ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 725
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575517569

感想・レビュー・書評

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  • さらさらっと読めました。
    アッコちゃんにもっと出てきてほしかったなあ~。

    このお話では、沢山の食事シーンが出てきて、そこで沢山の人が一緒に食事を共にする。←こことても大事だと思う。
    食と人が一緒になることで、様々な良い反応が起こる。大きく言えば、その食事がその人の人生の新しい一歩にもなり得るかも。「食べること」は「生きること」ですよね。

    とりあえず今すぐ、ポトフとカレー食べたい!
    古書店行きたい!そして、ホットチョコレートと真夏のビアガーデンでのビール飲みたい!季節バラバラ、欲に忠実!

    食欲って、大事ですよね!ですよね!
    食いしん坊ってわけじゃないんですよ!!(強調)

  • 表題作『ランチのアッコちゃん』をはじめとする短編集。

    どの話もとても読みやすく、ほどよくユーモアもあり、読後感もよく、つまりは良き本でした。

    こういった本は通勤時間向けですよね。続きがめちゃくちゃ気になる長編とかだとソワソワしながら仕事することになっちゃうけど、この「ランチの〜」のような本なら途中で切り上げてもそんなに支障はないし、朝から前向きな気持ちにもなれる。

    3つ目のお話『夜の大捜査先生』が一番印象的でした。なぜなら、主人公の経歴にめちゃくちゃ親近感を抱いたから!

    ※※※

    男性に媚びるような自分に違和感を覚えながらも、何か自分を満たしてくれるものを求めて日々合コンに行くことをやめられない野百合は、ある日懐かしい顔と再会する。

    それはこの世は天下とばかりに遊び歩いていた女子高生時代、しょっちゅう補導されて怒られていたゾノ先だったのである─

    ※※※

    野百合と私との共通点はまずは年代。作中描かれる高校時代の流行りがルーズソックス、プリクラ、安室ちゃん、パラパラなどなどドンピシャで、懐かしー!とテンション上がっちゃいました。

    そして、もうひとつの共通点は中高が校則厳しめの女子校だったこと。
    私の学校は仏教系の学校だったので、寄り道を見つかったときの罰則が生徒指導室で写経だったことまで思い出しました(笑)

    それにしても、あのときすっごく大人(というかオジサン)に見えた先生の年齢に追いついたり追い越しちゃってることが不思議だなぁ。
    当時二度と会いたくない!と思うほど厳しかった先生とも、今会ったら楽しくしゃべれる気がする!

    • 松子さん
      mochimochiさん、はじめまして(^^)
      フォローありがとうございます。
      罰則が写経、笑ってしまいましたっ

      本棚覗かせていただきまし...
      mochimochiさん、はじめまして(^^)
      フォローありがとうございます。
      罰則が写経、笑ってしまいましたっ

      本棚覗かせていただきました。
      なんて、楽しいレビュー!
      あれもこれも、わくわくしながら読みました♪
      色々な本の情報交換できたら嬉しいです。
      どうぞお願いいたします。
      2022/11/01
    • mochimochiさん
      松子さん
      こんにちは!はじめまして。

      皆さんと違って感じたことをそのまま書くだけの拙いレビューですが、楽しいと言ってくださってすごく嬉しい...
      松子さん
      こんにちは!はじめまして。

      皆さんと違って感じたことをそのまま書くだけの拙いレビューですが、楽しいと言ってくださってすごく嬉しいです(≧▽≦)
      私も松子さんの明るくて優しいレビュー、すごく素敵だなと思いました!
      ちなみに写経の罰則は仏教の学校にはわりとあるあるみたいです(笑)

      こちらこそまた色々と参考にさせてくださいませ。
      よろしくお願いいたします。
      2022/11/01
  • 本屋大賞ノミネート七位らしい。

    柚月麻子氏初読み。

    前から名前だけは聞いていたし、読んではみようとはおもってた。まぁ可もなく不可もなく
    自分の興味はそそらない。
    なんか文体も合わない気がする。

    他の作品をよんでみないとわからないが。
    たぶん今結構刺激的なものばかり読んでるからかもしれない。

    文体ってあるよねぇ。

    • トミーさん
      本さんへ

      徳島も堪能して、高知のひろめ市場
      さいこうでした。カツオの藁焼きたたき「食べました。
      明日は愛媛に向かいます。
      なんだか、報告し...
      本さんへ

      徳島も堪能して、高知のひろめ市場
      さいこうでした。カツオの藁焼きたたき「食べました。
      明日は愛媛に向かいます。
      なんだか、報告してますね。笑
      ごめんなさい。

      徳島はラーメン敵地に乗り込んで
      知り合いが久留米ラーメン「とんこつラーメン」の店をしてるので
      訪ねていきました。
      行列を作ってたので安心しました。
      「うちだらーめん」です。
      2021/03/23
    • トミーさん
      本さんへ
      ありがとうございます、調子に乗りますよ。
      本さんへ
      ありがとうございます、調子に乗りますよ。
      2021/03/24
    • トミーさん
      本さんへ
      ありがとうございます。
      ホントはおはなししたかったのですが〜
      遠慮いたしました。
      愛媛
      松山メインで。
      最高でした。

