ナンバー (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 265
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517095

感想・レビュー・書評

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  • さすが相場英雄先生。警察小説を読みやすく、エンタメに仕上げる天才です。

  • 警察小説、シリーズはいくつか読み続けているけれどこちらは西澤警部補にあまり魅力を感じないで終わってしまった。続編はあるから成長していきじわじわと楽しめるのかもしれない。今回は成長の初段回ということでミスが多いということか。釣りを通じて体感的に捜査の教えをとく大岩さんの存在が大きいけれど今回で退官してしまったから今後の成長は彼の潜在能力にかかっているな。

  • 警視庁捜査二課を舞台としたストーリー、短編4編。

    捜査二課は、殺人などを担当する捜査一課と違い、詐欺や横領、贈収賄などの知能犯罪を担当する。

    相手が狡猾な知能犯ゆえ、捜査や行確、内偵などもかなり神経を使う。

    所轄から配属された西澤警部補。
    様々な失敗に戸惑いながら、一歩一歩進んでいく姿に、共感します。

  • 短編のタイトルによる伏線をきっちり回収し、スッキリする短編連作。200頁ぐらいでさーっと読め、読後感も良好。職場が変わり、異動先の職場環境、価値観などに振り回されながらも、イチ職業人としての成長記録と読むのが無難か..。短編にも関わらず、どんでん返しが盛り込まれ、満足いく一冊。

  • 警察組織の中で評価を得るには実績を上げることだが、組織の縄張り意識や順列など意識しないといけないことが多そうだ。。。
    大きい組織では民間でも同じような縄張り意識はあるのかと想像してしまう。ここが刺さるか、刺さらないかで話の面白さは変わってくるのかなと思いました。
    一筋縄でいかないあたりもまた、リアリティなのか

  • 捜査員同士のプライドと頭脳プレーの捜査の様子が非常に面白い。バンカーの女性のしたたかさと現実に生きる強さも印象的。

  • 捜査二課第三知能犯捜査企業二係…こんな地道な追いつめ方するんだ。
    華やかなドラマにはなりにくいかもしれないけれど、西澤の失敗や悪女の面々との戦いはじわじわくる心理戦で新鮮な刑事像です。
    大岩さんがすごいなぁ。

  •  数字を扱う警視庁捜査二課を舞台にした連作短編集。少しずつ成長していく主人公の姿になんだかグッとくるものがある。
     殺人などを扱う捜査一課を舞台にした小説のような派手さはないが、二課は二課で同僚をライバル視したり、情報を与えてくれる特別協力者を使って情報をかき集めたりと、人間の深奥の心理が動いている。

  • あまり警察小説を読まないので新鮮でした。日常の警察の方には感謝を思う反面、結局内部軋轢が出てくるのが王道?と言うのが64もそうですが、興味が削がれます。

  • 所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に
    配属された西澤警部補が、関わる4つの事件。
    捜査二課のタイプではないと自覚しつつ、
    誰が引っ張ってくれたのか?
    を考えて、真藤筆頭係長が西澤の野球を
    見ていたということがわかる。
    捜査一課は殺人事件捜査の場合、現場の状況、殺害方法、凶器、被害者の人間関係などを調べ、捜査状況も変化していく。捜査二課は、ターゲットを絞っている、感づかれると証拠などを消されるので、証拠固めから理詰めで落とす。
    捜査の方法論が違っているのだ。

    保秘
    高校時代の野球部のマネージャーからの相談。
    妹が、問題なのよと言われて、その相談に乗るが、実は。
    世の中、敵か味方がよくわからないことがあるのだ。
    とにかくあと一歩のところで、留まっていたのが助かった。
    危なかったよ 西澤警部補。

    12桜
    目に見える形で成果を見せるというのは励みになるのだね。
    ゲーム感覚に近い 12個の桜。
    それにしても、尾行で失敗するとは。
    会津の昭和村の出身 大岩の畑の二瓶千恵子。
    百貨店の外商主任。で 不正流用の情報を聞き出すが、
    使い込みしていたのは?
    女の恨みは、怖いよ 西澤警部補。

    あたり
    定年で大岩が辞めてからも、西澤を釣りに誘い、
    いろいろ教える。実に、ありがたい存在。
    一人前の捜査二課の警察官になることへの愛情 愛の鞭。
    濁った川と澄み切った川では、住む魚も違う。
    濁った川では、何が釣れるかわからない。
    都庁の収賄を調べていて、車
    に興味のある男と知り合いになったが、
    結局は、2課の刑事と知って、
    西澤警部補に接近してきたのだよ。

    へそ
    半透明のピンクのリボンで包まれたものは、ガムだった。
    口が臭いのよと 信金の女の子に言われているのよ、
    西澤警部補。

    不慣れな捜査2課の仕事を、失敗に近いグレイゾーンで、
    少しづつ成長していく、無骨さがなんとも言えない。

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著者プロフィール

1967年、新潟県生まれ。専門学校卒業後、時事通信社へ。経済部記者を務める。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。『震える牛』がベストセラーに。『血の轍』『ガラパゴス(上・下)』『不発弾』『トップリーグ』他、映像化作品多数。主な著書に『ファンクション7』『偽金 フェイクマネー』『復讐の血』『共震』『アンダークラス』『Exit イグジット』『レッドネック』『マンモスの抜け殻』『覇王の轍』がある。

「2023年 『心眼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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