- Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575515367
感想・レビュー・書評
-
8巻。今回は地下銀行の話と同時進行で謎の団体が現れ、純血日本人と多国籍をかき回す。前半はほぼ新キャラたちが中心となって話が進んでいき、メインキャラの登場が少なめだったので多少モヤモヤしたが終盤でしっかりつながってきた。いろいろな背景を抱える多国籍の人々が同じ考えの元にまとまるのは難しい。間代も悪人ながら善人の顔をも持つ複雑さがあり、そもそも人って難しいと思った。今までも書き下ろしで匂ったりしていたがこの巻では完全にそっち系を思わせる描写あり。エリスが出てきた時点であら?と思った私の嗅覚は正しかった、うふ。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読了。
-
五條瑛の革命シリーズ。
己が居場所、祖国、希望を失った男達が、もう一度夢を抱き、国を手に入れるために戦うことを決意した熱き男達の物語。
今回はシリーズ八巻目。
初登場はベトナム戦争の忌み子である間代とエリスなど。消えた地下銀行の金、謎の宗教団体の謎を追いつつお馴染みのキャラクター達の思惑が錯綜する。
田沼&向季ペアも予想外の展開に入ってきたし、今回はほんとにぶっとんだ内容だったのではあるまいか。間代とエリスの最期なんてもう衝撃を受けざるを得なかった。
というかさ、もうさ、鳩が本当に可愛そう過ぎて見てられない。裏切られて利用されて傷付けられるばかりじゃない。もういいから早く井口とモーリンのもとに帰ってやれよ、そこで幸せに暮らしてやればいいじゃんか。そこまで自分を追い詰め続けるんじゃないよもう。
いつにも増してエピローグが切ないよ。何が正義で、何が正しいのか。立場が変わればまったく別の見方が出来てしまう。本当に哀しいものだった。 -
やっと革命シリーズ全巻、読破!!
なんとなく、他の巻と違う。登場人物同士の関わりが希薄に感じた。
・・・全巻そろったので、断鎖からまた読み直したい。 -
各派の関係がかなりきな臭くなり、ようやく革命小説という触れ込みに相応しい内容になってきた。
面白いのは間違いないですが、相変わらず落としどころが見えないシリーズです。
五條氏は明確なゴールイメージを最初から持って書き始めたのかな?
そうだったらすご過ぎますね。 -
シリーズ8作目。
カルトまがいの集団を使用した意識改革に恐ろしさを感じます。
怒濤のたたみが始まりましたがこれホントにあと2冊で終わるの?と首をかしげつつ満足のため息をつきました。 -
サーシャ不在の間に大変なことに。間代の台頭はサーシャの手の内??
新たに登場人物も増えてセイラ探しのときは人間が入り乱れて混乱したw
亘はざまぁ!という感じです。ていうか鳩が…oh…… -
鳩は主人公張った人なのに、どんどん弱くなってくね…。
すみれちゃんの成長を見知りながら、依存対象なくして居られないひとにこの結末、ほんと五條さんは容赦がなく残酷だし、世界の見方は痛烈だと思う。