあった話。実際、生国魂神社の周囲はお寺とラブホテルが多くて、国立文楽劇場も近い処。僕は大阪の一人暮らし数か月だけれど、この小説の舞台もチョットわかるようになった。でもさ、無理のある道具立てだと思う。まあ、面白いからいいかな。

    「舟を編む」の時もそうだったけど、恋愛の始まりが男の主人公の都合良過ぎじゃないかな。女性作家なのにね。著者は健をモジモジした恋愛より、ジタバタヤキモキする恋の炎に放り込みたかったということかな。

    恋愛や人間関係から天啓を得て、浄瑠璃の人形に命を吹き込む。そのくだりは面白いのだけれど、もう少しゆっくり語ってもいいんじゃないかな。最初はちょっと強引に感じたが、読み返してみると、そうでもなかった。僕の頭が鈍いのか。

    終盤、勘平に健の意識が同化していく辺り、ゾクッとした。もっと読んでいたかった、と思ったんだから、良い作品なのは間違いない。
    兎も角、生の文楽を観に行かなくちゃ。

  • おもしろい。
    文楽に興味がなくても、気になってくる。

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仏果を得ず (双葉文庫)の作品紹介

高校の修学旅行で人形浄瑠璃・文楽を観劇した健は、義太夫を語る大夫のエネルギーに圧倒されその虜になる。以来、義太夫を極めるため、傍からはバカに見えるほどの情熱を傾ける中、ある女性に恋をする。芸か恋か。悩む健は、人を愛することで義太夫の肝をつかんでいく-。若手大夫の成長を描く青春小説の傑作。

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