      蛇口からみ...
      本さんへ
      ありがとうございます。
      ホントはおはなししたかったのですが〜
      遠慮いたしました。
      愛媛
      松山メインで。
      最高でした。

      蛇口からみかんが出るのはが本当でしたね。「笑」
      10FACTORYで
      みかんセットで飲み比べしました。みかん好きには住みたかったです。お土産も買いました。みかんジュース。ゼリー
      みかん好きにはたまりません。
      もちろん
      坊ちゃんも
      生憎「坊ちゃん列車には運休でのれませんでした。
      坊ちゃん仕掛けカラクリ時計は最高。
      時間が3時に会いました。
      足湯を堪能。、

      時間の都合で
      道後温泉には入れず♨️残念
      まぁ工事中ですし、松山城は堪能しました。
      リフトに乗って。
      松山城は桜満開で
      何といいところでしょう。
      坂の上のミュージアムもパスでした。
      もうと勉強してからでしょうねぇ。漱石大好きですから
      空気を据えただけでも。

      松山電車乗りました。福岡にないので、久々の電車!
      なんか空気感、住みやすそうな情緒満点でした。
      お昼は鯛めしではなく
      豚丼を食べました。
      炭焼きで香ばしくて美味しかったです。

      取り止めのない書き方でもうしわけない。
      話したくて、話したくて、嬉しいです。

      しまなみ海道も素敵でした、本来淡路島、因島、いろいろ渡したかったのですが
      なんせ
      二泊3日の欲張り旅ですから。

      岡山、倉敷も入れてたので。仕方ないです。
      2021/03/25
  • さらっと読めて元気が出る、四篇からなる短編集。
    第二話が一番好きかな。あったかいポトフ、食べたくなります。
    キッチンカーというと、『着飾る恋には理由があって』を思い出してしまう。今年どハマりしたドラマです。
    元気の源はやっぱりおいしいごはんなんだなぁ。

  • 妻から、「新幹線の中で読むのにちょうど良さそうな本を借りてきて欲しい」というオーダーを貰い、女性作家の連作短編集が良いだろうと、適当に手に取った本。妻からは、「まずまず」というフィードバックだったので、一応読んでみた。

    気負わず、さらっと読めた。

    4篇の中ではラストの「ゆとりのビアガーデン」が一番よかった。古い世代とはまるで価値観が違う、ということは非難には当たらず、むしろ称賛されるべきこと、という点がよく分かるお話だった。

  • 仕事ができるかっこいい上司、アッコさん。
    ひょんなことから主人公とお昼を取り替えることになって、ちょっと怖いと思っていた上司の意外な一面を少しずつ知ることになっていきます。
    お昼を通して悩める後輩のために何かを伝えようとする姿、不器用だけれども温かみを感じました。

    後半のビアガーデンを開く話も良かったです。
    世代間ギャップはどうしても付き纏うものですが、少しずつ受け入れていく様はどこの業種にも当てはまるのではないかと思えました。

  • 一週間アッコさんと仕事をするために、ろくに睡眠もとらず昼も夜も働いて生まれた、ランナーズハイのような奇妙な高揚。
    やりたいこと、やるべきことがあって体が動く感覚、寝る間も惜しいあの感覚を思い出した。
    憧れの人、目標の人がいるのは強い。どんな人になりたいか、どんなふうに生きたいか、描いて動き出す背中を押してくれる本。


  • 柚木さんのBUTTERはその食べ物の美味しそうな描写たちに、バターにハマりかけたほど。

    本作もタイトルに"ランチ"という言葉があるように、食べ物を中心に話が展開する。
    特に私はポトフが美味しそうで、再現メシ作りたい…!となった。

    ただ、極端なキャラクター像や出来すぎた設定にあまり話に引き込まれはしなかったかな…。

    朝井リョウさんの帯コメントもなんだか、どの作家にも言えそうだな、というようなことが書かれていてなんかちょっと笑ってしまう。(怒られるかな。スミマセン)

  • のめり込む本が続いたので、読書の休憩にランチのアッコちゃん。前向きになっていく女性たちのお話し。
    短編の切り取り方がとても読みくて、ランチタイムや寝る前、電車で軽い気持ちで読める。これくらいのボリュームの文庫がもっとあってもいいなーと思う。

  • 毎日がさえないミチコ。派遣先の営業部長アッコさんにお弁当を差し出す代わりに指定された先で昼食をとることに。
    「ランチのあっこちゃん」「夜食のアッコちゃん」「夜の大捜査先生」「ゆとりのビアガーデン」の4本。
    ちょっと目先を変えるだけで目の前がひろがってくるお仕事小説・・・かな?

    ちょっと夢見すぎな気もするけど、ほっとできるお話たち。
    一番好きなのは「ゆとりのビアガーデン」。
    バブル世代であろうがゆとり世代であろうが、それだけで「だからお前はダメなんだ」って言われるスジアイなんかないと思うんですよね。
    多くの人たちは道筋は違えども前を向いて歩いてる。

    疲れちゃった人にはジンワリ沁みるかもしれません。

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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