夫のカノジョ (双葉文庫 か 36-4)

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  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575516197

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーは好きではないけどタイトルで購入した。
    菱子がマヌケ過ぎて呆れながら読んだ。全部自分の為、自分が良ければ良いみたいな露骨な考え方にイライラ。
    星見ちゃんのお母さんが素敵なお母さんで良かった。勘違いとか思い違いって損だなと思った。得意ではないファンタジーだったけどスラスラ読めた。素敵なハッピーエンドだったな。

  • 夫の浮気の証拠を見つけ、相手の女と対決に向かった主人公だったが、そこで相手と心が入れ替わってしまう、
    …という、タイトルイメージとはちょっと違った、なんともファンタジーなお話だった。
    垣谷さんの話なので、重くなりすぎない日常ドラマかなーとは思っていたけど、予想以上の軽さ(笑)
    視点を変えたら、今まで気付かなかった事が見えてくる、という面では考えさせられるし、面白かったけど、そのために入れ替わりって必要だったのかな?とか、ちょっとギャグ過ぎる展開に疑問を感じることもあったけど、最後はお互い入れ替わりをステップアップに繋げたとこは爽快感あってよかったのかな。
    しかし、入れ替わりネタって永遠に不滅ですね(笑)

  • 自分が変われば相手も変わる…いい言葉ですね。単なるSFではなく、示唆に富んだストーリーで勉強になりました。

  • 「自分が変われば相手も変わる」
    相手に変わって欲しいと望むのではなく、まず自分を変えてみる。

    p.301 自分の存在意義について
    星見のおばあちゃんの言葉
    「自分は世の中で必要とされている人間だ。
    そう思うと明日が来る意味がある。
    生きている価値があるんだ、まだ生きてていいんだって、そう思えるんだ。」

  • 垣谷美雨さんのハズレのないシリーズ。
    夫がおかしい・・・・最近の帰りがおかしい!遅い!何かあるに違いない!妻は
    考えたくはなかったが、やはりこれは浮気だろう、と勘ぐりはじめる。
    我が家でも昔、夫の帰りが遅かった。
    まぁ、仕事のせいだったのだけど異常だった。不安で仕方なかった。まるで母子家庭状態。そんな昔を少し思ってしまい
    こんな家、けっこうあるのかなと思ってしまいました。でも、この本は良かったと胸を撫で下ろしました。

  • 垣谷さんの作品は、結構社会で問題となってる事を題材にした作品が多いですが、こちらはちょっとファンタジー感がありました。
    星見と菱子が入れ替わってしまって、それぞれの生活を体験する事で、思いや考えがわかって色々と変わっていく。
    どうなのかなぁ〜っと思いながら読み進めましたが、意外と面白かったです。
    こちらは昔ドラマにもなっていたようで、ドラマも見てみたいなぁっと思いました。

  • 話の途中で結末まで容易に予想できたものの
    期待通りのほっこり度を楽しめました

    1日で読了

    39歳主婦の菱子と20歳派遣社員の星見
    彼女たちの立場を入れ替わりによって対照的に描きつつ
    著者世代のことも織り交ぜられていた

    PTA会長と副会長が50代でみなが専業主婦だった時代の慣習を
    若い世代の会員に押し付けようとするあたりがそれ
    なぜ感覚にずれがあるのか さらりと解説されていた

    立場の違う相手への想像力と思い遣りかぁ

    ベテラン主婦と若い派遣社員
    パート主婦とリーマン夫
    菱子と母
    星見と母
    菱子の夫とその両親
    星見の母と若くして亡くなった父 そしてその両親

    なかでも気になったところ
    星見は小学生のころから自称「勇気のない人間」や「気の弱い女」たちに
    いつも矢面=「勇気のある側」に立たされて続けてきた
    言いたいことがあれば自分で言えと星見は言いはなつ

    私は気が弱くて言えないから~あなた言って~
    とかいう女はよく見かけるので想像つくが
    それを受けて発言している(させられている)立場の人
    のことは考えたことなかったなぁ

  • 勘違いなんだけど
    でも思い込んでしまったら人間そうとしか思えない不思議。
    お互いのことを気に掛けながら
    根底に優しさのある2人だから
    あったかい行動がたくさんあった。

    彼女の頑張ってるちゃんとした言葉遣いがツボ。
    おもしろかった。

  • もっとドロドロ感と想像してたけど、スッゴいサッパリ感

  • 夫の浮気の証拠らしきものを見つけて、相手に詰め寄ったところで、入れ替わってしまうという設定。相手の立場に立ってうんぬんとか言われますが、入れ替わって強制的にさせられるとどうなる?という話。
    一気に読ませる面白さは相変わらずでした。ミスリード誘ってみたものの、ハッピーエンド過ぎて、若干オチが弱かったかなーと。

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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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