治験 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514896

感想・レビュー・書評

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  • 自分が何をしているのか、よく考えないといけないな。
    他人に言われるがまま行動していたら、とんでもないことになっていた。どうにかしたい、ひとまず原因を追求か。

  • ふとしたことからアメリカ産の健康食品の日本代理店の仕事を始めることになった宮野。ところがその健康食品を購入した顧客が次々と死んでいく。真相を探るため協力者の一美と共にアメリカに渡るのだが。。。というお話。
    他の方の評価は低いみたいだが、展開が早くて単純に面白かったと思う。
    映画化したら面白そう。

  • 展開が全く予想できなかった!
    本当に面白い!
    だけど、、、最後がちょっと気になった、、
    付き合ってた人とはどうなったのか、探してた組織はどうなったのか、

    続編があるなら買うと思う!

  • 仙川作品シリーズの医療ミステリーかと思ったら、題材は薬だけど、詐欺商法の犯罪ミステリーだった。珍しい。

  • 年収1千万に眼がくらんだ失業中の男が、怪しい健康食品通販ビジネスに乗った挙句、予想以上に大きな犯罪に巻き込まれていく話。冴えない無職男と才色兼備な女性研究者のコンビは、この作者にありそうな組合せだけど、物語の流れが予見できてしまってサプライズがない。強いて面白みを挙げると、本来は無欲の男が、苦境の中で、欲の無いなりの美意識を守り通そうする意地らしさだろうか。

  • ま、いっかで終わっちゃうの?!
    恐ろしい陰謀事件なのに死人に口なし的な顛末が
    ちょっとすっきりしない・・

  • テーラーメード医療という個人の体質を検査した上で、副作用の出ない薬を、投与しようとする考えの治療法に、健康食品が、絡んで来る。

    ハローワークの帰りに、健康食品の販売の日本事務所の所長
    に、勧誘される主人公宮野。
    年収1000万円の報酬で、、と、言われる。
    ありえない話から、物語が、始まり、その健康食品は肝機能を、駄目にしてしまう事が、解り、アメリカにまで、調べに行く事になる。
    その後の展開が、ドタバタな感じで、終わってしまう。
    ちゃらんぽらんな主人公が、猫のモリリンの死を、悼む心が、欠けた皿とかに描かれており、物語の最後の白猫に、ちょっかいを出すところがあるが、なんか、取ってつけたような感じしか思えない。
    すっきりとした、終わり方ではないように思われた。

  • 途中までは面白く読めたけど、後半はなんじゃこりゃって感じ。
    ミステリーとは言い難いような。
    医学系だったらもうちょっと重厚な方が好みだな。

  • 胡散臭い健康食品を売る話。

    アメリカまで行ったわりに
    医療感にも遺伝子感にも欠ける。

  • 頑張りすぎず、適度な温度の中にたゆたうように生きることを良しとしていた男・宮野。
    そんな彼を怪しげな外国人が呼び止め、怪しげな健康食品通販の日本販売の窓口になってくれ、と頼まれる。
    怪しいとは思いつつも、かつての先輩の助言や破格の年収提示から引き受けてしまう。
    順風満帆と思われた新しい商売は、しかし顧客の不審死が起きることから暗雲が立ち込めてくる。
    そんな中、アメリカ本社との連絡が一切取れなくなってしまう・・・。

    テンポ良く話を進めていくところは流石だな、と思いました。
    ただ、後半の展開がやや急すぎな感じがしましたね。
    主人公が「毒」を飲まされたのに、結果として無事だった理由などについてもまったく言及されず、強運なだけ? といった感じで終ってしまっているところも少々消化不良といったところ。
    終盤に入って「信念」というキーワードが出てきます。
    ストーリー的には主人公には「信念」らしいものがなく、アメリカ的な「信念」が勝つことで終るのですが、ここのところは好みではなかったです・・・。
    ただ、平和な日本にいたら分からないかもしれないけど、実は恐怖や脅威はどこにでもあるのだ、という寒々しい恐怖は感じました。

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著者プロフィール

せんかわ・たまき
1968年東京都生まれ。大阪大学大学院医学系研究科修士課程修了。大手新聞社在籍中の2002年に書いた小説『感染』が第1回小学館文庫小説賞を受賞し、作家デビュー。その後執筆活動に専念し、医療問題を中心に社会性と娯楽性を兼ね備えた作品を発表する。著書には『転生』『繁殖』『誤飲』『疑医』『鬼嵐』などがある。本作は『幸福の劇薬』に続く「医者探偵・宇賀神晃」シリーズ第二弾!

「2020年 『偽装診療 医者探偵・宇賀神晃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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